2023年卒大学生活動実態調査 (6月15日)
2023年卒業予定の大学生・大学院生の6月15日時点での内々定率は74.1%(前年比5.0pt増)。内々定につながったと思う活動は「自己分析」「面接対策」が上位に。
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2023年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2023年卒大学生活動実態調査 (6月15日)」の結果を発表しました(調査期間:2022年6月10日~6月15日)。
調査概要
内容 | マイナビ 2023年卒大学生活動実態調査(6月15日) |
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調査期間 | 2022年6月10日~6月15日 |
調査対象 | マイナビ2023会員のうち「2023年春」に卒業予定の大学生・大学院生 |
調査方法 | マイナビ2023会員にメール告知・WEBフォームにて回答 |
有効回答数 | のべ6,281名 |
目次
- 2023年卒業予定の大学生・大学院生の6月15日時点での内々定率は74.1%(前年比5.0pt増)。内々定につながったと思う活動は「自己分析」「面接対策」が上位に。
- 調査概要
- TOPICS
- 2023年卒業予定の大学生・大学院生の6月15日時点での内々定率は74.1%。
- 内々定保有者のうち、入社予定先を決めた学生は68.5%。決めた理由は「社風が自分に合っていると感じた」や「社員の雰囲気や人柄が自分に合っている」という回答が増加。
- 内々定保有学生が最も内々定につながったと思う活動は、「自己分析」と「面接対策」が上位。
- 未内々定の学生の活動状況は「第一志望群の企業の面接中」が最多。「就職活動を開始したばかり」、「選考を受ける企業を選定している」の学生も。
- 低学年でも参加可能なインターンシップ・ワンデー仕事体験プログラムがあれば「参加したかった」という学生が7割。
TOPICS
2023年卒業予定の大学生・大学院生の6月15日時点での内々定率は74.1%。
2023年卒業予定の大学生・大学院生の、6月15日時点での内々定率は74.1%(前年比5.0pt増)となった【図1】。平均内々定保有社数は2.3社(前年比0.2社増)であり、企業の採用意欲の高まりを受け、5月同様、内々定率・平均内々定保有社数ともに前年比増で推移している【図2】。
内々定保有者のうち、入社予定先を決めた学生は68.5%。決めた理由は「社風が自分に合っていると感じた」や「社員の雰囲気や人柄が自分に合っている」という回答が増加。
内々定を得たことがある学生のうち、現時点で入社先企業を決定していると回答した割合は68.5%で、前年比4.4pt増加した。【図3】 さらに入社先を決定した学生にその理由を回答してもらったところ、もっとも多かったのは「説明会で興味を持ち、選考を経て志望度が上がったから」の52.2%であった。その他の項目についても順位は前年同様となったが、前年比で増加幅の大きかったものは「その企業の社風が自分に合っていると感じたから」(前年比3.9pt増)、「その企業の社員の雰囲気や人柄が自分に合っていると感じたから」(前年比2.4pt増)であった。【図4】
企業選択のポイントとして「社風や働く社員が良い」という点を重視する学生が多いことから(別調査より)、こうしたポイントに関する情報提供・コミュニケーションが学生・企業間で円滑に行われたことで、学生が入社先を決定できるようになったと推測できる。
内々定保有学生が最も内々定につながったと思う活動は、「自己分析」と「面接対策」が上位。
内々定を得ている学生に対して、自身が注力し、その結果として内々定につながったと思う活動として一番近いものを回答してもらったところ、最も回答が多かったのは「自己分析」(36.3%)で、次いで多かったのは「面接対策」(24.4%)であった。【図5】 就職活動の基盤となる自己分析と、選考を進むにつれて重要となってくる面接対策をあげた学生が多いことから、これらの活動に注力し、十分に納得のいく形で進めていくことが就職活動において重要であることがわかる。
自己分析を選んだ理由については、「自己分析がしっかりできているかどうかでESや面接が上手くいくかが決まると思うから」や「自分がどうしたいか、分からないなりにも進む方向を示してくれたのは自己分析だったと思うから」など、面接対策を選んだ理由では「自己分析、業界研究はもちろん行うが、それをどう企業側に伝えられるかが最終的には大切だと感じたから」や「WEB上でも対面でも自分を一番アピールできる場が面接であると考えたから」などがあり、対策としては面接の振り返りや繰り返しの練習、キャリアセンターなどの模擬面接の活用などがあった。【表1】【表2】
未内々定の学生の活動状況は「第一志望群の企業の面接中」が最多。「就職活動を開始したばかり」、「選考を受ける企業を選定している」の学生も。
内々定を得ていない学生に現在の活動状況を聞いたところ、最も多かったのは「第一志望群の面接を複数受けており、内々定が得られた企業から選ぶ予定」の回答で、28.7%だった。【図6】 未内々定の学生の多くも第一志望群の企業の選考に順調に進み、その結果を待っている状況のようだ。一方、「就職活動を開始したばかりである」が11.9%(前年比3.9pt増)、「選考を受ける企業を選定している」が14.1%(前年比1.4pt増)など、活動序盤の学生も一定数存在していることがわかる。
低学年でも参加可能なインターンシップ・ワンデー仕事体験プログラムがあれば「参加したかった」という学生が7割。
インターンシップ・ワンデー仕事体験について、低学年(大学1年次・2年次)でも参加可能なプログラムがあったとした場合、「参加したかった」(「ぜひ参加したかった」と「どちらかというと参加したかった」の合計)は71.5%となった。【図7】 参加したかったと回答した学生に対しその理由を回答してもらったところ、「将来の仕事や自分がやりたいことについて早めに考え始めるべきだと思うから」が最も多く57.7%、「どのような業界・仕事・企業があるのか知りたいと思うから」が52.1%で続いた。【図8】自身の今後のキャリアのあり方や希望、その希望にふさわしい環境としてどのような業界や企業、職種があるのかについて考えるきっかけとして、低学年でも参加可能なプログラムに対して好意的な学生が多いようだ。
なお全員を対象に「どのようなプログラムだったら参加したかったと思うか」を聞いたところ、参加日数については「参加日数が短く、気軽に参加できる」が「参加日数が長くじっくり学ぶことができる」より多く、開催形式については「WEB開催」が「対面開催」より多く、内容については「幅広い業界・職種・企業について広く知ることができる」が「特定の業界・職種・企業について深く知ることができる」より多くなった。【図9】 低学年時は3年・4年次より履修必須な授業や出席日数が多かったり、部活動やサークル活動といった課外活動でも中心的な役割を担うことも多い分、参加日数は短めで、WEB等により気軽に参加できるといった点や、業界・職種・企業についてもまずは大枠を幅広く知ることで自身の興味・関心に合うものを見つけていきたいという思いがあるようだ。
【調査担当者コメント】
2023年度卒業予定者の内々定率は74.1%で、入社先を決めている学生も68.5%に上りました。内々定保有者に、自身の内々定につながったと思う活動を聞いたところ、「自己分析」と「面接対策」という回答が多く挙がりました。自己分析や面接対策など基本を着実に行うことが、より良い就職活動をする上で欠かせないことだと言えます。一方で、これから内々定獲得を目指す学生も多く、企業の選考を受けている段階や、中には活動開始直後であるという学生もいます。これから就職活動を進める学生にも、基本を重視し、焦らずに活動を進めていってほしいと思います。
学生の属性データ
有効回答数内訳 | 文系男子 | 文系女子 | 理系男子 | 理系女子 | 総計 |
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人数 | 1,268 | 2,680 | 1,193 | 1,140 |
6,281 |