マイナビ キャリアリサーチLab

2022年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況

  • 周りで流行った就活用語の1位は「NNT」
  • WEB実施で「グルディス」がトップ10内に復帰

新卒学生向け就職サイト「マイナビ」の運営をはじめ、各種就職・転職情報サービスを行う株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:中川信行)は、2022年卒の大学生・大学院生を対象に、2021年2月から2021年8月まで「マイナビ学生就職モニター調査」を実施する。

月ごとの学生の活動状況や活動量、心境についての定点調査と、発表回ごとに異なった追加調査の結果を2021年3月から2021年9月まで毎月発表。今回は「マイナビ 2022年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況」の調査結果を発表する。

トピックス

  • あなたの周りで流行った「就活用語」は
  • 「この人が人事担当だったら入社したい」ランキング(男性部門/女性部門/架空のキャラクター部門)
  • 就職活動に影響したニュースワード 「SDGs」が就職活動に影響した学生は19.3%
  • 22年卒学生が受けた面接のうちWEB面接が占める割合・月次推移
  • その企業に入社したいと最初に強く思ったタイミング
  • 入社予定企業を決めたあと不安になったことがある割合
  • 入社予定先企業から「親・保護者が入社を承諾しているか」について確認されたことがある割合(「オヤカク」があった割合)
  • 実際に会った内々定者フォロー/希望する内々定者フォロー
  • ジョブ型雇用について「知っている/分かっている」割合

調査詳細

7月までの就職活動状況

  • エントリー社数平均累計、面接を受けた社数平均累計とも前年よりやや増加

2022年卒の就活生の7月までの活動を振り返り、各月調査の活動量平均を累計したところ、エントリー社数平均累計(28.5社)は前年より1.7pt増、個別企業セミナー参加社数平均累計(WEBセミナー除く、7.0社)は前年より1.1pt増、面接を受けた社数平均累計(10.8社)は前年より0.9pt増と、それぞれ少ないながらも増加した。また、エントリーシートの提出社数と通過社数も、ともに前年よりわずかに増加した。

あなたの周りで流行った就活用語は?

周りで流行った就活用語の1位は、前年に引き続き「NNT」となった。Twitterでは「#22年卒NNT」などのハッシュタグも使われた。また、WEBでの実施が浸透した「グルディス」が7位でTOP10内に復帰し、関連用語の「クラッシャー」も初のTOP10入りを果たした。

あなたの周りで流行った「就活用語」は
22卒
順位
就活用語 21卒
順位
20卒
順位
意 味
1 NNT 1 4 「無い内定」(NaiNaiTei)の略。内(々)定が無いことを「内々定」に掛けている。
反意語:ANT(有る内定)
2 ガクチカ 2 2 面接でよく聞かれる「学生時代に力を入れたこと」の略。
3 お祈り 3 1 選考で落ちること。不採用通知の「今後のご活躍をお祈りしております」という一文から。
4 サイレント 6 3 選考の結果の連絡が来ないこと。合格なら、企業から必ず連絡があるので、不合格であることを示す。
5 ES 4 6 エントリーシートの略
6 終活 7 9 就職活動を終えるための活動。入社予定先以外の企業に内定辞退の連絡をすることなど。
7 グルディス 7 グループディスカッションの略
8 無い内定 10 内(々)定が無いことを「内々定」に掛けている。
反意語:有る内定
9 オワハラ 8 5 「就活終われハラスメント」の略。企業が内々定を出した学生に対して就職活動を終えるよう強制すること。他社の選考の辞退と引き換えに内々定を出すことも含む。
10 クラッシャー グループディスカッションで、繰り返し議論を妨害する人。故意ではない場合も多い。その回の参加者が巻き添えになることも。


この人が人事担当だったら入社したいランキング

  • 男性1位は「櫻井翔」さん3連覇。女性1位は「水卜」アナ

この人が人事担当だったら、その会社に入社したいと思う有名人やキャラクターを回答してもらった。男性部門は嵐の「櫻井翔」さんの3連覇となった。

選んだ理由では「社員一人ひとりのことをよく考えてくれそう」「聞き上手」といった声が挙がった。女性部門は「水卜麻美」アナが返り咲き。選んだ理由は「真剣に向き合って評価・判断してくれそう」などだった。架空のキャラクター部門は「ドラえもん」の3連覇。

話題のアニメのキャラクターも上位にランクインし、4位の「鬼滅の刃」の「竈門炭治郎」は「面接で親身になって自分の話を聞いてくれる」、7位の「呪術廻戦」の「五条悟」は「フレンドリーで話せる環境を作ってくれる」といった理由で選ばれた。

この人が人事担当だったら入社したい・男性部門
22卒
順位
21卒
順位
男性・名前 ※敬称略 得票
選んだ理由
1 1 櫻井翔(嵐) 6.3% 社会のことをよく知っているし、社員一人ひとりのことをよく考えてくれそうだから。(文系女子)
2 3 松岡修造 3.9% 企業の良いことろも悪いところも正直に話してくれそう。たくさん応援してくれそう。(理系男子)
3 10 阿部寛 3.4% 自分のいいところを見つけて、引き上げてくれそうだから。(文系男子)
4 2 内村光良
(ウッチャンナンチャン)
2.8% 説明会などが楽しそうだし、社内の人間関係も良いのかな、と思えそうなので。(理系女子)
5 4 ムロツヨシ 2.3% ミスをしても温かく見守って適切なアドバイスをくれそうだから。(文系女子)
6 西島秀俊 2.8% 会社のことをしっかり考え、社員のことも気配りできそうだから。(文系男子)
7 8 桝太一
(日本テレビ)
2.1% 後輩をときに厳しく時にやさしく指導している姿を見て。仕事もできるから。(文系女子)
8 10 大泉洋 1.9% ユーモアに富んだ空間になって、話しやすい雰囲気で話すことができそうだから。(文系男子)
9 星野源 1.6% マルチな活動をしていて、広い視野を持っていそう。しっかり学生と向き合って選考を進めてくれそうだから。(理系女子)
10 5 明石家さんま 1.5% どんな相手であっても「話を聞く・引き出す」ことが出来る人だと思うから。(文系男子)


この人が人事担当だったら入社したい・女性部門
22卒
順位
21卒
順位
女性・名前 ※敬称略 得票
選んだ理由
1 1 水卜麻美
(日本テレビ)
8.8% 面倒見が良さそうで、頭も良いイメージがあるため、真剣に向き合って評価・判断してくれそうだから。(文系男子)
2 1 天海祐希 8.5% 自身の仕事に高いプロ意識をもって取り組んでいるから。意識の高い人が選んだ企業なので信頼がある。(理系女子)
3 3 新垣結衣 4.9% 理知的で、弁が立ち、人の話にもしっかり耳を傾けてくれそう。(文系男子)
4 5 有村架純 2.9% 落ち着いていて、面接も程よい緊張感で私自身も落ち着いて挑めそう。(文系女子)
5 6 綾瀬はるか 2.7% 聞きたいことを全部教えてくれそう。就活における悩みの相談にも乗ってくれそう。(理系女子)
6 7 北川景子 2.54% バリバリのキャリアウーマンというイメージがあるが家庭との両立も出来ていそうで、是非話を聞いてみたいから。(理系女子)
7 戸田恵梨香 2.48% 頭の回転が速く、話をよく聞きながら的確に疑問に答えてくれそうな印象がある。(文系女子)
8 4 石原さとみ 2.2% 表情や話し方が魅力的で一緒に働きたいと思ってしまいそうだから。(文系女子)
9 8 長澤まさみ 1.5% 笑顔が素敵で、仕事をテキパキこなしそうだから。見習って憧れの先輩にしたい。(文系女子)
10 橋本環奈 1.3% 人当たりがよさそうだから。(理系女子)


この人が人事担当だったら入社したい・架空のキャラクター部門
22卒
順位
21卒
順位
キャラクター名 得票
選んだ理由
1 1 ドラえもん 11.2% 要領が良く外面がいいだけの学生ではなく、ちゃんと中身が伴っている学生を見抜いてくれそうだから。(理系女子)
2 5 野原ひろし
(クレヨンしんちゃん)
2.4% 社員として働く上で苦楽を知っている。残業するときに、小言を言いながらも手伝ってくれそう。(文系女子)
3 3 ミッキーマウス 2.1% 夢を与える大切さを教えてくれそうだから。(文系女子)
4 6 アンパンマン 1.9% 適材適所で考えてくれそう。(理系男子)
4 モンキー・D・ルフィ
(ONE PIECE)
お前、俺の仲間になれ!!って採用してくれたら嬉しい。(文系女子)
9 竈門炭治郎
(鬼滅の刃)
真っ直ぐで優しい性格なので、面接で親身になって自分の話を聞いてくれると思うから。(理系女子)
7 五条悟
(呪術廻戦)
1.4% とてもいいフレンドリーで話せる環境を作ってくれて、部下思いだから。(文系男子)
8 8 フグ田マスオ
(サザエさん)
1.1% 初歩的な質問でもニコニコしながら答えてくれそう。(文系女子)
2 半沢直樹 盛った就活エピソードを見破り、素を確実に評価してくれそう。(理系男子)
10 はたけカカシ
(NARUTO)
1.0% ちょうど良い距離感を図りつつ、大事なところではフォローしてくれる。(文系男子)


就職活動に影響したニュースワード

  • 「SDGs」が就職活動に影響した学生は19.3%
  • 「SDGs」にどう向き合っているかで企業選びをする学生も

2022年卒の就職活動期間およびその準備期間を通じて、メディアやネットで話題になったニュースワードを挙げ、その中から就職活動に影響したものを選んでもらった。

全体で最も高い割合だったのは「新型コロナウイルス感染症(29.7%)」で、2位が「テレワーク、リモートワーク、在宅勤務(24.3%)」、3位が「withコロナ (20.6%)」、4位が「緊急事態宣言(20.5%)」と、上位にコロナ禍に関するワードが並んだ。「選んだニュースワードは就職活動にどう影響したのか」では、企業選択ポイントとして企業のコロナ対策に着目したという意見が多く見られた。

5位は「SDGs(19.3%)」で、理系学生を中心に「SDGs」にどう向き合っているかを企業選びの際重視したという回答があった。女子では「女性活躍推進(文系女子 25.2%、理系女子 24.1%)」に対する企業の姿勢を見るという回答も多かった。

マイナビ 2022年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況・就職活動に影響したニュースワード
  

採用面接のWEB面接の社数と対面の社数

  • 2022年卒学生が受けた面接のうちWEB面接が占める割合のピークは「2月まで」の91.4%

7月までのWEB上での活動を振り返り、各月調査の活動量平均を、2月調査(2月までの活動量)から7月調査まで累計したところ、ライブ形式のWEBセミナーの参加社数平均累計は20.1社、WEB面接を受けた社数の平均累計は9.0社だった。同期間の面接を受けた社数(WEB面接を含む)の平均累計が10.8社なので、面接の8割以上がWEB面接だったことになる。

また、WEB面接(ライブ形式)を受けた半月ごとの割合の推移をグラフ化したところ、2月末までの61.3%を除けば、4月前半の56.6%がピークだった。その後は徐々に割合が減り、5月前半には4割を切り、6月前半には3割を切っていた。前年(21年卒)は4月後半(48.0%)がピークで、その後も5月後半まで4割を超える状況が続いており、前年より早くピークを迎え、割合が減っていくのも早かったようだ。

2022年卒の学生が受けた面接のうち「WEB面接が占める割合」の月ごとの推移を見たところ、ピークは「2月まで」の91.4%だった。以降、緩やかに割合が下がっていき、「7月全体」は56.2%だった。

マイナビ 2022年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況・22年卒就活生WEB面接が占める割合の月次推移

入社したいと最初に強く思ったタイミング

  • 最終面接以降という学生も2割存在

内々定先企業の主な発見ツールで最も高い割合なのは「就職情報サイト(39.5%)」だった。現時点で内々定獲得企業の中から入社予定先を決めている割合は89.0%(前年同月比2.6pt増)だった。

入社予定先企業を決めている学生に、その企業に入社したいと最初に強く思ったタイミングを聞いたところ「1次面接~最終面接受験時(23.1%、前年同月比0.7pt減)」の割合が最も高くなった。また「最終面接受験時」が6.1%、「内々定告知時」が8.1%、「内々定後に人事と電話や面談で話した時」が4.1%、「内々定者向けイベントの時」が2.3%と、最終段階になって「入社したいと強く思う」に至る学生も約2割存在した。

マイナビ 2022年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況・その企業に入社したいと最初に思ったタイミング
  

入社予定企業を決めた後に不安なった学生の割合

  • 入社予定企業を決めたあと不安になったことがある学生は49.5%
  • 2016年卒以降最も低い割合

入社予定企業を決めたあと不安になったことがある学生の割合は49.5%(前年比0.5pt減)で2016年卒以降最も低い割合だった。その不安は解消されたか聞いたところ、解消されたのは35.9%(前年比2.4pt減)で、この割合も2016年卒以降で最も低かった。

入社予定先を決めた学生全体から見た不安が解消されない学生の割合は31.7%で、文理男女別では文系女子が最も高く37.2%だった。不安が解消されない学生に「もしこうだったら不安は解消されたのにと思うこと」を聞いたところ、最も割合が高かったのは「内々定者同士で交流がある(22.0%、前年比5.0pt減)」だった。

マイナビ 2022年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況・入社予定先企業を決めた後に、「本当にこの会社でいいのか」と不安になったことがある学生の割合
  

入社予定の企業からオヤカクがあった割合

  • 「オヤカク」があった割合は25.7%で2018年卒以来最低
  • 従業員規模300人未満では34.2%

入社予定先企業から「親・保護者が入社を承諾しているか」について確認されたことがあるか(「オヤカク」があったか)聞いたところ、「確認されたことがある」学生の割合は全体で25.7%(前年比3.0pt減)で、18年卒以降最も低い割合となった。入社予定先の従業員規模別では300人未満が最も高く34.2%だった。

マイナビ 2022年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況・入社予定先企業から親・保護者が入社を承諾しているか確認されたことがある(「オヤカク」があった)割合
  

内定者フォローで実際にあった内容と希望する内容

  • 実際にあった内々定者フォロー「内定者懇親会」はWEBが増加
  • 希望する内容では対面のほうが高い割合

内々定後、企業と接触をもった学生は87.0%(前年比0.6pt減)だった。接触内容では「内定者懇親会(WEB)(44.8%、前年比10.2pt増)」の割合が大きく増え、また「先輩社員(OB・OG含む)との懇親会(WEB)(17.5%、前年比3.2pt増)」「人事や先輩社員との個人面談(WEB)(11.3%、前年比2.4pt増)」も増えて、WEBでの内々定者フォローが広まってきているようだ。

ただし、希望する内容で最も割合が高かったのは「内定者懇親会(対面)(49.1%、前年比2.5pt減)」で、次が「内々定式(46.3%、前年比1.6pt増)」となっており、学生側には対面のフォローを希望する声も多いようだ。

マイナビ 2022年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況・内々定者フォロー
  

ジョブ型雇用について

  • ジョブ型雇用について4割強が「知っている/分かっている」と回答
  • ジョブ型雇用の募集に応募経験有は9.1%

ジョブ型雇用について、どの程度知っているか聞いたところ、「人に説明できる程度に知っている」が14.1%、「おおよその意味は分かっているが説明する自信はない」が28.8%で、合わせて4割強が「知っている/分かっている」と回答した。

マイナビ 2022年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況・就活生がジョブ型雇用についてどの程度知っているか
  

ジョブ型雇用の採用選考に応募したことがあるのは全体の9.1%で、理系院生は15.9%と高い割合だった。応募したことがある学生に対し応募状況を聞くと、採用選考を受けた平均20.1社のうちジョブ型雇用の募集だったのは平均4.5社だった。入社予定先が決まっている学生のうち、入社予定先がジョブ型雇用での採用だったのは4.8%だった。

マイナビ 2022年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況・ジョブ型雇用の採用に応募したことがある割合・入社予定先がジョブ型雇用での採用だった割合
  

8月の活動状況を見る
6月の活動状況を見る
5月の活動状況を見る
4月の活動状況を見る
3月の活動状況を見る
2月の活動状況を見る
入社半年後調査を見る

学生の属性データ

有効回答数内訳文系男子文系女子理系男子理系女子総計
人数3495445095691,971
   

調査概要

内容 マイナビ 2022年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況
調査期間 2021年7月26日~2021年7月31日
調査対象 2022年卒業予定の全国大学4年生及び院2年生(調査時点)
調査方法 Web上のアンケートフォームより入力
有効回答数 1,971名

詳しくは「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください

同一調査一覧

同カテゴリの調査一覧