2022年卒 学生就職モニター調査 5月の活動状況
- 23.3%が5月中に入社予定先を決めて活動を終了
- 多くの学生が活動の最終盤に
新卒学生向け就職サイト「マイナビ」の運営をはじめ、各種就職・転職情報サービスを行う株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:中川信行)は、2022年卒の大学生・大学院生を対象に、2021年2月から2021年8月まで「マイナビ学生就職モニター調査」を実施する。
月ごとの学生の活動状況や活動量、心境についての定点調査と、発表回ごとに異なった追加調査の結果を2021年3月から2021年9月まで毎月発表。今回は「マイナビ 2022年卒 学生就職モニター調査 5月の活動状況」の調査結果を発表する。
目次
調査詳細
5月の就職活動状況
5月の活動状況を前年5月と比べると、1次面接を受けた割合(44.4%、前年同月比6.6pt減)および結果通知を受けた割合(44.5%、前年同月比2.9pt減)は下がっている一方、最終面接を受けた割合(35.8%、前年同月比4.2pt増)、内々定を得た割合(26.9%、前年同月比5.0pt増)、入社予定先を決めて就職活動を終了した割合(23.3%、前年同月比7.2pt増)は上がっている。
6月1日を前にして、多くの学生が前年よりやや早く活動の最終盤に入っていたようだ。
WEB面接だった割合と企業の適切な対応
- 5月のWEB面接が占める割合は82.7%で前年より対面の面接が増加
- 「最終面接は対面が適切」は63.0%
5月に就活生が受けた面接のうちWEB面接が占める割合は82.7%(前年同月比12.0pt減、5月前半 84.1%、5月後半 81.2%)で前年よりは対面式の面接が増えている。就職活動が終盤に差し掛かっている就活生が前年より多いことから、最終面接に近いほど対面式の面接になっているのではと推測できる。
学生側もこの状況を受け入れているようで、最終面接について「十分な感染対策をして対面式の面接を実施」が最も適切という意見が63.0%(前年同月比32.2pt増)と前年の約2倍となっている。5月の就活費用は、前年より「WEB面接が占める割合」が下がっていることもあって、前年よりやや増加した。
中小企業か大手企業か
- 現在の活動について「中小企業中心」の学生が前年よりやや増加
- 人間関係や成長できる環境を重視
現在の活動の中心である企業規模について5段階で聞いたところ、「大手企業中心(+どちらかといえば)」は48.1%(前年比5.0pt減)、「中小企業中心(+どちらかといえば)」は23.7%(前年比3.3pt増)で、わずかではあるが前年より「中小企業中心」の割合が高くなっている。
「企業を選ぶときに特に注目するポイント」では「社員の人間関係が良い(38.0%)」や「自分が成長できる環境がある(35.1%)」が多く選ばれる傾向にある。文系女子では48.5%が「社員の人間関係が良い」を選んだ。
企業選定時に注目するポイント
企業を選ぶときに、あなたが特に注目するポイント
前 年 |
今 年 |
注目するポイント | 全 体 | 文 系 男 子 | 理 系 男 子 | 文 系 女 子 | 理 系 女 子 |
1 | 2 | 社員の人間関係が良い | 38.0% | 34.6% | 26.2% | 48.5% | 43.2% |
2 | 1 | 自分が成長できる環境がある | 35.1% | 38.7% | 34.0% | 31.7% | 37.0% |
3 | 3 | 福利厚生制度が充実している | 34.3% | 30.1% | 34.7% | 36.2% | 38.7% |
4 | 4 | 給与や賞与が高い | 26.5% | 32.8% | 36.2% | 15.6% | 19.8% |
5 | 5 | 希望する勤務地で働ける | 26.0% | 20.3% | 21.5% | 33.2% | 30.1% |
入社予定先のインターンシップと総合満足度との関係
- 入社予定先のインターンシップの満足度や参加日数が入社予定先企業の総合満足度に大きく影響
入社予定先の企業のインターンシップに参加していた割合は58.1%(前年同月比8.8pt減)で、前年同月より減った。これは前年同月と比較してインターンシップに参加していない企業からも内々定が出ているためと考えられる。
入社予定先のインターンシップの平均参加日数は2.8日で、半数以上(55.8%)の学生が2日以上参加していた。入社予定先の満足度に、入社予定先のインターンシップの参加状況が影響するか調べたところ、入社予定先満足度が最高(5段階の5)だとした学生の割合は、インターンシップの参加日数が多いほど高かった。
また、入社予定先のインターンシップの満足度が最高(5段階の5)だった場合、入社予定先の満足度が最高(5段階の5)と回答する割合は9割近く(87.3%)になった。
OB・OG訪問で会った人数
- OB・OG訪問で会ったうちWEB上で会ったのは4人中3人
- WEB上で会った割合は前年の2倍以上
OB・OG訪問の経験割合は26.9%(前年比2.1pt増)で、会った人数平均は5.0人(前年比0.5pt増)だった。いずれもわずかな差ではあるが、調査開始の16年卒以来最も高い数値だった。
しかし、その形態は大きく変わり、実際に会ったのが平均1.2人(前年比1.7pt減)だったのに対し、WEB上で会ったのは平均3.8人(前年比2.2pt増)で、会ったOB・OGのうち75.7%(前年比40.0pt増)はWEB上で会う形になった。特に文系女子では会ったOB・OGのうち81.6%がWEB上で会っていた。
グループディスカッションを経験した割合
- グループディスカッションの経験割合が回復
- WEBグループディスカッション経験割合が急増
グループディスカッション(以下GD)の経験割合は、前年コロナ禍で大きく減ったが、今年は56.5%(前年比18.6pt増)にまで回復し、経験社数平均も2.9社(前年比0.6pt増)と増えた。
これはWEBでの実施が普及したことが大きく、GD経験社数平均2.9社のうちWEB実施が2.6社(前年比2.3pt増)と、大半(87.3%)がWEBで実施される状況となった。WEBGDの経験割合は就活生全体の49.3%(前年比40.9pt増)で前年の5倍に達した。(※詳細はコラムを参照のこと)
WEBグループディスカッションに参加して感じたこと
WEBでのGD経験者のうち「やりにくかった(非常に含む)」と回答したのは60.3%(前年比16.9pt減)で、前年よりは減ったが、いまだ困難に感じる学生のほうが多いようだ。
一方、WEBGDに参加して感じたことでは、「発言するタイミングが難しい(59.9%、前年比0.2pt増)」「複数人が同時に話すと声が被ってしまう(51.1%、前年比4.0pt増)」「空気感がつかみづらい(46.2%、前年比3.6pt減)」など否定的な感想が多かった。しかし、GDは「対面でやるべき(11.2%、前年比36.2pt減)」は前年の3分の1以下に減った。
エントリーシートの入手・提出・通過・通過率
- エントリーシートの平均通過率は65.6%で、大きく下がった前年からやや回復
- 平均提出社数は12.8社
エントリーシートの入手経験がある割合は77.2%(前年比0.7pt減)でほぼ前年並みだったが、提出経験(92.4%、前年比2.3pt増)、通過経験(95.6%、前年比3.2pt増)はやや増加し、その結果、前年大きく減った「全体から見たエントリーシートの通過経験のある割合」が今年は増加に転じた(68.2%、前年比3.4pt増)。
平均入手社数(12.8社、前年比2.4pt増)、提出社数(9.6社、前年比1.8pt増)、通過社数(6.3社、前年比1.3pt増)はそれぞれ前年より増加した。通過率(=通過数/提出数)は65.6%(前年比1.5pt増)で、前年大きく下がったところからやや持ち直した。
エントリーシートを提出したことがある学生のうち、新型コロナウイルス感染症流行拡大の影響を考えてエントリーシートの提出先を予定していたより増やした学生の割合は13.1%(前年比7.9pt減)だった。
動画エントリーシートについて
- 動画ESを提出したことがある学生は33.2%で前年より増加
- 提出経験者の平均提出社数は3.0社
動画ESの提出を求められたことがあるか聞いたところ、「求められて提出したことがある」は33.2%(前年比6.8pt増)、「求められたが提出しなかった」は11.0%(前年比2.8pt増)で、求められたことがあるのは、44.2%(前年比9.6pt増)だった。
提出経験のある人の提出社数平均は3.0社(前年比0.6pt増)で前年より増加した。動画ESの提出を求められた際、思ったことを聞いたところ、最も高い割合だったのは「面倒だ(48.8%)」だった。また、約3人に1人(32.0%)が「動画を撮ることそのものが嫌だ・苦痛だ」と思っていた。
「個性・自分らしさを評価してもらえそう(9.8%、前年比18.6pt減)」や「人柄・人となりを評価してもらえそう(10.3%、17.0pt減)」などの肯定的な意見は前年より大きく減った。
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学生の属性データ
有効回答数内訳 | 文系男子 | 文系女子 | 理系男子 | 理系女子 | 総計 |
人数 | 408 | 635 | 585 | 671 | 2,299 |
調査概要
内容 | マイナビ 2022年卒 学生就職モニター調査 5月の活動状況 |
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調査期間 | 2021年5月25日~2021年5月31日 |
調査対象 | 2022年卒業予定の全国大学4年生及び院2年生(調査時点) |
調査方法 | Web上のアンケートフォームより入力 |
有効回答数 | 2,299名 |
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