マイナビ キャリアリサーチLab

2018年卒 学生就職モニター調査 8月の活動状況

今年の就職活動を表す漢字の1位は「楽」。調査開始以来最高の得票率

新卒学生向け就職サイト「マイナビ」の運営をはじめ、各種就職・転職情報サービスを行う株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、2018年卒の大学生・大学院生を対象に、2017年3月から2017年8月まで「マイナビ学生就職モニター調査」を実施致しました。月ごとの学生の活動状況や活動量、心境についての定点調査と、発表回毎に異なった追加調査の結果を2017年4月から2017年9月まで毎月発表。今回は「2018年卒マイナビ学生就職モニター調査 8月の活動状況」の調査結果を発表致します。

調査概要

内容マイナビ 2018年卒 学生就職モニター調査 8月の活動状況
調査期間2017年8月28日~2017年9月1日
調査対象2018年卒業予定の全国大学4年生及び院2年生
調査方法Web上のアンケートフォームより入力
有効回答数1,568名

TOPICS

今年の就職活動を表す漢字の1位は5年連続で「楽」。学生有利の環境を象徴

今年の就職活動を表す漢字の1位は「楽」で、14年卒(2013年)から5年連続となった。得票率は調査開始(01年卒)以来最高(7.94%)で、学生有利の環境を象徴している。2位は同じく5年連続で「苦」だった。3位の「縁」はここ10年の最高位で、企業が就活生とより良い「縁」を結ぼうと強く働きかけた結果と考えられる。4位の「忙」は16年卒から3年連続で上位にランクインしており、ここ最近の就職活動において、個別企業セミナー参加時期や面接受験時期が短期集中する状況を反映している。

あなたの就職活動のテーマ曲は? 1位「負けないで」、2位「サイレントマジョリティー」

就活生にひとり1曲、自分の就職活動のテーマ曲を挙げてもらったところ、1位は「負けないで」[ZARD]だった。2位に昨年発売の欅坂46のデビュー曲「サイレントマジョリティー」、6位と8位にWANIMAの2曲(「やってみよう」「ともに」)、7位に昨年公開の就活をテーマにした映画「何者」の主題歌「NANIMONO」[中田ヤスタカ(feat.米津玄師)]と、新鮮な顔ぶれが並んだが、前回(2年前)のトップ10に入っていた曲も5曲ランクインした(1位のほか、3位「終わりなき旅」[Mr.Children]、4位「栄光の架橋」[ゆず]、「サクラ咲ケ」[嵐]、「全力少年」[スキマスチッチ]。8位の「Progress」[スガシカオ / kokua]は前々回7位にランクイン)。選曲理由では「サイレントマジョリティー」を選んだ就活生が「自分の意思をしっかり持っていく」「自分が信じた道を信じる」といった決意の言葉を挙げていたのが印象的だった。

内々定保有者の活動状況と8月中に得た内々定の詳細

8月中に内々定を得た企業の業種は「官公庁・公社・団体」が23.8%で、最も大きな割合を占めた。今年の7月までに得た内々定と比較したところ、従業員規模別では300人未満の企業の占める割合が高かった(8月:26.2%、7月まで:17.7%)。選考回数は1回や2回が多く、内々定をもらうまでの期間は3週間未満が多かった。8月は7月までよりやや短い期間で内々定が出ていたようだ。企業の主な発見ツールでは「就職情報サイト」の割合が高くなっている。

入社予定先企業選択ポイントの1位は「福利厚生制度が充実している」

入社予定先を決めたとき保有していた内々定の数は平均で1.77社だった。全体の半数強が複数の内々定先から入社予定先を選択していた。入社予定先を決めたとき選考途中の企業があった割合は63.2%で、そのうち64.4%の学生は選考途中だった企業すべてを辞退した。入社予定先企業を選択したポイントでは、前月最も票を集めた「企業経営が安定している」は4位に下がり、代わって「福利厚生制度が充実している」が1位となった。

入社予定先企業を決定した学生のうち「内々定辞退の経験がある」は55.9%

これまでに内々定承諾書を提出したことのある学生は、入社予定先企業を決めている学生の3分の2程度で、前年とあまり変わらなかった。内々定辞退の経験があるのは55.9%で、文系女子は60.3%とやや高かった。辞退の方法は前年同様「電話」がほとんどで、「手紙」の割合が前年より大きく減った。

入社予定先で働くことに対し約8割が「ポジティブ」

入社予定先の企業で働くことに対し前向き(ポジティブ)か後ろ向き(ネガティブ)か聞いたところ、前向き(「どちらかというと」を含む)は約8割(79.7%)で、前年(73.5%)より高かった。

インターンシップ応募の基準は「興味ある業種」「興味ある職種」「応募を検討していた」が上位に

2月以前に就職情報サイトを「インターンシップに応募するため」に利用した学生に、インターンシップに応募した際の企業選択基準を3つまで選択してもらったところ、最も多く選ばれたのは「興味のある業種だったから」で、次が「興味のある職種(仕事)についての内容だったから」その次が「その企業に応募することを検討している(いた)から」だった。前年最も多く選ばれた「都合の合う日程だったから」は4位だった。

就活を通じて企業に改善して欲しいことの1位は「選考結果に関わらず、きちんと通知して欲しい」

就職活動の方法を学んだ情報源は、「就職情報サイト」が43.0%で前年同様最も高く、「学内で実施される就職ガイダンス」が続いた。就職活動を始める前に知っておけばよかったと思うことは「自分の適性」が前年同様最も高い割合だった。活動を始めて「もっと早く取り組めばよかった」「時間をかけて取り組みたかった」と思ったことは、前年同様「自己分析」が最も高かったが、2位は「筆記試験対策」で「面接対策」と順位が入れ替わった。就職活動に関して企業に改善して欲しいことは「選考結果に関わらず、きちんと通知して欲しい」「合否の理由を教えて欲しい」が前年同様多く選択されたが、それぞれ割合は前年よりやや低くなった。今年から選択肢に追加した「紙のエントリーシートを廃止しWEBにして欲しい」は31.7%で4位となった。

「出産後も正社員として働きたい」女子は8割強、会社を選ぶ際は「時短勤務制度」にも注目

結婚・育児(出産)を希望する女性のみに「出産後働く場合の雇用形態の希望」を聞いたところ、「育児休暇が明けたら、当分は正社員で時短勤務をし、子供が大きくなったら元通り働きたい」が7割(70.6%)だった。「女性が会社を選ぶ際にあるとよいと思う情報」でも「育児休暇とその利用率(64.9%)」に続き「時短勤務制度とその利用率(55.7%)」が多く選択された。

文系女子の地域総合職希望、叶ったのは約65%。総合職、一般職、専門職希望は8割強叶う

文系女子について、エントリー時に中心にした職種と入社予定先で採用された職種の関係を分析したところ、「総合職」「一般職」「専門職」を中心にエントリーした学生は8割強が希望どおりの職種で採用されたのに比べ、「地域総合職」は64.6%に留まったことが分かった。


学生の属性データ

有効回答数内訳文系男子文系女子理系男子理系女子総計
人数2854094314431,568
   

同一調査一覧

同カテゴリの調査一覧