マイナビ キャリアリサーチLab

2022年卒大学生活動実態調査(7月)

7月末時点での内々定率は78.7%
内々定保有者の約半数が対面式の内定式を希望

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:中川信行)は、2022年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生(のべ4,734名)を対象に、「マイナビ 2022年卒大学生 活動実態調査(7月)」の結果を発表した(調査期間:2021年7月25日~7月31日)。

調査概要

内容 マイナビ 2022年卒大学生 活動実態調査(7月)
調査期間 2021年7月25日~7月31日
調査対象 マイナビ2022会員のうち「2022年春」に卒業予定の大学生・大学院生
調査方法 マイナビ2022会員にメール告知・WEBフォームにて回答
有効回答数 のべ4,734名

TOPICS

2022年卒業予定の大学生・大学院生の7月末時点での内々定率は78.7%、平均内々定保有社数は2.2社。

 2022年卒業予定の大学生・大学院生の、7月末時点での内々定率は78.7%(前年比5.6pt増)、平均内々定保有社数は2.2社(前年比0.1社増)であった。
 未内々定者の現在の活動状況をみてみると、「面接」に注力していると回答した学生がもっとも多く40.5%であるものの、この割合は5月末を境に減少している。対して、「エントリー」や「筆記試験、適性検査」といった面接前の活動をする学生の割合が増えており、一旦、就職活動の結果がでたあとに再スタートしていると推察される。
 未内々定者の今後の面接・選考の活動方針については、「できるだけ多く選考に参加する予定」としている学生の割合が大きく変動しておらず、活動量は維持されると考えられるため、今後面接段階に進む学生は増えると推測される。

内定率:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(7月)

内定保有社数:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(7月)

現在就職活動で最も注力して行っていること:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(7月)

次月以降の面接・選考はどのように進めるか:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(7月)

内々定保有者のうち、約半数が対面形式での内定式を希望
対面形式を望む理由は「企業を訪問したことがないから」や「同期と交流したいから」。

 内々定を得た学生に内定式の実施形式の希望を聞いたところ、48.0%の学生が「十分な感染症対策をした上で、対面で実施してほしい」と回答した。対面実施を希望する学生のコメントからは「一度も企業を訪問できていないから」「同期と交流の機会がほしいから」「入社するという実感がほしいから」という意見がみられた。
 オンライン中心で就職活動を行ってきた学生は、内定式という場が対面の機会となって、社会人になることへの不安の解消と心の切り替えができることを望んでいるようだ。

内定式の実施形式について、現在の希望:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(7月)

対面形式の内定式を希望する理由:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(7月)

対面・オンライン併用の内定式やオンラインの内定式を希望する理由は
「感染予防」や「移動時間・費用への懸念」。

 対面・オンライン併用の内定式を希望する学生のコメントからは、「学生の居住地や環境がさまざまなことを踏まえると全員が集合する形式にするのは難しい」「今後の感染状況によってオンラインに切り替える準備をしてほしい」という旨の意見がみられた。対面形式が望ましいと考えているものの、遠方に住む学生や今後の状況を考えるとオンラインという選択肢もあった方がよいと考えている学生が多いようだ。

 一方、オンライン形式を希望する学生のコメントからは「移動時間や交通費を節約したい」や「オンラインの方が緊張しない」などの意見がみられた。
 選考活動がオンライン化されていたことによって、実際に企業を訪問することに対してのハードルが高くなっている学生もいることがわかる。

対面・オンライン併用の内定式を希望する理由:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(7月)
オンライン形式の内定式を希望する理由:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(7月)

未内々定者のうち、就職活動を始めた当初と比べて活動の仕方を変えた学生は約8割。「自己分析のやり直し」や「応募先の選び方を変えた」学生が多く、業界・職種の幅を広げている。

 未内々定者に、就職活動を始めた当初と比べて活動の仕方を変えたかどうか聞いたところ、何らかの形で活動の仕方を変えた学生は79.2%だった【図1】。もっとも多いのは「自己分析のやり直し」で44.8%、つづいて「応募先の選び方を変えた」が31.2%となった【図2】。
 応募先をどう変えたのかについてみてみると、「業界の幅を広げた」が43.4%で最多となり、「業種の幅を広げた」が34.2%で2位となった【図3】。就職活動での経験を通して改めて自分自身について振り返り、活動の軸を見直して応募先を変えていることがみてとれる。

未内々定者の活動の変化:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(7月)
どのように活動の仕方を変えたか:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(7月)
応募先の選び方をどのように変えたか:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(7月)


—【調査担当者コメント】—
 内々定率は右肩上がりで推移していますが、未内々定の学生のうち現在もっとも注力していることが「面接」という学生が6月以降減少しており、面接前の段階や「何もしていない」という学生がやや増加していることが気になります。また、次月以降の面接・選考について「どのように活動するか検討中」という学生も2割ほどいますが、まだ採用選考を継続している企業もあるため、早めに活動の計画をたてて諦めずに行動していってほしいと思います。
 
 内定式については、約半数の学生が「対面で実施してほしい」と考えていることがわかりました。選考がオンライン中心だった場合、入社前に企業を訪問する機会や実際に社員、同期となる学生と会っておく機会を用意することは重要だと思います。一方で「一度は企業を訪問したい」「内々定者と仲良くなりたい」など必ずしも内定式の場でなくとも実現できそうな要望もみられました。対面で実施されることが理想という回答が多いですが、開催形式だけにとらわれず内々定者の希望を的確に把握した対応が必要になりそうです。

学生の属性データ

有効回答数内訳文系男子理系男子文系女子理系女子総計
人数9708432,0848374,734

INDEX

  • 2022年卒業予定の大学生・大学院生の7月末時点での内々定率は78.7%(前年比5.6pt増)。
  • 内々定保有者のうち、約半数が対面形式での内定式を希望。
    対面形式を望む理由は「企業を訪問したことがないから」や「同期と交流したいから」など。
  • 対面・オンライン併用の内定式やオンラインの内定式を希望する理由は「感染予防」や「移動時間・費用への懸念」。
  • 未内々定者のうち、就職活動を始めた当初と比べて活動の仕方を変えた学生は約8割。「自己分析のやり直し」や「応募先の選び方を変えた」学生が多く、業界・職種の幅を広げている。

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