マイナビ キャリアリサーチLab

【4月更新】2025年卒就職内定率(内々定率)の状況

片山久也
著者
キャリアリサーチLab編集部
HISANARI KATAYAMA

マイナビキャリアリサーチLabでは、毎年、内定率に関する調査を発表している。このコラムでは、2025年卒の内定率についてまとめている。 

なお、マイナビキャリアリサーチLabの中では、10月1日以前の調査では内々定率と記載しているが、このコラム内では、文章中の記載を内々定を「内定」、内々定率を「内定率」で統一している。 

最新の調査データを公開する際に情報を更新していくので、2025年卒の内定率の動向把握として活用してほしい。
※2024年4月更新

2025年卒の就職内定率状況(2024年3月末時点)

2025年卒の内定率の状況を大学生活動実態調査より紹介する。
※各月ごとの回答者が異なるため、前月調査から数値が減少する場合があります。 

内定率推移

2025年卒業予定の大学生・大学院生の3月時点での内定率は47.4%、内定を保有した職種別コースについて「志望職種が決まっており、仕事内容も理解できたので応募しやすかった」が最多となった。

調査内定率
3月末47.4%
3月1日34.3%
大学生活動実態調査

2025年卒の文理別就職内定率(2024年3月)

2025年卒の文理別就職内定率
2025年卒 大学生 活動実態調査 (3月)

2025年卒業予定の大学生・大学院生の3月時点での内定率を文理別でみると、文系よりも理系のほうが現時点での内定率が高いという結果になった。

文理別かつ男女別でみると、理系男子が60.2%でもっとも高い。

文理別内定率
文系男子40.8%
文系女子38.6%
理系男子60.2%
理系女子58.3%
大学生活動実態調査

地域別就職内定率(2025年卒)

地域別就職内定率
2025年卒 大学生 活動実態調査 (3月)

2025年卒業予定の大学生・大学院生の3月時点の内定率を地域別でみると、もっとも数値が高いのは関西で52.1%となっている。

地域内定率
北海道34.7%
東北42.1%
関東48.6%
甲信越46.5%
東海47%
北陸47.1%
関西52.1%
中国44.2%
四国44.9%
九州40.4%
大学生活動実態調査

2025年卒の月別内定率に関する調査

2025年卒の内定率の推移は下記にまとまっている。

2025年卒の内定率に関する調査結果はこちらをご確認ください。

2024年卒の月別内定率に関する調査

2024年卒の内定率の推移は下記にまとまっている。

2024年卒の内定率に関する調査結果はこちらをご確認ください。

2023年卒の月別内定率に関する調査

2023年卒の内定率に関する調査は、こちらをご覧ください。

上記以前の調査はこちら

内々定率(内定率)とは

内定率とは?

内定率とは、就職を希望する人数に対して内定者(内定を得た人)の数の割合のことである。
計算式としては、

内定率=内定者数÷就職を希望する人数×100

となる。

内々定率との違いは?

まず、「内定」とはなにか。

内定とは、応募者に対して企業から口頭もしくは書面にて「採用の通知」が出されている状態のことである。経団連の「採用選考に関する指針」の中の「採用内定日の遵守」という項目中で、「正式な内定日は、卒業・修了年度の10月1日以降とする」という記載がある。

そのため、10月1日以前までの口約束の状態を「内々定」ということが一般的だ。マイナビキャリアリサーチLabの中でも10月1日以前の調査では、内々定率と記載しているが、このコラム内では、文章中の記載を内々定を「内定」、内々定率を「内定率」で統一している。 

新卒採用市場に関するコラムを紹介!

マイナビキャリアリサーチLabでは、新卒採用市場に関するコラムも掲載している。

新卒採用の「早期化」は何が問題なのか

2024年3月、いよいよ25年卒の新卒採用がスタートした。3月1~3日時点で内々定率は前年から16.2pt増の34.3%となった。新卒採用については、政府からの要請 により、以下のように決められているが、特に2025年卒の新卒採用においては、3月より前に採用選考が実施されるケースが増えていたようだ…

続きはこちらをご覧ください。

今後のインターンシップのあり方を探る

国際的な市場競争の結果、先進諸国の雇用システムの多様化が進んでいる。また、雇用システムの多様化が進むことで、学校と職業との接続的役割を担うインターンシップにも変化が求められている。2回に分けて欧州と日本の雇用システムの違いを確認し、今後のインターンシップのあり方について議論している…

続きはこちらをご覧ください。

25年卒から変更されたインターンシップー三省合意改正の影響を考える

昨今、新卒採用が売り手市場となっており、企業が学生との接点をつくるうえで重要度が増している「インターンシップ」。企業の実施率も学生の参加率も上がってきており、双方の注目が集まっている中、今年実施される25年卒対象のインターンシップから、かつて経済産業省・文部科学省・厚生労働省によって制定された「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」(=通称「三省合意」)が改正され、インターンシップの在り方が変化…

続きはこちらをご覧ください。

「売り手市場」だからといって決して楽なわけではない!24年卒学生の就職活動を振り返る。

客観的な指標だけを見ると、いずれも学生の売り手市場を示す内容になっている。しかし、必ずしも就職活動生が「楽」であるか、というとそういうわけでもない。本コラムでは24年卒の就職活動で見えてきた以下の特徴を踏まえて振り返りつつ、そこから見えてきた課題を明らかにしていきたい…

続きはこちらをご覧ください。

内定率以外の調査

マイナビキャリアリサーチLabでは、内定率に限らず多くの調査を実施している。
各種調査・データに関しては、こちらをご確認ください。

今後も新しい調査が公開されるときに更新していく。 

関連記事

コラム

内定後に入社意欲を高める「2つのフィット」
—大分大学・碇邦生氏

コラム

2024年卒就職内定率(内々定率)の状況

キャリア・履歴書・組織

コラム

新卒採用における内定辞退の”今”と防止策—学生に安心して入社してもらうために