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2025年卒大学生活動実態調査(7月)

  • 2025年卒業予定の大学生・大学院生の内々定率は85.5%(前年比3.6pt増)
  • 内々定を得た企業のうち、入社意思の最も高い企業の就職活動動開始時点志望度は第一志望が最多(49.0%)

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2025年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に実施した、「マイナビ 大学生 活動実態調査(7月)」の結果を発表しました。

トピックス

  • 2025年卒業予定の大学生・大学院生の内々定率は85.5%(前年比3.6pt増)
  • 内々定を得た企業のうち、入社意思の最も高い企業の就職活動動開始時点志望度は第一志望が最多(49.0%)
  • 第三者のSNS等によるポジティブな投稿を見て、その企業の採用情報を見た学生は23.2%
  • 学生が就職活動でよく利用しているSNSはX(旧Twitter)、Youtube、Instagram
  • 社会人になったらお金を“かけなければいけない”ものの1位は「将来のための貯蓄(65.9%)」
    “かけたい”ものの1位は「娯楽費(59.0%)」

調査詳細

2025年7月の就職活動状況

  • 2025年卒業予定の大学生・大学院生の内々定率は85.5%(前年比3.6pt増)
  • 約半数の学生が就職活動開始時に第一志望だった企業への入社を予定している

2025年卒業予定の大学生・大学院生の7月末時点での内々定率は85.5%(前年比3.6pt増)であり、6月から引き続き高い内々定率となった。【図1】

【図1】内々定保有率の推移 / マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(7月)
【図1】内々定保有率の推移 / マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(7月) 

内々定を得た企業のうち、入社意思の最も高い企業の活動開始時点の志望順位は第一志望が半数を占める形であり、多くの学生が活動当初から希望していた企業への入社を決めている様子が伺えた。また、「それ以外(第一志望~第三志望以外)」の学生が2番目に多かった。【図2】

【図2】入社意思の最も高い企業の活動開始時の志望度 / マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(7月)
【図2】入社意思の最も高い企業の活動開始時の志望度 / マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(7月)

2025年卒内定者意識調査では第一志望以外を入社予定先企業とした学生に対して理由を聞いたところ、「それ以外(第一志望~第三志望以外)」を選んだ学生は就活を進めるうちに第一志望に変化したという回答が最も多かった。今回の結果についても第一志望に入社を決める学生もいれば、就職活動を経て、志望が変化した学生も一定層いることが示唆された。

(参照)2025年卒内定者意識調査

学生のSNS利用について

  • 第三者のSNS等によるポジティブな投稿を見て、その企業の採用情報を見た学生は23.2%
  • 学生が就職活動でよく利用しているSNSはX(旧Twitter)、Youtube、Instagram

SNS等で企業についての第三者によるポジティブな投稿を見たことで、企業に興味を持ったり選考を受けたりした経験を聞いたところ、興味をもち、その企業の採用情報をみたことがある学生が23.2%であった。興味を持ち、応募したことがある、選考に進んだことがある、内々定を得たことがある、入社予定先に決めたという選考過程まで進んだ経験は合計で15.3%と採用情報を見た経験より少なかった。【図3】

【図3】SNS等で企業についてのポジティブな投稿を見てアクションを起こした経験 / マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(7月)
【図3】SNS等で企業についてのポジティブな投稿を見てアクションを起こした経験 / マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(7月)

また、SNS等で企業についての第三者によるネガティブな投稿を見たことで、企業のことが不安になったり選考を辞退した経験について聞いたところ、「不安をおぼえたことはあるが、次のステップに進むのをやめた企業はない」が27.7%、「不安をおぼえ、その企業への応募をやめたことがある」が18.4%であった。【図4】

【図4】SNS等で企業についてのネガティブな投稿を見てアクションを起こした経験 / マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(7月)
【図4】SNS等で企業についてのネガティブな投稿を見てアクションを起こした経験 / マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(7月)

ポジティブな投稿でもネガティブな投稿でも最多な回答は「そのような経験はない」であったため、SNS等の投稿による影響は限定的であると言える。しかし、一部の学生においては企業に応募をしたり、応募をやめたりと行動の変容がみられたため一定の影響があることは留意する必要があるだろう。

SNSの投稿を見て企業に何かしらのアクション(エントリー、説明会参加、選考応募など)したことがある学生にどのSNSを見て応募したことがあるかを聞いたところ、X(旧Twitter)、Youtube、Instagramが多くあげられた。【図5】それ以外のSNSについては1割に満たない結果であったため、学生が就職活動での興味のきっかけとなりやすいSNSはX(旧Twitter)、Youtube、Instagramと想定される。

【図5】どのSNSを見て応募をしたことがあるか / マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(7月)
【図5】どのSNSを見て応募をしたことがあるか / マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(7月)

社会人になった際のお金のかけ方

  • 社会人になったらお金を“かけなければいけない”と思うものの1位は「将来のための貯蓄(65.9%)」
  • お金を“かけたい”ものの1位は「娯楽費(59.0%)」

学生に対して、社会人になったらお金を“かけなければいけない”と思うものを聞いたところ、将来のための貯蓄が最多であった。【図6】

【図6】社会人になったらお金を“かけなければいけない”と思うもの / マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(7月)
【図6】社会人になったらお金を“かけなければいけない”と思うもの / マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(7月)

“かけたい”ものについては娯楽費が最多で次いで、将来のための貯蓄となった。【図7】どちらも将来のための貯蓄が高い割合を締めており、自身の楽しみのためだけにお金を使うのではなく堅実な考えも持っていることが示された。

【図7】社会人になったらお金を“かけたい”と思うもの / マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(7月)
【図7】社会人になったらお金を“かけたい”と思うもの / マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(7月)

調査概要

内容

2025年卒 大学生活動実態調査(7月)

調査期間 2024年7月24日~7月31日
調査対象 マイナビ2025会員のうち2025年3月卒業の全国の大学生、大学院生
調査方法 Web上のアンケートフォームより入力
有効回答数 2,646名

詳しくは「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください

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