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2024年卒大学生活動実態調査 (8月)


2024年卒業予定の大学生・大学院生の内々定率は83.9%(前月比2.0pt増)。
内定式は「対面」実施予定との回答が84.5%で前年より大きな増加幅に。

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2024年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した「マイナビ 2024年卒大学生活動実態調査 (8月)」の結果を発表しました(調査期間:2023年8月25日~8月31日)。

調査概要

内容

マイナビ 2024年卒大学生活動実態調査(8月)

調査期間 2023年8月25日~8月31日
調査対象 マイナビ2024会員のうち「2024年春」に卒業予定の大学生・大学院生
調査方法 マイナビ2024会員にメール告知・WEBフォームにて回答
有効回答数 1,982件

内々定率・平均内々定保有社数

内々定率は83.9%、平均内々定保有社数は2.5社

2024年卒業予定の大学生・大学院生の8月25~31日時点での内々定率は83.9%(前月比2.0pt増)、平均内々定保有社数は2.5社(前月同値)であった【図1】【図2】。企業の採用意欲の高まりを受け、7月同様、内々定率・平均内々定保有社数ともに高い水準で推移している。

【図1】内々定保有率の推移/マイナビ 2024年卒 大学生 活動実態調査 (8月)
【図2】平均内々定保有社数/マイナビ 2024年卒 大学生 活動実態調査 (8月)

内定式について企業からの連絡状況(実施形式、日程など)

入社予定先から内定式の詳細について連絡を受けている学生は41.0%で、前年より10pt以上増加。実施形式は「対面」の回答が増加し、日程は10月2日(月)が最多。

内々定を得た学生に、入社予定先の企業から内定式に関する連絡を受けたかを聞いたところ「実施形式など詳細について連絡を受けている」との回答が41.0%で、前年より11.1pt増加した。【図3】実施形式に関しては「対面形式で実施される予定」の回答が84.5%(前年比18.4pt増)となった。コロナ禍の影響がまだ残っていた22年卒調査では「オンライン形式」の回答が多かったが、前年23年卒調査で「対面形式」が逆転していた。【図4】

【内々定を得た学生】内定式について入社予定先の企業から連絡は来ているか/マイナビ 2024年卒 大学生 活動実態調査 (7月)
【図3】【内々定を得た学生】内定式について入社予定先の企業から連絡は来ているか/マイナビ 2024年卒 大学生 活動実態調査 (8月)
【連絡を受けている学生】どのような形式での内定式が予定されているか/マイナビ2024年卒大学生活動実態調査(8月)
【図4】【連絡を受けている学生】どのような形式での内定式が予定されているか/マイナビ2024年卒大学生活動実態調査(8月)

内定式の詳細について連絡を受けている学生を対象に、内定式の実施予定日を聞いたところ、最も多かったのは「10月2日(月) 」(64.6%)で、内定解禁直後の最初の平日である10月2日に行うと連絡を受けている学生が多い。次いで「10月4日(水)以降 」(12.2%)、で、平日開催の回答が多かった。対面での実施予定が増えたことで、内定者の人数が多い企業などが内定式会場のキャパシティや感染症対策などの理由により日程をわけて分散実施するケースも想定されるため、10月3日(火)や4日(水)以降という回答が一定数あるのはそうした背景も考えられる。一方で、「10月1日(日) 」という回答も9.3%あり、また9月末の実施連絡を受けている学生も一部いることがわかった。

【連絡を受けている学生】内定式の日程について、いつ実施予定との連絡が来ているか/マイナビ2024年卒大学生活動実態調査(8月)
【図5】【連絡を受けている学生】内定式の日程について、いつ実施予定との連絡が来ているか/マイナビ2024年卒大学生活動実態調査(8月)

内定式に対する学生の不安や懸念点

内定式に向けて不安なことや気がかりなことは「他の内定者と仲良くなれるか」が最多。「内定先の社員とうまく話せるか」と合わせ、当日のコミュニケーションに対する不安を持つ学生が多数。

内々定を得た学生に対し、内定式に向けて不安なことや気がかりなことがあるかを聞いたところ、最も多かったのは「他の内定者と仲良くなれるか」(61.1%)であった。次いで多かったのは「内定先の社員や役員とうまく話せるか」(52.2%)で、内定式当日の内定者同士や企業側とのコミュニケーションに対して不安を感じている学生が多いようだ。そのほか、「服装や髪形はどうしたらいいか」(27.6%)や「当日のタイムスケジュールや持ち物などの詳細がわからない」(25.6%)、「自分の他に何名の内定者が出席するのか」(19.1%)のような内定式の身だしなみや式の内容、出席人数といった情報が不足しているようで、内定式当日のシチュエーションを具体的にイメージして当日に臨みたいという学生の心情がうかがえる。

【内々定を得た学生】内定式に向けて不安なことや気がかりなことはあるか/マイナビ2024年卒大学生活動実態調査(8月)
【図6】【内々定を得た学生】内定式に向けて不安なことや気がかりなことはあるか/マイナビ2024年卒大学生活動実態調査(8月)

対面実施とオンライン実施での不安をおぼえる点・懸念点の違い

なおこの設問と前述の内定式の実施形式に関する設問をクロス集計を行った結果、対面とオンラインとで不安や懸念事項について基本的に大きな差は見られなかったものの、「他の内定者と仲良くなれるか」や「自分の他に何名の内定者が出席するのか」は対面実施と連絡を受けた割合の方が若干多く、同期入社となる他の内定者とリアルに顔を合わせることへの期待と不安などが現れていると推測できる。または、オンラインでの交流には限界があるので内定者と仲良くなることに対して過度に期待をしていない、あるいは逆に、オンラインでの交流に慣れている24年卒の学生は内定者同士の交流に関してはオンライン実施であっても十分問題がないと感じてる、という可能性もある。

一方で「内定先の社員や役員とうまく話せるか」や「企業理解が足りず、社員や役員との会話の中で筋違いなことを言ってしまわないか」などはオンライン実施と連絡を受けた割合の方が若干多く、内定先の社員や役員とのコミュニケーションをオンラインで行うことに関して不安を感じている可能性もある。

対面とオンラインで最も差があったのは「本当にこの会社でいいのか」という不安

対面とオンラインで最も差が大きかったのは「本当にこの会社でいいのか」で、対面は14.4%、オンラインは26.7%であった。内定先そのものへの不安と内定式に実施形式の因果関係は不明だが、対面で他の内定者や内定先の社員と交流することで内定先に感じている不安や懸念を解消しようと期待していたものが、オンライン実施との連絡を受けたことでそうした期待が外れてしまい、それによって内定先に対してより不安を感じるようになったという可能性も考えられる。

内定式に関する希望は「懇親会など交流の機会」などの定番のものや、「部署や配属」、「福利厚生や社内制度」などの説明会や選考で詳しく聞けなかった情報を確認したいという声も。

内々定を得た学生に、内定式に関して「こんなことをやってほしい」という希望があるかを自由記述で答えてもらった。【表1】多かったのは「内定者同士の懇親会や交流イベント」を求めるもので、「相手が分かるように名札をつけたり、テーマトーク等で初めまして同士でも話しやすい雰囲気があるもの」や「内定式で座る場所が自分と関連のある趣味の人や同じコースの人などが近くにいると良いと思う。仲良くなりやすいと思うので…」のような内定者同士の交流を持ちたいという声だった。その他、「若手社員など、年代が近い方から働いている様子、つまり生の声を聞いたり、役職についている上司の方から会社や部署といった広い視野での助言もいただきたい」のように若手社員などの先輩社員との交流を希望するものも見られた。

配属先や部署に関する情報や、福利厚生や社内制度などの情報について説明を受ける機会を設けてほしいというものもあった。「配属先が同じ内定者及び社員の方々と仲良くなれるコンテンツが欲しい」のように、配属先が同じ者同士での交流を希望するものや、「業務や福利厚生、手当などについて、懇談会や会社説明会では詳しく聞けなかったことをより細かく教えて欲しいです」や「働き方や福利厚生などをこれまでよりも詳細に、できる限りギャップを感じないように取り繕わずに教えて欲しい」など、入社後の自身の働き方や生活を具体的にイメージできるような詳細な情報を知りたいという意見も見られた。内定式においては、内定者同士、あるいは内定者と先輩社員の交流を図ることで入社後の人間関係への不安を取り除くとともに、業務内容や福利厚生など働き方に対して具体的なイメージを持てるような情報も提供するなど、安心して働くことのできる環境であることを内定者に感じられるような内容にすることが重要である。

【表1】【内々定を得た学生】内定式に関して「こんなことをやってほしい」という希望(自由記述)
属性 内容
文系男子 同期が仲良くなれるようなイベントを開催して欲しいです。懇談会で会ってはいるが、1日という短い時間の中でお話をしただけだと、お互いのことを忘れてしまうからです。またインターンをともにした人たちが既に仲が良いことから、本選考組がその輪に入りづらいからこそ、仲良くやっていけるのかが不安です。
理系女子 内定者同士の交流会(相手が分かるように名札をつけたり、テーマトーク等で初めまして同士でも話しやすい雰囲気があるもの)
文系女子 内定式で座る場所が自分と関連のある趣味の人や同じコースの人などが近くにいると良いと思う。仲良くなりやすいと思うので…
文系女子 内定式で座る場所が自分と関連のある趣味の人や同じコースの人などが近くにいると良いと思う。仲良くなりやすいと思うので…
理系女子 内定式で他の内定者と交流する機会があればこれからの生活で安心材料ができて有難いです。 地方から上京するため、不安が大きいです。そのため、少しでも不安要素を無くしておきたいです。
文系女子 若手社員など、年代が近い方から働いている様子、つまり生の声を聞いたり、役職についている上司の方から会社や部署といった広い視野での助言もいただきたい。
理系男子 他の内定者、特に配属先が同じ内定者及び社員の方々と仲良くなれるコンテンツが欲しい。
文系男子 配属先についての詳細な情報を知りたいです。
文系女子 業務や福利厚生、手当などについて、懇談会や会社説明会では詳しく聞けなかったことをより細かく教えて欲しいです。オンラインでの開催なので他の内定者との交流と言うよりは会社のことや働くイメージがより湧くような内容にして頂きたいと考えています。
文系男子 働き方や福利厚生などをこれまでよりも詳細に、できる限りギャップを感じないように取り繕わずに教えて欲しい。

【調査担当者コメント】
内定式について学生が抱える不安や気がかり、希望することを調査しましたが、内定者同士や先輩社員とのコミュニケーションへの不安のほかに、福利厚生や配属先など説明会や選考では詳しく聞けなかった情報を改めて確認したいという希望も見られました。
内定式の実施においては、当日の流れや出席する企業側・学生側の人数などの概要を事前に伝えたうえで、趣味や配属先といった共通点のある内定者の接点を増やすほか、学生と年齢の近い社員を参加させることで入社後の業務や新生活の準備などを気軽に相談しやすくするといった、当日のコミュニケーションが円滑に行える工夫が望まれます。また、学生が抱く入社後の「人間関係への不安」や「働き方や生活への不安」を軽減できるような情報提供をすることで、職場環境へのイメージと期待を具体的に膨らませることができるような配慮が重要だと考えます。


学生の属性データ

有効回答数内訳文系男子文系女子理系男子理系女子総計
人数4507973853501,982

2024年卒の調査結果はこちら▼
3月1日調査
3月調査
4月調査
5月調査
6月15日調査
6月調査
7月調査

前年(2023年卒)調査結果はこちら▼

3月1日調査
3月調査
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