2023年卒大学生活動実態調査 (3月1日)
2023年卒業予定の大学生・大学院生の内々定率は15.1%(前年比5.1pt増)。
企業選択のポイントは「安定性」が最多
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2023年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2023年卒大学生活動実態調査 (3月1日)」の結果を発表しました(調査期間:2022年3月1日~3月3日)。
調査概要
内容 | マイナビ 2023年卒大学生活動実態調査(3月1日) |
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調査期間 | 2022年3月1日~3月3日 |
調査対象 | マイナビ2023会員のうち「2023年春」に卒業予定の大学生・大学院生 |
調査方法 | マイナビ2023会員にメール告知・WEBフォームにて回答 |
有効回答数 | のべ5,769名 |
目次
TOPICS
2023年卒業予定の大学生・大学院生の内々定率は15.1%、平均内々定保有社数は1.5社。
2023年卒業予定の大学生・大学院生の3月1~3日時点での内々定率は15.1%(前年比5.1pt増)、平均内々定保有社数は1.5社(前年比0.1社増)であった【図1】【図2】。「マイナビ 2023年卒 企業新卒採用予定調査」によれば、企業の採用意欲が高まり、また広報活動開始と同時に選考・内々定出しを行う企業が多く、こうした背景により3月上旬の時点で内々定率・平均内々定保有社数がともに増加したものと考えられる【図3】【図4】。
大多数の学生はこれから就職活動を本格的にスタート。
「現在、就職活動で最も注力して行っていること」をきいたところ、全体の8割を超える未内々定の学生は「エントリーシート提出」(25.0%)、「エントリー(プレエントリー含む)」(23.1%)などが上位の項目となった。大多数の学生は現在志望企業へのエントリーやエントリーシート提出に注力しており、これから就職活動を本格的にスタートさせていく予定であることがうかがえる【図5】。
企業選択のポイントは「安定性」が最多。「社風・働く社員」が僅差で続く。
働く環境への安心感を重視する傾向。
「就職先として企業を選ぶ際のポイント」を複数回答で聞いたところ、最も多かった回答は「安定性がある」で66.8%だった。次いで「社風や働く社員が良い・良さそう」が65.3%と僅差で続いた。その他、「福利厚生が充実している」、「待遇面(給与、休日休暇制度含む)が良い」なども50%を超える回答があり、自らが働く環境に対して、ソフト面(社風や社員の雰囲気)、ハード面(福利厚生、待遇といた制度)の両面について安心できる環境かどうかを重要視している傾向があると言える【図6】。
ガクチカとしてアピールできそうなポイントは「アルバイト」「学業」が上位。
ガクチカ不足を感じることは「ボランティア活動」「海外留学」など。
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)について「どのようなポイントをアピールできそうか」と「どのようなポイントにガクチカ不足を感じているか」をそれぞれ聞いたところ、アピールできそうなことは「アルバイト経験について」が59.9%、「学業・研究活動・ゼミ活動について」が54.7%と上位にあがった。一方、ガクチカ不足を感じるポイントについては「ボランティア活動について」の40.4%、「海外留学について」の36.9%などが上位となった。コロナ禍の影響が続く中、学業やアルバイトといった活動に注力し学生ならではの経験を積んできた一方で、学生として不足に感じる活動もまだまだ多いことがわかる【図7】。
【調査担当者コメント】
内々定率は前年比5.1pt増の15.1%となりました。インターンシップ・ワンデー仕事体験への参加率も高く、学生が就職活動開始前から準備を進めていることに加え、企業側の採用意欲も高まり、広報活動開始と同時に選考・内々定出しを行う企業が多いことが要因と考えられます。しかし、8割以上の学生は現時点でエントリーやエントリーシート提出などに注力しており、3月から就職活動を本格的にスタートさせています。学生の皆さんには周囲の進捗を意識することなく、自身の就職活動の軸を大切にし、焦らず活動してほしいと思います。
学生の属性データ
有効回答数内訳 | 文系男子 | 文系女子 | 理系男子 | 理系女子 | 総計 |
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人数 | 1,046 | 3,008 | 711 | 1,004 | 5,769 |
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