2022年卒大学生活動実態調査(10月中旬)
10月中旬時点での内定率は87.2%
コロナ禍における就職活動のアドバイスは「人との交流機会を持つこと」
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:中川信行)は、2022年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生(のべ2,596名)を対象に、「マイナビ 2022年卒大学生 活動実態調査(10月中旬)」の結果を発表した(調査期間:2021年10月10日~10月14日)。
調査概要
内容 | マイナビ 2022年卒大学生 活動実態調査(10月中旬) |
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調査期間 | 2021年10月10日~10月14日 |
調査対象 | マイナビ2022会員のうち「2022年春」に卒業予定の大学生・大学院生 |
調査方法 | マイナビ2022会員にメール告知・WEBフォームにて回答 |
有効回答数 | のべ2,596名 |
TOPICS
2022年卒業予定の大学生・大学院生の、10月中旬時点での内定率は87.2%
2022年卒業予定の大学生・大学院生の、10月中旬時点での内定率は87.2%、平均内定保有社数は2.3社だった。9月末時点と比べると内定率は0.6ptの増加となった。
就職活動継続意向を見ると、就職活動を終了した学生は78.9%で、全体の約8割の学生が入社先企業を決めて就職活動を終えている。
次年度以降の面接形式について「全工程WEB化しても良いと思う」という学生が3月1日時点から減少。「最終面接は対面が望ましいと思う」学生は31.7%で、3月1日時点(25.4%)と比べて増加。
次年度以降の就職活動における「対面」「WEB」の使い分けについて調査したところ、「会社説明会~最終面接前まではWEB化してもいいが、最終面接は対面が望ましいと思う」という学生が31.7%で最多だった。
3月1日時点に行った、自身の就職活動に対する「対面」「WEB」の使い分けについての調査と比較すると、3月時点で最多だった「全工程(会社説明会~最終面接)WEB化しても良いと思う(39.3%)」は、10月中旬時点では16.1pt減の23.2%となり、10月時点で最多となった「会社説明会~最終面接前まではWEB化してもいいが、最終面接は対面が望ましいと思う(31.7%)」は3月時点から6.3ptの増加となった(3月1日時点:25.4%)。
22年卒の学生は、WEB開催のインターンシップ等の経験を通して、3月時点では選考のWEB化に対して21年卒の学生よりも寛大だった。しかし、実際に就職活動を経験して対面のコミュニケーションの重要性を実感したことから、次年度以降の就職活動においては、WEBの利便性は残しつつも、対面と併用での実施が望ましいと考えた学生が多かったと推察される。
内定式は21年卒同様、10月2日以降に後ろ倒しになる傾向が見られ、4人に1人は「内定式が開催されなかった」と回答。
参加形式はオンラインが約6割で規模が大きいほどオンラインの比率が高くなる傾向。
内定式の開催状況について聞いたところ、内定式が10月1日に開催されたという学生は半数程度で、10月6日以降が11.9%となり、21年卒と同様に日程が後ろ倒しになる傾向が見られた。また、「内定式が開催されなかった」と回答した学生も21年卒同様4人に1人程度の割合となった。コロナ禍以前から内定式を実施しないとしている企業は一定数存在するため、一概に感染対策による実施の見送りとは限定できないが、21年卒で実施を見送った企業は22年卒でも内定式を開催しなかったケースが多いと考えられる。
内定式に参加した学生限定で、内定式の参加形式を見てみると、オンライン形式で参加した学生が57.5%と半数を超えた。入社意思の高い従業員規模別にみると、従業員規模の大きな企業に内定している学生ほどオンライン参加の割合が高い。企業規模が大きくなるほど採用人数や内定式の参加人数も多いと考えられるため、密を避けるべくオンライン形式にしている企業が多いと考えられる。内定式の規模に合わせた形式で開催されたことが推察される。
また、複数社の内定式に参加した学生は0.5%であった。オンライン参加の内定式が多く、複数の内定式に参加できる環境であっても、ほとんどの学生が内定式までには入社先の企業を決定し、その企業の内定式にのみ参加している様子が見てとれる。
コロナ禍における就職活動のアドバイスは「人との交流機会を持つこと」と「WEB・対面どちらの形式の面接にも対応できる準備をしておくこと」
入社先企業を決めた学生に対して、23年卒の就職活動生へのアドバイスを聞いたところ、コロナ禍での活動のアドバイスとして「人との交流機会を持って情報収集を積極的に行うことが大事」「WEB面接だけでなく対面での面接に慣れる練習も忘れないことが重要」といった声が見られた。
周囲との繋がりを持って情報共有を行うことで手探り状態での就職活動に陥らないようにすることや、画面越しならではの伝え方の練習が必要なWEB面接と、実施頻度が低く場数を踏むことが難しい対面面接のどちらの形式の準備も忘れずに行っておくことが重要だと感じた学生が多かったようだ。
—【調査担当者コメント】—
22年卒の就職活動もは、準備期間から最終面接の時期に至るまで、コロナ禍での移動制限や授業のオンライン化など、さまざまな制限を強いられる異例の活動年となりました。そんな経験を経た22年卒の学生が、活動のアドバイスとして多くあげているのが、「周囲とのつながりを保つ」ということです。情報収集の面でも、前向きな気持ちを持って活動を続けるうえでも、人との交流の重要性を感じた学生が多かったようです。
就職活動を続ける22年卒の学生や、準備期間中の23年卒の学生のみなさんには、コロナ禍で人との交流機会が少ない状況でも一人で抱え込まず、周囲をうまく頼りながら活動していってほしいと思います。
学生の属性データ
有効回答数内訳 | 文系男子 | 理系男子 | 文系女子 | 理系女子 | 総計 |
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人数 | 547 | 485 | 1,086 | 498 | 2,596 |
INDEX
- 2022年卒業予定の大学生・大学院生の、10月中旬時点での内定率は87.2%
- 次年度以降の面接形式について「全工程WEB化しても良いと思う」という学生が3月1日時点から減少。「最終面接は対面が望ましいと思う」学生が31.7%で、3月1日時点(25.4%)と比べて増加。
- コロナ禍における就職活動のアドバイスは「人との交流機会を持つこと」と「WEB・対面どちらの形式の面接にも対応できる準備をしておくこと」
- 内定式は21年卒同様、10月2日以降に後ろ倒しになる傾向が見られ、4人に1人は「内定式が開催されなかった」と回答。
参加形式はオンラインが約6割で規模が大きいほどオンラインの比率が高くなる傾向。