マイナビ キャリアリサーチLab

2025年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)

仕事内容などと比較して、「初任給」の額が応募に影響する割合は83.9%

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2025年3月卒業予定の全国の大学3年生、大学院1年生(2,700名)を対象に実施した、「マイナビ 2025年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(7月)」の結果を発表しました。

調査概要

内容 マイナビ 2025年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)
調査期間 2023年8月20日~8月31日
調査対象 マイナビ2025会員のうち2025年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生
調査方法 マイナビ2025会員にメール告知・WEBフォームにて回答
有効回答数 2,288名

TOPICS

8月時点のインターンシップ・仕事体験への参加率は82.4%

25年卒学生の8月(単月)のインターンシップ・仕事体験の参加割合は75.6%(対前年比2.7pt増)【図1】、8月時点でこれまでにインターンシップ・仕事体験に参加した割合は82.4%(対前年比2.9pt増)となった。【図2】

左【図1】今月インターンシップ・仕事体験に参加した割合、右【図2】これまでにインターンシップ・仕事体験に参加したことのある割合/マイナビ2025年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)

今月参加したキャリア形成活動のプログラム

8月にキャリア形成活動(インターンシップ・仕事体験、オープン・カンパニー、キャリア教育)に参加したかを聞いたところ、79.5%(対前月20.1pt増)が参加したと回答した。【図3】  また、その内容については「期間が『半日・1日』の就業体験のあるプログラム」が最多で61.8%となり、これまでトップだった「オープン・カンパニー型」を1.1ptとわずかだが上回った。【図4】

 「期間が『2~4日程度』の就業体験のあるプログラム」が前月から16.6pt増の22.7%になるなど、多くの大学が夏季休暇を迎える8月に入り、全体的に就業体験のあるプログラムに参加する割合が増えているようだ。

【図3】今月キャリア形成活動に参加したか/マイナビ2025年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)
【図4】今月参加したキャリア形成活動の内容/マイナビ2025年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)

インターンシップ・仕事体験に参加して感じたギャップ

インターンシップ・仕事体験に参加してギャップを感じたことがあるか聞いたところ、「ギャップはなかった」が最多で61.9%、ついで「どちらかというと良いギャップを感じることが多かった」が33.5%だった。【図5】 

また、感じたギャップについて自由記入で聞いたところ、「良いギャップ」としては、業界や仕事内容、社会人に対する先入観が払拭された、というような内容が目立った。また、学生同士の交流により、「不安なのは自分だけではないのだな」と知ることができたなど、当初はインターンシップ・仕事体験に求めていなかったようなことも知れたという意見があった。【表1】

【図5】インターンシップ・仕事体験に参加してみて、イメージとのギャップはあったか/マイナビ2025年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)
【表1】どのようなギャップを感じたか(自由記入)/マイナビ2025年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)

インターンシップ参加時の情報を採用選考に利用されることについて

インターンシップ参加時の情報を広報活動開始後に採用選考に利用することについて、企業からどのように知らされたか聞いたところ、「インターンシップの応募情報のなかに記載されていた」が最多で19.8%だった。一方で、「(タイプ3,4に該当するインターンシップに参加したが)採用選考に利用されると伝えられなかった」が16.0%、「事前に知らされることはなかった(参加後に知った)」が8.2%など、事前に知らされることがなかったケースもあったようだ。【図6】

先述したように【図4】、多くの学生はまだタイプ3,4に該当するようなプログラムに参加していないため、この結果だけで全体を把握することは難しいが、情報の利用に関しては対応はまちまちになっているようだ。

【図6】インターンシップ(タイプ3,4)参加時の情報を広報活動開始後に採用選考に利用することについて
企業からどのように伝えられたか/マイナビ2025年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)

最低限欲しいと思う初任給の金額

就職活動が始まった後を想定して、「仕事内容や他の条件と比較して、「初任給」の額が応募するか否かに影響するか」聞いたところ、「非常に影響する」が27.0%(対前年比2.9pt増)、「やや影響する」が56.9%(対前年比0.5pt減)で、あわせると83.9%となった【図7】。

またその金額については「20~21万円未満」が前年と同様に最多で24.4%だったが、22万円以上の区分で前年から割合が増加しており、全体的に希望金額が上がる傾向が見られた。【図8】

【図7】仕事内容や他の条件と比較して、「初任給」の額が応募するか否かに影響すると思うか/マイナビ2025年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)
【図8】就職する際、最低限欲しいと思う初任給の額/マイナビ2025年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)

【調査者コメント】

例年8月はインターンシップ・仕事体験に参加する学生が増える時期ですが、25年卒の学生はインターンシップの定義が改正されており、長期のプログラムが学業の妨げにならないよう、長期休暇中に実施することが推奨されているため、例年以上に参加割合が増えているようです。また、話題になっていた「インターンシップ参加時の情報を採用選考に利用する」ことについては、「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」(3省合意)のなかで、「情報開示要件(学生情報を活用する旨等を募集要項等に明示)」と定められていますが、参加後に知らされるという回答もありました。企業側は、学生に正しくそしてわかりやすく情報が伝わるよう適切な開示が求められるでしょう。


学生の属性データ

有効回答数内訳 文系男子 文系女子 理系男子 理系女子 総計
人数 388 894 478 528

2,288 



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