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2025年卒 大学生 活動実態調査 (6月)

25年卒の内々定率は、前年比2.2pt増の81.7%
就職後の副業に関して検討する学生が66.0% 副業を行わないとした学生の約2倍であった

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2025年3月卒業予定の全国の大学4年生、大学院2年生(3,808名)を対象に実施した、「マイナビ 2025年卒大学生活動実態調査」の結果を発表しました。

トピックス

  • 2025年卒業予定の大学生・大学院生の内々定率は81.7%(前年比2.2pt増)
  • 入社後の配属については職種よりも勤務地を選びたい学生のほうが高い(21.3%差)
  • 学生における給与のイメージは「就職先の給与のみで最低限の生活はできると思う」が最多(49.4%)
  • 就職後の副業に関して検討する学生が66.0% 副業を行わないとした学生の約2倍であった
  • 副業を行いたい理由は自由に使えるお金を確保するためが最多(61.6%)

調査詳細

内々定率と今後の活動について

25年卒業予定の大学生・大学院生の5月末時点の内々定率は81.7%(前年比2.2pt増)

25年卒学生の6月時点での内々定率は81.7%(前年比2.2pt増)と6月15日の調査から大幅に増加はしていないが昨年を上回る結果となった。 また、6月に内々定率が8割を超えることは現行のスケジュール(2017年卒~)以降、初めてである。【図1】

内々定保有率の推移/マイナビ2025年卒大学生活動実態調査(6月)
図1 内々定保有率の推移/マイナビ2025年卒大学生活動実態調査(6月)

就職活動前の準備期間にインターンシップや仕事体験に参加する学生が増えたことで企業とのマッチングが進み、高い内々定率となったと考えられる。

未内々定者の今後の活動については昨年と比較すると業界や職種を広げて活動をする学生が減り、反対に今まで通りに進めるという学生が増えた。【図2】

【未内々定者】今後の活動の方向性/マイナビ2025年卒大学生活動実態調査(6月)
図2 【未内々定者】今後の活動の方向性/マイナビ2025年卒大学生活動実態調査(6月)

企業に対して2025年卒向け採用セミナーの実施有無を各月ごとに聞いたところ(※)、6月以降のすべての月において「予定している」という回答が昨年を上回る結果となっていた。そのため、昨年と比較して6月以降も選考を行っている企業の数が増えている可能性があげられる。未内々定者の活動についてはこの影響もあり、方向性を変える学生は減少傾向にあったと考えられる。

※2025年卒企業新卒採用予定調査(https://career-research.mynavi.jp/reserch/20240226_70910/)

入社後の配属について

入社後の配属については職種よりも勤務地を選びたい学生のほうが高い(21.3pt差)

学生の配属に対する考えでは勤務地・職種ともに自分で選びたいという回答が最多であった(55.6%)。続いて「勤務地は自分で選び、職種は会社に選んでほしい」と回答する学生が28.9%であり、「職種は自分で選び、勤務地は会社が選んでほしい」という回答と比較すると21.3ptも高かった。【図3】

入社後の配属(職種・勤務地)に関する考え/マイナビ2025年卒大学生活動実態調査(6月)
図3 入社後の配属(職種・勤務地)に関する考え/マイナビ2025年卒大学生活動実態調査(6月)

過去の調査(※)でも初期配属が限定される場合の応募意欲を調査したところ、勤務地が限定されている方が応募意欲が高まるという回答が多く、学生にとっての勤務地の重要性が明らかとなった。

※2025年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(11月) (https://career-research.mynavi.jp/reserch/20231213_66549)

また、配属先を知るタイミングについては「内定通知前の面談・面接」という回答が昨年よりも2.2pt増えた。【図4】

入社後の配属についてどのタイミングで知りたいか/マイナビ2025年卒大学生活動実態調査(6月)
図4 入社後の配属についてどのタイミングで知りたいか/マイナビ2025年卒大学生活動実態調査(6月)

図3で示されたように配属先については学生自身が選びたいという声が多かった。そのため、自身が希望する配属であるかを確かめた上で内定を受け取りたいという意向が強まり、このような結果になったと考えられる。

学生における給与イメージ

学生における給与のイメージは「就職先の給与のみで最低限の生活はできると思う」が最多(49.4%)

学生に就職後の収入と生活について聞いたところ、「就職先の給与のみで最低限の生活はできる」という回答が49.4%と最も多く、次が「就職先の給与のみで満足する生活が続けられそう」(36.7%)であった。【図5】

就職後の収入と生活についての現状のイメージ/マイナビ2025年卒大学生活動実態調査(6月)
図5 就職後の収入と生活についての現状のイメージ/マイナビ2025年卒大学生活動実態調査(6月)

学生の給与のイメージとして生活するために必要な金額はもらえるが、趣味の活動を行う・嗜好品を購入するなど各個人が理想とする生活を送るために必要な金額まではもらえないという認識が多いことがわかった。

副業に関する考え

就職後の副業に関して検討する学生が66.0% 副業を行わないとした学生の約2倍であった

副業については基本的には行わないと回答した学生が33.9%、検討する学生は66.0%となり、大きく差が見られた。【図6】

就職後の副業に関する考え/マイナビ2025年卒大学生活動実態調査(6月)
図6 就職後の副業に関する考え/マイナビ2025年卒大学生活動実態調査(6月)

学生に副業を行いたい理由を聞いたところ、自由に使えるお金を確保するためが最も多く(61.6%)、次に生計維持のため(38.8%)と収入を上げるための理由が続いた。【図7】

【副業を検討している学生】副業を行いたいと思う理由/マイナビ2025年卒大学生活動実態調査(6月)
図7 【副業を検討している学生】副業を行いたいと思う理由/マイナビ2025年卒大学生活動実態調査(6月)

図5より学生の給与イメージは就職先の給与のみで最低限の生活はできるというものが最多であり、就職先の給与だけでは自身の満足のいく生活には届かないと認識している学生が多いと想定される。そのため、収入を上げるための理由が多く回答されたと考えられる。

しかし、自分自身の経験や今後のキャリアのためと回答された割合も少なくはない。副業については生活を守る、良くするといった観点だけではなくこの先のキャリアを見据えて捉えられていることも伺える。

調査担当者のコメント

本調査では配属に関する希望や給与と副業についてを学生に聞きました。配属については職種よりも勤務地を選択したい学生が多く、企業にとっては配属先の勤務地で働きたい学生とのマッチングが重要になってくると考えられます。

また、学生の副業に対する考えとしては検討している学生が66.0%と半数を超える結果となりました。学生の働き方への認識変化には留意する必要があるかもしれません。このように働き方の多様性が求められるようになった昨今においては、「どのように働ける環境か(働きたいか)」という基準でのマッチングもより重要になってくると考えられます。

調査概要

内容

マイナビ 2025年卒大学生活動実態調査

調査期間 2024年6月25日~6月30日
調査対象 マイナビ2025会員のうち2025年3月卒業の全国の大学生、大学院生
調査方法 マイナビ2025会員にメール告知・WEBフォームにて回答
有効回答数 3,808名

学生の属性データ

有効回答数内訳 文系男子 文系女子 理系男子 理系女子 総計
人数 780 1,494 819 715

3,808 

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