マイナビ キャリアリサーチLab

2025年卒 学生就職モニター調査 6月の活動状況

  • 企業から交通費や宿泊費を支給されたことのある学生は約7割
  • 合計支給額の平均は43,031円

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2025年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2025年卒 学生就職モニター調査 6月の活動状況」の結果を発表しました。

トピックス

  • 学生の企業選びのポイントは「福利厚生制度が充実している(40.9%)」が最多。約半数の学生が「地方創生」や「省エネ」などエシカルな企業活動に注目しているが、「SDGsに熱心に取り組んでいる(1.0%)」ことより待遇面、給与面を重視
  • 企業から交通費や宿泊費を支給されたことのある学生は約7割。合計支給額の平均は43,031円
  • 理系学生の推薦状提出経験は減少傾向。入社先が決まっている理系学生は89.6%が自由応募

調査詳細

企業選びのポイント

  • 学生の企業選びのポイントは「福利厚生制度が充実している(40.9%)」が最多
  • 約半数の学生が「地方創生」や「省エネ」などエシカルな企業活動に注目しているが、「SDGsに熱心に取り組んでいる(1.0%)」ことより待遇面、給与面を重視

企業を企業を選ぶときに注目するポイント

企業を選ぶときに注目することについて、20項目のうち3つを聞くと、「福利厚生制度が充実している(40.9%、前年比2.8pt増)」が最も多かった。一方、最も低かったのは「SDGsに熱心に取り組んでいる(1.0%、前年比0.2pt増)」で、企業のSDGsに対する取り組みは、就職先選びにおいては福利厚生や給与など、自身の生活に直結する項目に比べ優先されにくい傾向がみられた。【図1】

企業を企業を選ぶときに注目するポイント
【図1】企業を企業を選ぶときに注目するポイント ※3つまで選択 / 2025年卒 学生就職モニター調査 6月の活動状況

企業を選ぶときにエシカルな活動に注目しているか

SDGsの目標のひとつである「つくる責任 つかう責任」の達成に向け、消費者庁などを中心に「エシカル消費」(※1)の普及・啓発の取り組みがなされている。こうしたことから、近年エシカルな取り組みを行う企業が増えていることを踏まえ、企業選びの際にエシカルな活動について注目しているか聞いたところ、「注目していない」が47.4%となった。

一方で「地方創生(16.3%)」「省エネや再生可能エネルギーの利用(15.7%)」など、注目する項目を回答した合計は52.6%となり、約半数の学生がエシカルな活動に注目しているが、企業選びの条件としては優先度が低いことがわかった。【図2】
※1「倫理的消費(エシカル消費)」とは?(消費者庁)

企業を選ぶときにエシカルな活動に注目しているか
【図2】企業を選ぶときにエシカルな活動に注目しているか / 2025年卒 学生就職モニター調査 6月の活動状況

就活費

  • 企業から交通費や宿泊費を支給されたことのある学生は約7割
  • 合計支給額の平均は43,031円

就職活動のために使った金額の推移

6月までにかかった就活費用の累計額は27,971円、前年同月比で2,963円少なくなり、2年連続で減少した。地域別でみると「関東」が17,774円で最も少なく、いずれの地域でも金額は減少している。【図3、4】

就職活動のために使った金額の推移
【図3】就職活動のために使った金額の推移 ※累計 / 2025年卒 学生就職モニター調査 6月の活動状況
【エリア別】就職活動のために使った金額
【図4】【エリア別】就職活動のために使った金額 ※累計 / 2025年卒 学生就職モニター調査 6月の活動状況

応募した企業からの交通費や宿泊費を支給されたことがあるか

応募した企業から交通費や宿泊費を支給されたことのある割合は67.9%と前年から8.5pt増加、平均合計支給額の平均も43,031円と、前年から3,572円増加し、1人当たりの学生の就活費負担は軽減していることがわかった。選考時期や面接形式など就活活動を取り巻く環境の変化が影響していると考えられる。【図5】

応募した企業からの交通費や宿泊費を支給されたことがあるか
【図5】応募した企業からの交通費や宿泊費を支給されたことがあるか / 2025年卒 学生就職モニター調査 6月の活動状況

理系学生の活動

  • 理系学生の推薦状提出経験は減少傾向
  • 入社先が決まっている理系学生は89.6%が自由応募

推薦状提出経験

理系学生の推薦状の提出経験が減少傾向にある。2017年卒は全体で32.3%だったが、2025年卒では17.0%と、8年間で15.3pt減少した。入社予定先が決定している学生に、その企業に応募した方法を聞くと、89.6%が自由応募となった。【図6】

推薦状提出経験
【図6】推薦状提出経験 / 2025年卒 学生就職モニター調査 6月の活動状況

就職問題懇談会で、学校推薦は卒業・修了年度の6月1日以降とすることが要請されている(※2)が、現時点で入社予定先を決定している理系学生のうち9割は5月以前に入社予定先から内々定を得ているのが実態だ。【図7】

入社予定先企業に応募した方法
【図7】入社予定先企業に応募した方法 / 2025年卒 学生就職モニター調査 6月の活動状況

入社予定先企業の内々定を得た時期

志望度の高い企業であっても推薦状の発行が可能なタイミングに先駆けて選考がスタートしてしまい、推薦を利用しない学生が増えていることが考えられる。【図8】
※2「令和6年度大学、短期大学及び高等専門学校卒業・修了予定者に係る就職について(企業等への要請)」について(就職問題懇談会)

入社予定先企業の内々定を得た時期
【図8】入社予定先企業の内々定を得た時期 / 2025年卒 学生就職モニター調査 6月の活動状況

【2024/08/05 修正】
図1の表記に誤りがあり、差し替えております。

調査概要

内容

マイナビ 2025年卒 学生就職モニター調査 6月の活動状況

調査期間 2024年6月25日(火)~2024年6月30日(日)
調査対象 2025年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生
調査方法 マイナビ2025の会員に対するWEBアンケート
有効回答数 1,507名

詳しくは「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください

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