マイナビ キャリアリサーチLab

2025年卒大学生就職意識調査

大手企業志向が53.7%で3年ぶりに5割を超える。

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は「マイナビ 2025年卒大学生就職意識調査」の結果を発表しました。本調査は、学生の就職意識や就職活動全体の動向を把握することを目的に、1979年卒より毎年実施しています。調査結果の概要は以下の通りです。

調査概要

内容 マイナビ 2025年卒大学生就職意識調査
調査期間 2023年10月1日~2024年3月17日
調査対象 2025年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生(調査開始時点)
調査方法 WEB入力フォームによる回収
有効回答数 39,190名

トピックス

  • 就職観は「楽しく働きたい」が最多。増加幅がもっとも大きかったのは「個人の生活と仕事を両立させたい 」
  • 大手企業志向が53.7%で前年比4.8pt増。3年ぶりに5割を超える。
  • 企業選択のポイントは「安定している会社」が49.9%で6年連続最多。「給料が良い会社」も3年連続で増加。

調査詳細

就職観

「楽しく働きたい」が最多。増加幅がもっとも大きかったのは「個人の生活と仕事を両立させたい 」

就職観についてあてはまると思うものを答えてもらったところ、これまでと同様に「楽しく働きたい」が最多で38.9%(前年同値)となった。【図1】

もっとも増加幅が大きかったのは「個人の生活と仕事を両立させたい」で、前年比1.7pt増の24.5%となった。働きやすい環境を希望したり(※1)、「育児休業を取得して子育てしたい」という割合が男女ともに高い傾向にある(※2)といった学生のワークライフバランス志向が反映されていると推測される。

【図1】就職観の推移 ※数字は上位3項目のみに記載 / マイナビ 2025年卒大学生就職意識調査
【図1】就職観の推移 ※数字は上位3項目のみに記載 / マイナビ 2025年卒大学生就職意識調査

企業志向

大手企業志向が53.7%で前年比4.8pt増。3年ぶりに5割を超える。

大手企業志向(「絶対に大手企業がよい」と「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」の回答の合計) は53.7%(前年比4.8pt増)となり、2022年卒以来3年ぶりに半数を超えた。【図2】また、物価上昇実質賃金の低下、大手企業を中心とした賃上げ・初任給引き上げに関する報道等がなされる中、経済的な不安を軽減させたいという思いから大手志向が増加したと考えられる。

項目を細かく見ると「絶対に大手企業がよい」という回答が1割未満だが「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」が最も多い43.9%となった。【図3】志望職種(やりたい仕事)に対する学生の関心の高さもうかがえる。

【図2】企業志向(大手志向/中堅・中小志向)の推移 / マイナビ 2025年卒大学生就職意識調査
【図2】企業志向(大手志向/中堅・中小志向)の推移 / マイナビ 2025年卒大学生就職意識調査
【図3】企業志向(回答項目詳細) / マイナビ 2025年卒大学生就職意識調査
【図3】企業志向(回答項目詳細) / マイナビ 2025年卒大学生就職意識調査

企業選択のポイント

「安定している会社」が49.9%で6年連続最多。「給料が良い会社」も3年連続で増加。

企業を選択する場合にどのような企業がよいか(あてはまると思う項目を2つまで選択)を聞いたところ、「安定している会社」が49.9%(前年比1.1pt増)で6年連続で最多。4年連続で増加しており、5割に届く勢いとなった。【図4】「給料の良い会社」も3年連続で増加し、前年比2.2pt増の23.6%となった。物価高に伴う経済面への不安や企業による初任給引き上げや賃上げといった動向の影響が考えられる。

【図4】企業選択のポイント(上位3項目) / マイナビ 2025年卒大学生就職意識調査
【図4】企業選択のポイント(上位3項目) / マイナビ 2025年卒大学生就職意識調査

行きたくない会社

「ノルマがきつそうな会社」が最多。「転勤が多い会社」も4年連続で増加し3割を超える。

行きたくない会社(あてはまる項目を2つ選択)を聞いたところ、「ノルマのきつそうな会社」が前年に続き最多で38.9%(前年比0.7pt増)であった。2番目に回答が多かったのは「転勤の多い会社」で30.3%(前年比0.7pt増)で、初めて3割を超えた。【図5】

【図5】行きたくない会社(上位3項目) / マイナビ 2025年卒大学生就職意識調査
【図5】行きたくない会社(上位3項目) / マイナビ 2025年卒大学生就職意識調査

「転勤の多い会社」が増加している背景の1つとして、学生の共働き志向の高さが考えられる。「マイナビ 2025年卒大学生のライフスタイル調査」(調査期間:2023年11月28日~12月25日)によれば、結婚後の仕事に関してどのように考えているかという質問に対して、男子学生で6割超、女子学生で7割超が「夫婦共働きが望ましい」と回答しており、男女ともに共働き志向が高い傾向にある。【図6】また「マイナビ 2024年卒 大学生 活動実態調査 (6月)」によれば、入社後の配属先(勤務地・職種)に関する考え方として「勤務地・職種ともに自分で適性を判断して、選びたい」という回答が54.0%と半数を超えており、ライフスタイル、特に結婚後の仕事のあり方に関する考え方の変化に伴い、転勤により勤務地が頻繁に変更になることに対して抵抗を感じている学生が多いと考えられる。

【図6】結婚後の仕事に関してどのように考えているか / マイナビ 2025年卒大学生のライフスタイル調査
【図6】結婚後の仕事に関してどのように考えているか / マイナビ 2025年卒大学生のライフスタイル調査

志望業種

最も人気が高いのは「食品」、最も割合が増えたのは「銀行・証券」

現時点で最も志望度の高い業種を聞いたところ、最も人気が高いのは前年に引き続き「食品」(12.2%)だった。【図7】最も増加割合が大きいのは「銀行・証券」で、前年比0.9pt増の5.4%となった。「電子・電気・OA機器 」、「スポーツ・玩具・ゲーム製品 」も前年比0.4pt増となった。

【図7】志望業種/ マイナビ 2025年卒大学生就職意識調査
【図7】志望業種/ マイナビ 2025年卒大学生就職意識調査

※更新履歴
2024.04.19. 「大手企業志向が53.7%で前年比4.8pt増。2年ぶりに5割を超える。」を「大手企業志向が53.7%で前年比4.8pt増。3年ぶりに5割を超える。」に修正いたしました

詳しくは「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください

有効回答数内訳 文系男子 文系女子 理系男子 理系女子 総計
人数 12,657 15,958 6,787 3,788 39,190

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