マイナビ キャリアリサーチLab

2025年卒企業新卒採用予定調査 

76.6%の企業が25年卒の新卒採用は「厳しくなる」と予想
47.2%の企業が初任給の引き上げ予定があり、
上場企業の約半数が「すでに引き上げており、さらに引き上げを行う予定」

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、「マイナビ2025年卒企業新卒採用予定調査」を発表しました。

調査概要

内容

マイナビ2025年卒企業新卒採用予定調査 

調査期間 2024年2月1日(木)~2月14日(水)
調査対象 ・採用・育成・組織戦略の課題に寄り添うマイナビ運営の情報メディア
 「HUMAN CAPITALサポネット」会員にメールマガジンにて案内
・マイナビ2025利用企業担当者宛にメールマガジンにて案内
調査方法 WEBフォームにて回答
有効回答数 1,842社(上場 146社・非上場 1,696社|製造 712社・非製造 1,130 社)

トピックス

  • 採用予定数は文理ともに前年並み。転職市場の活発化により、新卒採用の理由が
    「将来の幹部候補・コア人材の採用」から「目下の人手不足解消」へ変化
  • 76.6%の企業が25年卒の新卒採用は「厳しくなる」と予想。
    採用難の要因は少子化の影響で「新卒学生全体の数が減っていること」がトップ
  • 47.2%の企業が初任給の引き上げ予定あり。
    上場企業の約半数が「初任給をすでに引き上げており、さらに引き上げを行う予定」と回答

調査詳細

25年卒の新卒採用計画

採用予定数は文理ともに前年並み。
新卒採用の理由が「将来の幹部候補・コア人材の採用」から「目下の人手不足解消」へ変化

25年卒の採用予定数は文理ともに「前年並み」が増加した(文系:55.6%/前年比3.0pt増、理系:56.9%/前年比4.6pt増)。これまで2年連続で採用数を「増やす」と回答する企業が増加していたが、25年卒は前年比減となった(文系:前年比4.4pt減、理系:前年比4.7pt減)。採用充足率が年々低くなるなか、採用予定目標数はこれ以上増やせない状態まで達していると予測される。【図1】

【図1】採用予定数/マイナビ2025年卒企業新卒採用予定調査 
【図1】採用予定数/マイナビ2025年卒企業新卒採用予定調査 


新卒採用実施の理由の変化を見ると、「将来の幹部候補・コア人材の確保」が3年連続で減少する一方で、「退職者の増加」や「前年に新卒を採用できなかったから」は増加している。【図2】

景気の回復に伴って転職市場が活発化し、転職者が増えたことによる欠員を新卒採用で補ったり、新卒採用活動を毎年は行っていないものの、前年の採用難で今年度も再度新卒採用を実施することになった企業が増えているとみられる。将来の幹部候補やコア人材としての新卒採用は減少する一方、目下の人手不足解消のために新卒採用を実施する企業が増えているようだ。

【図2】新卒採用実施の理由/マイナビ2025年卒企業新卒採用予定調査 
【図2】新卒採用実施の理由/マイナビ2025年卒企業新卒採用予定調査 

25年卒の新卒採用の見通し

76.6%の企業が25年卒の新卒採用は「厳しくなる」と予想
採用難の要因は少子化の影響で「新卒学生全体の数が減っていること」がトップ

採用環境の見通しについて、「厳しくなる」と回答した企業は76.6%(「非常に厳しくなる(22.8%)」+「厳しくなる(53.8%)」)だった。文理それぞれの見通しについても、「厳しくなる」と予想する企業が3年連続で増加しており(文系:68.5%/前年比19.4pt増、理系:69.2%/前年比18.8pt増)、採用に苦戦すると考える企業がさらに増えている様子がわかる。【図3】

【図3】採用環境の見通し/マイナビ2025年卒企業新卒採用予定調査 

「自社の新卒採用が厳しくなっている要因」について聞いたところ、「新卒学生全体の数が減っていること(70.8%)」がトップとなり、「新卒採用をする企業が増えていること(53.1%)」が続いた。

少子化によって減少している新卒学生に、多くの企業がアプローチしあう図式になっていることが、採用に苦戦する要因だと捉えていることがわかった。【図4】

【図4】自社の新卒採用が厳しくなっている要因はどのような点だと考えているか/マイナビ2025年卒企業新卒採用予定調査 
【図4】自社の新卒採用が厳しくなっている要因はどのような点だと考えているか/マイナビ2025年卒企業新卒採用予定調査 

給与の引き上げについて

47.2%の企業が初任給の引き上げ予定あり
上場企業の約半数が「初任給をすでに引き上げており、さらに引き上げを行う予定」と回答

給与の引き上げについて聞いたところ、初任給の引き上げを行う予定の企業は合計で47.2%だった。詳細を見ると「現時点ですでに引き上げており、さらに引き上げを行う予定」が全体の34.5%、上場企業では49.3%で最多となった。上場企業の約半数が初任給のさらなる引き上げを予定していることが分かった。【図5】

【図5】初任給の引き上げについて/マイナビ2025年卒企業新卒採用予定調査 
【図5】初任給の引き上げについて/マイナビ2025年卒企業新卒採用予定調査 

また、基本給についても同様の傾向が見られ、引き上げを行う予定の企業は合計で48.8%となっている。前述のように、新卒採用実施の理由として退職者の増加をあげる企業も増えていることから、採用におけるアピールという理由だけでなく、待遇改善により現職社員の定着も目指していると考えられる。【図6】

【図6】基本給の引き上げについて/マイナビ2025年卒企業新卒採用予定調査
【図6】基本給の引き上げについて/マイナビ2025年卒企業新卒採用予定調査 

レポート内目次

PDFデータ内の主なトピックを記載しています。

  • 採用予定数の増減
  • 採用予定数決定の大きな要因
  • 採用実施理由
  • 採用基準
  • 質・量の優先度
    新卒採用において人材を見極める際に重視すること~「質」とは~
    面接時に特に注視するところ
    学業成績をどの程度考慮するか
  • 採用環境の見通し
  • 難易度が高いと思う採用フェーズ
  • インターンシップ・仕事体験について
  • キャリア形成支援活動について
  • 各活動の開始時期
  • 採用手法
  • 新卒採用におけるWEB活用
  • 新卒採用にまつわる取り組みや今後の方針
  • 学生との連絡手段とSNS活用
  • 今後の採用活動について
  • 24年卒入社式の開催形式
  • 初任給

詳しくは「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください

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