2022年卒大学生活動実態調査 (6月)
- 2022年卒業学生の6月末時点での内々定率は73.5%、平均内々定保有社数は2.2社。
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:中川信行)は、2022年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生(のべ5,051名)を対象に、「マイナビ 2022年卒 大学生 活動実態調査 (6月)」の結果を発表した(調査期間:2021年6月24日~6月30日)。
トピックス
- 2022年卒業予定の大学生・大学院生の6月末時点での内々定率は73.5%、平均内々定保有社数は2.2社。
- 就職活動においての反省点、未内々定者と内々定者で差が大きいのは「就職活動の流れを把握していなかったこと」と「企業へのエントリー不足」「面接対策不足」
- 面接対策の反省点、WEB面接については「WEBでの見え方・聞こえ方に関する練習が足りなかったこと」
対面面接については「WEB形式とのマナーや緊張感が違うことへの認識が足りなかったこと」
- 入社意思の最も高い企業からのフォローのうち、最も不安が軽減されたものは「面談」。
その内容は「具体的な業務内容」や「待遇」、「内々定者の適性」について。
調査詳細
内定率・平均内定保有社数
- 2022年卒業予定の大学生・大学院生の6月末時点での内々定率は73.5%、平均内々定保有社数は2.2社。
2022年卒業予定の大学生・大学院生の、6月末時点での内々定率は73.5%(前年比8.4pt増)、平均内々定保有社数は2.2社(前年比0.3社増)であった。
未内々定者のうち、現在最も注力しているのが「エントリー」という学生は10.6%で、3月末時点(6.8%)よりも増加している。6月15日調査では未内々定者のうち、選考を受ける企業を検討している段階の学生が3割いたことから、その学生の一部が企業検討を終え、エントリーに進んでいると考えられるが、今後面接に進み内々定に至るまでにはもう少し時間がかかると考えられる。
就職活動における反省点について
- 就職活動においての反省点、未内々定者と内々定者で差が大きいのは「就職活動の流れを把握していなかったこと」と「企業へのエントリー不足」「面接対策不足」
自身の就職活動について現時点で「もっとこうしておけばよかった」と思うことについて聞いたところ、内々定保有者と未内々定者で差が大きかったのは「もっと就職活動の流れを把握しておけばよかった(12.1p差)」「もっと企業へエントリーをすればよかった(11.2pt差)」と、「もっと面接対策をしておけばよかった」(対面面接対策9.7pt差、WEB面接対策9.5pt差)、であった。
学生の自由記述からは「周りの状況がわからず、流れが掴めなかった」という声もあがっており、コロナ禍で友人との交流の機会が少なくなっていることが、就職活動の流れや動き方についての情報収集に影響している場合があるようだ。
面接対策の反省点
- 面接対策の反省点、WEB面接については「WEBでの見え方・聞こえ方に関する練習が足りなかったこと」
対面面接については「WEB形式とのマナーや緊張感が違うことへの認識が足りなかったこと」
「もっと面接対策をしておけばよかった」と感じた理由について詳しく見てみると、WEB面接については「オンラインでよく見えるための映り方や画面越しの面接官に話すときの話し方について練習が足りなかった」という旨の意見が見られた。また、対面での面接については「場慣れしておらず、緊張して上手く話せなかった」「マナーが分からないまま参加してしまった」という意見が見られた。
WEB面接の画面越しの見え方・声の聞こえ方については、友人同士でのビデオ通話などで、実際に会ったときの印象とどう違うかを指摘しあうなどの練習でも、把握に繋がるかもしれない。また、対面面接の緊張感については、現在は数をこなして慣れていくことが難しい状況だと考えられるため、身近な社会人と実際にあって面接練習をしてもらい、マナーや立ち振る舞いについて確認してもらうなど、対面であること自体に緊張しないように自分なりに自信を持って臨める準備をしておくことなどが必要になりそうだ。
内々定フォローについて
- 入社意思の最も高い企業からのフォローのうち、最も不安が軽減されたものは「面談」。
その内容は「具体的な業務内容」や「待遇」、「内々定者の適性」について。
内々定者が入社意思の最も高い企業から受けたフォローのうち、最も不安が軽減されたものを聞いたところ「人事との面談」と回答した学生が最も多く、35.6%だった。
不安が軽減された面談の内容は、「具体的な業務内容について(44.3%)」が最も多く、次いで「待遇について」が29.6%となり、企業についての情報が補足されることを望む学生が多いことが分かる。また、「適性について」という回答が24.3%で3位となっており、自身のどのような点に期待されているのか知りたい学生も多いようだ。
調査担当者コメント
就職活動に出遅れてしまったと感じている学生からは、周りの学生の活動状況が分からなかったことを理由として挙げている声が見られました。「マイナビ 2022年卒 大学生のライフスタイル調査」では大学への登校日数が例年の半数以下になっていることが分かっており、大学での友人との情報交換が難しかったことなどが活動を鈍らせてしまったようです。流れを把握できていなかったことでエントリーや面接にも影響しているようですが、採用活動を継続している企業もありますので、改めて自身の望む将来像を意識しながら一つずつ活動を進めることが重要です。
調査概要
内容 | マイナビ 2022年卒大学生 活動実態調査(6月) |
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調査期間 | 2021年6月24日~6月30日 |
調査対象 | マイナビ2022会員のうち「2022年春」に卒業予定の大学生・大学院生 |
調査方法 | マイナビ2022会員にメール告知・WEBフォームにて回答 |
有効回答数 | のべ5,051名 |
学生の属性データ
有効回答数内訳 | 文系男子 | 理系男子 | 文系女子 | 理系女子 | 総計 |
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人数 | 977 | 1,051 | 2,129 | 894 | 5,051 |
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