マイナビ キャリアリサーチLab

2022年卒大学生活動実態調査 (6月15日)

6月中旬時点の内々定率は69.1%、
内々定者のうち64.1%が入社先を決定。

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:中川信行)は、2022年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生(のべ7,604名)を対象に、「マイナビ 2022年卒 大学生 活動実態調査 (6月15日)」の結果を発表した(調査期間:2021年6月10日~6月15日)。

調査概要

内容 マイナビ 2022年卒大学生 活動実態調査(6月15日)
調査期間 2021年6月10日~6月15日
調査対象 マイナビ2022会員のうち「2022年春」に卒業予定の大学生・大学院生
調査方法 マイナビ2022会員にメール告知・WEBフォームにて回答
有効回答数 のべ7,604名

TOPICS

■2022年卒業予定の大学生・大学院生の6月中旬時点での内々定率は69.1%、平均内々定保有社数は2.1社。

2022年卒業予定の大学生・大学院生の、6月中旬時点での内々定率は69.1%(前年比11.5pt増)、平均内々定保有社数は2.1社(前年比0.3社増)であった。
4月末からの緊急事態宣言が最終面接に影響したかどうか聞いたところ、「対面形式からWEB形式に変更になったことがある」と回答した割合は30.2%、「面接の日程が変更されたことがある」が13.0%、「面接の日程が延期になり、現在変更日が未定の企業がある」が4.2%となった。新型コロナウイルス感染再拡大の影響を受け、面接の形式や日程の変更といった影響があったようだ。

内定率経年比較:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査 (6月15日)
内定社数経年比較:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査 (6月15日)


■未内々定者のうち、選考を受ける企業を検討している学生が29.6%。
第一志望群の面接を受けているが、最終面接まで至っていない学生も。

未内々定者の活動の進捗状況を見てみると、選考を受ける企業を検討している学生が29.6%(「選考を受ける企業を選定している(12.7%)」+「企業選定をやり直している(16.9%)」の合計)であった。(図1)
また、未内々定者の活動状況として最も多いのは「第一志望群の面接を複数受けている」学生だが、そのうち4月末以降の最終面接について「元々予定がなかった」と回答しているのは40.9%(表1)となっており、選考に進んでいるが最終面接まで至っていない学生も多いことが分かった。

【未内定者限定】就職活動の進捗状況:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査 (6月15日)

■内々定者のうち64.1%が入社先を決定。そのうち42.6%は説明会~最終面接まで全てWEB形式で、「自分が実際に働く姿がイメージできない」など不安の声も。

内々定者のうち、6月中旬時点で入社先を決定している学生は64.1%であった(図2)。また、そのうちの42.6%は採用過程のうち「個別企業説明会~最終面接まで全てWEB」形式だったと回答しており、WEB形式のみの選考で入社先を決定していることが分かった(図3)。
選考過程において一度も会社を訪れずに入社を決めた学生の自由記述では、「同期にどんな人がいるのか分からない」「自分が実際に働く姿がイメージできない」などの不安の声も見られている。
一方で、「インターンシップの際に訪問できていたので心配はない」「内々定承諾後もWEBでの交流機会が多いので不安はない」など、準備期間での訪問や内定後フォローが安心感につながっていることが分かる。オンラインでも接触機会を増やすなど、内々定者の入社までの不安を払拭する取り組みが企業側にも必要とされているようだ。

入社先の企業を決定しているか:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査 (6月15日)
入社意思の最も高い企業の選考形式:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査 (6月15日)


■入社意思が最も高い企業について、選考当初からの志望度は選考形式問わず「やや上がった」が最多。
WEB・対面形式どちらも、対応の丁寧さ・誠実さや企業への理解度が志望度の変化に影響。

入社意思の最も高い企業について、選考当初からの志望度の変化をみてみると、選考が全てWEBだった学生・全て対面だった学生ともに「選考当初と比べてやや上がった」と回答した割合が最も高く、割合の分布も大きくは変わらなかった。
志望度が上がった理由について学生の自由記述を見てみると、「面接のフィードバックがあるなど、対応が丁寧だった」「面接や面談での質問を通して企業を理解できたから」などの声が見られた。反対に志望度が下がった理由としては「ネガティブな口コミなどを目にしたから」という意見や「内々定後、漠然と不安になったから」という意見が見られた。
選考形式に関わらず、選考過程では学生が「自分を理解し、企業の特徴を誠実に伝えようとしている」と感じられる対応をすること、選考後は現在コロナ禍で人との関わりを持ちづらい状況を踏まえ、第三者の意見で不安が増長してしまうことのないように、企業からの直接の情報提供や内々定者との交流の場を作ることが重要といえそうだ。

マイナビ2022年卒大学生活動実態調査 (6月15日)
選考当初から志望度が変化した理由:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査 (6月15日)

学生の属性データ

有効回答数内訳文系男子文系女子理系男子理系女子総計
人数1,5133,3341,4421,3157,604

関連記事:コラム「オンライン採用での内定辞退を防ぐために―学生の心を掴むには?

INDEX

  • 2022年卒業予定の大学生・大学院生の6月中旬時点での内々定率は69.1%、平均内々定保有社数は2.1社。
  • 未内々定者のうち、選考を受ける企業を検討している学生が29.6%。
    第一志望群の面接を受けているが、最終面接まで至っていない学生も。
  • 内々定者のうち64.1%が入社先を決定。そのうち42.6%は説明会~最終面接まで全てWEB形式で、「自分が実際に働く姿がイメージできない」など不安の声も。
  • 入社意思が最も高い企業について、選考当初からの志望度は選考形式問わず「やや上がった」が最多。
    WEB・対面形式どちらも、対応の丁寧さ・誠実さや企業への理解度が志望度の変化に影響。

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