2022年卒大学生活動実態調査 (5月)
5月末時点の内々定率は59.9%。
前年比11.9pt増で、約6割に達する。
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:中川信行)は、2022年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生(のべ7,252名)を対象に、「マイナビ 2022年卒 大学生 活動実態調査 (5月)」の結果を発表した。
調査概要
内容 | マイナビ 2022年卒大学生 活動実態調査(5月) |
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調査期間 | 2021年5月25日~5月31日 |
調査対象 | マイナビ2022会員のうち「2022年春」に卒業予定の大学生・大学院生 |
調査方法 | マイナビ2022会員にメール告知・WEBフォームにて回答 |
有効回答数 | のべ7,252名 |
目次
TOPICS
■2022年卒業予定の大学生・大学院生の5月末時点の内々定率は59.9%、平均内々定保有社数は2.0社。
2022年卒業予定の大学生・大学院生の5月末時点での内々定率は59.9%(前年比11.9pt増)、平均内々定保有社数は2.0社(前年比0.3社増)であった。「マイナビ 2022年卒 企業新卒採用予定調査」によると、63.4%の企業が「最終面接はすべて対面で実施(予定含む)」と回答しており、緊急事態宣言の影響で対面の最終面接が延期されている可能性もあるが、内々定率は新型コロナウイルス感染拡大以前の2020年卒並みとなっている。また、全体の31.4%が活動を終了したと回答した。
■未内々定者の今後の活動予定は「業界・職種の幅を広げる予定」が3月末時点から増加。
「これから10社以上受ける予定」の学生は26.1%で、一部学生は選考を受ける企業から再検討か。
未内々定者に現在何社の選考を残しているか聞いたところ「平均4.2社」で、22年卒の調査開始以降最も少ない結果となった。今後の活動の方向性については「今まで通り」という学生も一定数いるものの、「業界の幅を広げる」「職種の幅を広げる」という回答が3月末よりも増加しており、視野を広げて活動をしている様子がわかる。また、これから10社以上の選考を受ける予定の学生も26.1%で、21年卒の同時期(26.4%)と同程度となっている。
現時点で内々定を保有していない学生の中には、3月時点で検討していた企業の選考が一通り終わり、企業選択からし直す学生もいると思われる。
■文系学生の4割以上が5月の大学登校日数「0日」。
就活の相談ができる人が限られる恐れも。
5月の大学登校日数について聞いたところ、文系学生は40.5%が登校しておらず、登校日数が「週1日程度」の学生と合わせると74.9%にのぼった。また、就職活動に関する相談をした相手として「父親・母親(58.7%)」や「大学内の友人(52.4%)」などの割合が高く、「学校職員・キャリアセンター」は26.5%となった。緊急事態宣言等の影響により、再度授業がWEB化されて実際に登校していない学生も多く、相談相手が身近な人に限られてしまう現状が読み取れる。
■WEB形式の就職活動において、選考フェーズによって
「私服で参加する場合がある」学生が約3割。
WEB形式での就職活動において、企業から服装の指定がある場合を除いて、どの程度スーツを着用しているか聞いたところ、「全ての活動でスーツを着用している」学生が7割以上だった。WEB形式の面接に家から参加する場合においても、大多数の学生は必ずスーツで選考に臨んでいることがわかった。
一方、私服で参加する場合もあると回答した学生は約3割で、最も多かったのは「個別企業セミナーのみ私服の場合もあるが、面接以降は全てスーツで参加している」という回答だった。企業セミナーにおいては、カメラを機能させずに参加する場合があることも要因のひとつと考えられそうだ。
【調査担当者コメント】
前述のように、最終面接は対面を希望する企業が多いようですが、就職活動においてオンラインでのコミュニケーションの機会の方が多かった学生は、最終面接などで突然対面形式になり、いつも以上に緊張して力を発揮できなくなってしまっている場合があると考えられます。
WEB面接には慣れてきたと思っていても、対面の面接はマナーやコミュニケーション上の違いがあるため、コロナ禍で難しい状況ではありますが、意識的に社会人と対面で接する機会をつくって準備しておくことが重要です。
学生の属性データ
有効回答数内訳 | 文系男子 | 文系女子 | 理系男子 | 理系女子 | 総計 |
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人数 | 1,337 | 3,357 | 1,195 | 1,363 | 7,252 |
INDEX
- 2022年卒業予定の大学生・大学院生の5月末時点の内々定率は59.9%、平均内々定保有社数は2.0社。
- 未内々定者の今後の活動予定は「業界・職種の幅を広げる予定」が3月末時点から増加。
「これから10社以上受ける予定」の学生は26.1%で、一部学生は選考を受ける企業から再検討か。 - 文系学生の4割以上が5月の大学登校日数「0日」。就活の相談ができる人が限られる恐れも。
- WEB形式の就職活動において、選考フェーズによって「私服で参加する場合がある」学生が約3割。