2022年卒大学生活動実態調査(3月)
- 3月時点での内々定率は21.5%で、前年比1.0pt増。平均内々定社数も前年比増
- 興味を持った企業についての情報収集、活用するのは企業ホームページと就職情報サイト。
第三者からの意見では、友人やキャリアセンターよりも口コミサイトを参考にする学生が多い。
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、2022年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生(のべ6,329名)を対象に、「マイナビ 2022年卒 大学生 活動実態調査 (3月)」の結果を発表した。
目次
トピックス
- 2022年卒業予定の大学生・大学院生の内々定率は21.5%、平均内々定保有社数は1.5社。
- インターンシップの参加経験がある学生の内々定率は27.6%。
内々定を保有している学生は、未内々定の学生と比べてインターンシップの平均参加社数が2倍以上。
- 興味を持った企業についての情報収集、活用するのは企業ホームページと就職情報サイト。
第三者からの意見では、友人やキャリアセンターよりも口コミサイトを参考にする学生が多い。
- WEBでの職場見学・工場見学において、良い印象だった企業の対応は
「カメラで中継しながらの職場見学」や「対面では見られない場所の紹介」
- WEB面接・面談において、良い印象だった企業の対応は
「通信トラブル時の対応方法の事前共有」や「カメラ越しの会話への配慮」
調査詳細
内々定率・平均内々定保有社数
- 2022年卒業予定の大学生・大学院生の内々定率は21.5%、平均内々定保有社数は1.5社。
2022年卒大学生・大学院生の3月末時点の内々定率は21.5%(前年比1.0pt増)、平均内々定保有社数は1.5社(前年比0.1社増)となった。3月初旬に引き続き、前年度と同水準を維持している。【図1、2】
インターンシップへの参加と内々定
- インターンシップの参加経験がある学生の内々定率は27.6%。
内々定を保有している学生は、未内々定の学生と比べてインターンシップの平均参加社数が2倍以上。
インターンシップの参加有無別に内々定率を見てみると、参加経験がある学生は27.6%、参加経験がない学生は4.3%で内々定率に23.3ptの差が見られた。また、未内々定の学生と内々定を保有している学生とでインターンシップの参加社数を比べると、内々定を保有している学生は未内々定の学生の2倍以上の活動量があることが分かった。
準備期間から積極的な活動しているほど、その経験値が内々定に繋がっていることがうかがえる。【図3、4】
企業の情報収集で活用するもの
- 興味を持った企業についての情報収集、活用するのは企業ホームページと就職情報サイト。
- 第三者からの意見では、友人やキャリアセンターよりも口コミサイトを参考にする学生が多い。
興味を持った企業について情報収集する際の手段を聞いたところ、企業ホームページと回答した学生が87.0%、就職情報サイトと回答した学生が70.4%だった。大多数の学生が両方、もしくはいずれかを活用している可能性が高いといえる。
次いで就職情報に関する口コミサイトが3位に続いており、興味を持った特定の企業については友人や家族、キャリアセンターよりも口コミサイトから情報を得る学生が多いことが分かった。
SNSの中ではTwitterとYoutubeの企業公式アカウントから情報を得ると回答した学生が多かった。企業の採用ホームページを情報源とする学生が最も多いこともあわせて考えると、学生は口コミ等の第三者からの意見も参考にするものの、企業から直接発信される情報を信用していることが分かる。【図5】
WEB職場見学・工場見学で良い印象だった対応
- WEBでの職場見学・工場見学において、良い印象だった企業の対応は
「カメラで中継しながらの職場見学」や「対面では見られない場所の紹介」
WEBでの職場見学・工場見学に関して良い印象を抱いた企業の対応を聞いたところ、「社員がカメラをもって質疑応答を交えながら社内ツアーを行ってくれたこと」や「実際の訪問では入れない場所まで紹介してもらえたこと」などの意見が見られた。
WEBでの職場見学・工場見学は、カメラ一台で大勢の学生に職場を紹介できることや、録画して編集することでセキュリティが高い場所でも案内できる利点を生かした内容にしていることが分かった。学生にとっては、誰もが最前列の視点で見学に参加できたり、録画であれば自分の気になる箇所を繰り返し見ることができたりする点を便利に感じている場合が多いようだ。【表1】
また、VRや360度カメラなどを活用した見学動画・画像を作成している企業や、SNSを利用して紹介動画を公開している企業に対しての感想も多く見られた。単に新しい紹介スタイルということで印象に残るだけでなく、オンラインでも実際に訪問した場合と同じように伝わるようにと、形式を工夫している企業の姿勢に良い印象を抱く学生が多いことがうかがえる。【表2】
WEB面接・面談で良い印象だった対応
- WEB面接・面談において、良い印象だった企業の対応は
「通信トラブル時の対応方法の事前共有」や「カメラ越しの会話への配慮」
WEBでの面接・面談に関して良い印象を抱いた企業の対応を聞いたところ、「通信トラブルが起こった場合の対応方法について事前共有があったこと」「メモを取る時などに目線が外れる場合がある旨の断りがあったこと」などの声が多く見られた。WEBでの実施により生じる通信トラブルへの不安や、カメラ越しのコミュニケーションについての細やかな配慮は学生の安心感につながり、些細な一言でも印象に残る対応となるようだ。【表3】
また、他には「面接の前に別回線で他の社員と話せる時間があったことが良かった」という意見も見られた。WEB面接の場合はログインするとすぐに面接相手と繋がってしまうため、間に一段階作ることが学生の緊張をほぐす手段の一つになると考えられる。【表4】
調査概要
内容 | マイナビ 2022年卒大学生 活動実態調査(3月) |
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調査期間 | 2021年3月25日~3月31日 |
調査対象 | マイナビ2022会員のうち「2022年春」に卒業予定の大学生・大学院生 |
調査方法 | マイナビ2022会員にメール告知・WEBフォームにて回答 |
有効回答数 | のべ6,329名 |
学生の属性データ
有効回答数内訳 | 文系男子 | 文系女子 | 理系男子 | 理系女子 | 総計 |
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人数 | 1,154 | 2,799 | 1,150 | 1,226 | 6,329 |
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