2022年卒大学生活動実態調査 (3月1日)
2022年卒業予定の大学生・大学院生の内々定率は10.0%で前年比0.4pt減、
前年と同水準に。
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:中川信行)は、2022年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2022年卒大学生活動実態調査 (3月1日)」の結果を発表しました(調査期間:2021年3月1日~3月3日)。
調査概要
内容 | マイナビ 2022年卒大学生 広報活動開始前の活動調査 |
---|---|
調査期間 | 2021年3月1日~3月3日 |
調査対象 | マイナビ2022会員のうち「2022年春」に卒業予定の大学生・大学院生 |
調査方法 | マイナビ2022会員にメール告知・WEBフォームにて回答 |
有効回答数 | のべ3,513名 |
目次
- 2022年卒業予定の大学生・大学院生の内々定率は10.0%で前年比0.4pt減、前年と同水準に。
- 調査概要
- TOPICS
- ■2022年卒業予定の大学生・大学院生の内々定率は10.0%、平均内々定保有社数は1.4社。
- ■新型コロナウイルスが自身の就職活動に何らかの影響があると回答した学生は79.3%で、前年より3.6pt減少。
- ■就職活動の各フェーズで「対面」「WEB」どちらを希望するかについて、「全工程(会社説明会~最終面接)WEB化してもかまわない」という回答が39.3%で最多。
- ■「WEB」と「対面」両方を経験した学生においては対面形式のインターンシップに参加した経験が多い学生ほど就職活動の各フェーズが対面で実施されることを望む割合が多い傾向に。
- ■採用活動のWEB化、学生からは「今後も続けてほしい」という声も。選考の上で考慮してほしい点は「通信環境の思わぬトラブル」や「コロナウイルスの影響で学生生活が例年通りに送れていないこと」。
- 学生の属性データ
TOPICS
■2022年卒業予定の大学生・大学院生の内々定率は10.0%、平均内々定保有社数は1.4社。
2022年卒業予定の大学生・大学院生の3月1~3日時点での内々定率は10.0%(前年比0.4pt減)、平均内々定保有社数は1.4社(前年比0.1社増)であった。2022年卒の学生は、コロナ禍での就職活動準備期間となったが、3月初旬時点の内々定率は、前年度と同程度となった。冬にかけてインターンシップのWEB化が進み、2月までには昨年並みに参加が活発化したために2021卒と同程度の水準を維持できたと考えられる(図1、2)。
■新型コロナウイルスが自身の就職活動に何らかの影響があると回答した学生は79.3%で、前年より3.6pt減少。
新型コロナウイルスの影響が続く中、自身の就職活動に何らかの影響があると回答した学生は79.3%(「影響がある(46.4%)」+「どちらかというと影響がある(32.9%)」の合計)だった。昨年よりもやや割合は減っているものの、大多数の学生は新型コロナウイルスが自身の就職活動に影響を与えていると考えていることが分かった(図3)。
■就職活動の各フェーズで「対面」「WEB」どちらを希望するかについて、
「全工程(会社説明会~最終面接)WEB化してもかまわない」という回答が39.3%で最多。
各就職活動のフェーズで「対面」「WEB」のどちらでの実施を希望するかについて、「全工程(会社説明会~最終面接)WEB化してもかまわない」という回答が39.3%で最多であった。
昨年は「会社説明会はWEB化してもいいが、1次面接以降は対面での実施が望ましい(49.2%)」という回答が最多であったのに比べ、22年卒の学生はWEB開催のインターンシップ等の経験を通して、オンライン化に対して寛容になっていることが分かる(図4)。
■「WEB」と「対面」両方を経験した学生においては
対面形式のインターンシップに参加した経験が多い学生ほど
就職活動の各フェーズが対面で実施されることを望む割合が多い傾向に。
参加したインターンシップの開催形式別に、各フェーズで「対面」「WEB」どちらの形式を希望するかを見てみると、対面形式のインターンシップにより多く参加した学生ほど、各フェーズで対面形式での実施を希望している割合が高いことが分かった。WEB・対面両方のインターンシップを経験した上でWEBだけでは体感できない風土や情報があると実感したことが窺える。
対面形式のインターンシップのみに参加した学生が、対面を望む割合が一番高くならなかったのは、WEB形式でも実施できる内容だったと感じたなど、何らかの不満をもった学生が多かったからだと考えられる。準備期間の段階からオンラインが導入されていた2022年卒の学生にとっては、対面形式で開催すること自体に納得感のある理由が必要であり、内容もWEB形式ではできない体験を求める傾向にあると考えられる(図5)。
■採用活動のWEB化、学生からは「今後も続けてほしい」という声も。
選考の上で考慮してほしい点は「通信環境の思わぬトラブル」や
「コロナウイルスの影響で学生生活が例年通りに送れていないこと」。
企業の採用担当者に求めることを自由記述形式で聞いたところ、オンライン化を希望する意見の中には「居住地が地方でも都市部の企業の説明会に参加できる」「アルバイト代など収入が減っていても就活費用が負担にならない」「時間にも余裕ができる」など、新型コロナウイルスの感染対策としてだけではなく、様々な観点で利点を感じている様子が見られた。中には「時間と費用の節約になるのでコロナが収束してからも続けてほしい」という声もあり、WEB化による利便性を強く感じている学生がいることが分かった。
選考の実施形式以外で学生から多くあがった要望は、通信環境に不具合があった場合への不安感と、面接時に学生生活についての質問をされることへの懸念からくる内容だった。通信環境に思わぬトラブルがあった場合の対応についての事前共有や、大学生活で力を入れたこと以外に関する深堀りの仕方が求められるようだ(図6)。
学生の属性データ
有効回答数内訳 | 文系男子 | 文系女子 | 理系男子 | 理系女子 | 総計 |
---|---|---|---|---|---|
人数 | 567 | 1,699 | 498 | 749 | 3,513 |