マイナビ キャリアリサーチLab

2023年卒大学生活動実態調査 (8月)

2023年卒業予定の大学生・大学院生の8月末時点での内々定率は85.8%(前年比4.5pt増)

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2023年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2023年卒大学生活動実態調査 (8月)」の結果を発表しました(調査期間:2022年8月25日~8月31日)。

調査概要

内容 マイナビ 2023年卒大学生活動実態調査(8月)
調査期間 2022年8月25日~8月31日
調査対象 マイナビ2023会員のうち「2023年春」に卒業予定の大学生・大学院生
調査方法 マイナビ2023会員にメール告知・WEBフォームにて回答
有効回答数 のべ3,514名

TOPICS

内々定率・平均内々定保有社数

2023年卒業予定の大学生・大学院生の8月末時点での内々定率は85.8%

2023年卒業予定の大学生・大学院生の8月末時点での内々定率は85.8%(前年比4.5pt増)で、平均内々定保有社数は2.5社(前年比0.3社増)となった。【図1】企業の採用意欲の高まりを受け、7月に引き続き内々定率・平均内々定保有社数ともに前年比増となった。【図2】

内々定率 経年比較/マイナビ「2023年卒大学生活動実態調査 (8月)」
【図1】内々定率 経年比較/2023年卒大学生活動実態調査 (8月)
平均内々定保有社数 前年比較/マイナビ「2023年卒大学生活動実態調査 (8月)」
【図2】平均内々定保有社数 前年比較/2023年卒大学生活動実態調査 (8月)

内定式について

入社予定先企業から内定式の詳細について連絡を受けているの学生は29.9%

内々定を得た学生に対して、内定式に関して入社予定先企業から連絡を受けているかどうか聞いたところ、最も多かったのは「実施することは決まっているが、詳細は未定という連絡がきた」で38.1%、「実施形式など詳細について連絡を受けている」は29.9%、「まだ内定式についての連絡は来ていない」は27.4%だった。【図3】

入社予定先からの内定式に関する連絡/マイナビ「2023年卒大学生活動実態調査 (8月)」
【図3】入社予定先からの内定式に関する連絡/2023年卒大学生活動実態調査 (8月)

内定式の実施方法について「対面形式で実施される予定」が最多に。前年最多だった「オンライン形式」と逆転。

また「実施形式など詳細について連絡を受けている」と回答した学生限定で、どのような実施方法かを聞いたところ、「対面形式で実施される予定」が66.1%で最多となった。前年同月の調査では「オンライン形式で実施される予定」が最も多い回答であったが、逆転するかたちとなった。【図4】

入社予定先の内定式の実施方法/マイナビ「2023年卒大学生活動実態調査 (8月)」
【図4】入社予定先の内定式の実施方法/2023年卒大学生活動実態調査 (8月)

7月末時点での調査によると、内定式の実施方法の希望については前年同様「十分な感染症対策をした上で、対面で実施してほしい」が最も多く、52.7%だった。【図5】新型コロナウイルスの感染状況はまだ予断を許さない状況ではあるが、多くの学生の希望通り対面で実施する予定の企業が多いようだ。コロナ禍に入って3回目の内定式ということもあり、企業側でも感染症対策のノウハウ等が蓄積されていると推測され、対面実施の案内を学生にした企業が多くなったと考えられる。

内定式の実施方法についての希望/マイナビ「2023年卒大学生活動実態調査 (7月)」
【図5】内定式の実施方法についての希望/2023年卒大学生活動実態調査 (7月)

入社後の配属について

入社後の配属先について「入社前」に知りたいという学生が8割以上。企業側の配属先告知タイミングとのギャップが見える結果に。

「入社後の配属について、どの時点で知りたいと思うか」という質問に対し、最も回答が多かったのは「内定通知後から入社前まで(内定通知時、内定式は除く)」で33.7%だった。その他、「内定通知前の面談・面接」(21.4%)、「内定通知と同時」(15.5%)、「内定式」(15.4%)と合わせると、入社前に配属先を知りたいと思う学生は8割以上に及んだ。【図6】

入社後の配属について、どの時点で知りたいと思うか/マイナビ「2023年卒大学生活動実態調査 (8月)」
【図6】入社後の配属について、どの時点で知りたいと思うか/2023年卒大学生活動実態調査 (8月)

一方で企業向けに行った調査によると、配属先(勤務地・職務内容に分けて聴取)をどのように告知するかについて、「入社後」(勤務地:31.6%、職務内容:32.1%)で学生の希望(10.9%)と差が見られる。また、「内定通知と同時」や「内定式」の項目も学生と企業で特にギャップが大きいことがわかる。人員配置は全社的な経営戦略や方針に関わる重要事項でもあるため、新入社員の配属先についても入社前の段階では決まっておらず、そのため学生にも告知できないという可能性も十分にあるが、学生としては入社後の自身の働く環境について、なるべく早めに知りたいというニーズがあるようだ。
ただ、企業側の告知タイミングでも、入社前を示す「内定通知前の面談・面接などで伝える」、「内定通知と同時に伝える」、「内定式で伝える」、「内定通知後、入社前に伝える (内定通知時、内定式除く)」の合計が勤務地・職務内容いずれも6割前後になっており、特に「職務内容」では「内定通知前の面談・面接」が最多になっている。学生の希望と企業の実態にまだギャップはあるものの、企業側の努力によって今後こうしたギャップは徐々に小さくなっていく可能性もある。

配属先はどのように告知するか/マイナビ「2023年卒企業新卒採用活動調査」
【図7】 配属先はどのように告知するか/2023年卒企業新卒採用活動調査

就職活動の納得度について

7割の学生は「納得できる就職活動ができている」と回答。理由は「第一志望の企業の内々定を得た」や「インターンシップで志望業界・企業をよく知ることができた」などさまざま。

これまでの就職活動に対する納得感を学生に聞いたところ、回答として最も多かったのは「ある程度納得できる就職活動ができている」で37.1%であった。「十分に納得できる就職活動ができている」(37.0%)と合わせると、7割以上の学生は自身の就職活動に対して納得しているという感触を持っていることがわかった。

これまでの就職活動に対する納得度/マイナビ「2023年卒大学生活動実態調査 (8月)」
【図8】これまでの就職活動に対する納得度/2023年卒大学生活動実態調査 (8月)

納得度別に、その理由を自由記述してもらったものを一部紹介すると、「十分に納得する就職活動ができている」では、「第一志望の企業に内々定をもらえた」というコメントが多く見られた。その他、「インターンシップに参加したことで志望業種・企業を絞り込むことができた」というものや、特に理系の学生で「仕事と自身の専門や取り組んでいる研究との間に連続性が感じられる」というもの、あるいは給与や勤務地、福利厚生といった「入社後の待遇に満足できたから」というものなど、さまざまな声があった。「ある程度納得できる就職活動ができた」と答えた学生では、内々定先の企業やこれまでの活動の取り組みにおおむね満足しているものの、「勤務地が希望と違う」や「コロナ禍による活動の制約がった」などの理由で一部後悔が見られた。

これまでの就職活動に対する納得度の理由/マイナビ「2023年卒大学生活動実態調査 (8月)」
【図9】これまでの就職活動に対する納得度の理由/2023年卒大学生活動実態調査 (8月)
これまでの就職活動に対する納得度の理由/マイナビ「2023年卒大学生活動実態調査 (8月)」
【図9】これまでの就職活動に対する納得度の理由/2023年卒大学生活動実態調査 (8月)
これまでの就職活動に対する納得度の理由/マイナビ「2023年卒大学生活動実態調査 (8月)」
【図9】これまでの就職活動に対する納得度の理由/2023年卒大学生活動実態調査 (8月)

一方、「あまり納得できる就職活動ができていない」や「まったく納得できる就職活動ができていない」を選んだ学生は、「活動開始が遅かった」や「書類選考の通過率が低い」、「志望企業の選考に落ちてしまった」などの理由をあげている。

これまでの就職活動に対する納得度の理由/マイナビ「2023年卒大学生活動実態調査 (8月)」
【図9】これまでの就職活動に対する納得度の理由/2023年卒大学生活動実態調査 (8月)
これまでの就職活動に対する納得度の理由/マイナビ「2023年卒大学生活動実態調査 (8月)」
【図9】これまでの就職活動に対する納得度の理由/2023年卒大学生活動実態調査 (8月)

【調査担当者コメント】 
多くの企業が内定式を行う10月1日まで残り1ヶ月を切り、入社予定先企業から「内定式を対面形式で実施する」という連絡を受けた学生が多いことが分かりました。学生の多くも対面形式を希望していますが、新型コロナウイルス感染症もまだまだ予断を許さない状況であり、学生も企業も感染症対策を十分に講じて内定式に臨んでもらいたいと思います。また、入社後の配属先について、企業が学生に告知する時期と学生が知りたいと思う時期にギャップがあることが明らかになりました。企業によっては入社前に配属先を決定することが難しいケースもありますが、入社後の配属について具体的に知りたいという学生も多いため、 このギャップを少しでも埋めていくためには、 可能な範囲で配属先に関して学生に向けて説明するなど、選考や面談等を通じて入社後の希望についてコミュニケーションを図っていくことが重要だと考えます。

学生の属性データ

有効回答数内訳 文系男子 文系女子 理系男子 理系女子 総計
人数 754 1,423 734 603

3,514




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