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2024年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)

6月のインターンシップ参加率は対前年比4.2pt増の24.0%。3年連続で増加

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2024年3月卒業予定の全国の大学3年生、大学院1年生(6,426名)を対象に実施した、「マイナビ 2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)」の結果を発表しました。

調査概要

内容 マイナビ 2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)
調査期間 2022年6月20日~6月30日
調査対象 マイナビ2024会員のうち2024年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生
調査方法 マイナビ2024会員にメール告知・WEBフォームにて回答
有効回答数 6,426名

TOPICS

6月のインターンシップ参加率は対前年比4.2pt増の24.0%と、3年連続で増加

学生・企業ともに本格的にインターンシップ・ワンデー仕事体験(以下、インターンシップと表記)が開始される6月のインターンシップ参加率は24.0%(対前年比4.2pt増)と、3年連続で増加した。学生のインターンシップに対する関心が年々高まっているようだ。開催形式としては「WEBのみ」が最多で67.5%で、夏休み前のこの時期は学業の隙間で参加しやすいWEBが活用されているようだ。【図1、2】

6月のインターンシップ・ワンデー仕事体験参加状況 /マイナビ「2024年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)」
【図1】6月のインターンシップ・ワンデー仕事体験参加状況 /2024年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)
6月に参加したインターンシップ・ワンデー仕事体験の開催形式  /マイナビ「2024年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月) 」
【図2】6月に参加したインターンシップ・ワンデー仕事体験の開催形式 /2024年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)

インターンシップに参加する目的は文理ともに「どの業界を志望するか明確にするため」が最多で、「視野を広げるため」「どの職種をしぼうするか明確にするため」が続く

インターンシップに参加する目的を聞いたところ、文理ともに「どの業界を志望するか明確にするため」が最多で68.0%、次いで「視野を広げるため(60.9%)」が続く。インターンシップ期間が本格的に開始する時期である6月においては、文理問わず、特定の企業に”絞り込む”よりも、自身の志望業界や志望職種などの志向の明確化や、対象を”拡げる”ことを目的として、インターンシップに参加しようとしているようだ【図3】。

理系学生は文系学生よりも自身の専攻内容と仕事が結びつきやすい傾向があると言われているが、6月のこのタイミングでは、まだ文理ともに対象を”拡げる”ことを目的としているようだ【図4・5】。

インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加する目的  /マイナビ「2024年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)  」
【図3】インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加する目的 /2024年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)
文系、右【図5】理系 のインターンシップに参加する目的 /マイナビ「2024年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)」
左【図4】文系、右【図5】理系 のインターンシップに参加する目的 /2024年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)

インターンシップは「短期間のプログラムにできるだけたくさん参加したい」「2~5日未満のプログラムにできるだけたくさん参加したい」の上位2項目で過半数

インターンシップ・ワンデー仕事体験の応募に当たって重視することは「興味ある業界・職種である」が最多で85.2%、次いで「授業・研究・試験などと日程が重複しない」が多く55.1%だった。また、開催形式に関わる項目では「インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加するにあたってどのような方針で参加したいかと聞いたところ、「短期間(半日・1日)のプログラムにできるだけたくさん参加したい」が最多で32.6%となり、特に文系で高い割合(文系男子で36.4%、文系女子で36.0%)になった。

 次いで、「「2~5日未満」のプログラムにできるだけたくさん参加したい」が多く22.9%となっていた。理系男子で「長期間(5日以上)のプログラムに参加したい(できるだけたくさん8.4%+少しだけ6.6%の合算)」が15.0%と他の属性よりも高い傾向にあったが、文理問わず、全体的に「短期間(半日・1日)」や「2~5日未満」のインターンシップ・ワンデー仕事体験にたくさん参加したいというニーズが高いようだ【図6】。

インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加するにあたってどのような方針で活動したいか  /マイナビ「2024年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)」
【図6】インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加するにあたってどのような方針で活動したいか /2024年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)

インターンシップの応募にあたり重視することは「興味ある業界・職種である」「授業・研究・試験などと日程が重複しない」が上位、インターンシップ先の業種・職種だけでなく、学業との両立も鍵に。

インターンシップ・ワンデー仕事体験の応募に当たって重視することは「興味ある業界・職種である」が最多で85.2%、次いで「授業・研究・試験などと日程が重複しない」が多く55.1%だった。また、開催形式に関わる項目では「参加期間が『短期間』である」が30.4%、「対面形式で開催される」が22.1%となり、学業と両立しやすい短期間の開催で、職場の雰囲気を体感できる「対面」が望まれる傾向がみられた【図7】。

インターンシップ・ワンデー仕事体験の応募や申込をするにあたり重視すること /マイナビ「2024年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)」
【図7】インターンシップ・ワンデー仕事体験の応募や申込をするにあたり重視すること /2024年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)

ただし、開催形式のみに限定して参加希望を聞いた質問では「どちらでも構わない」が最多で25.3%、次いで「内容によって選びたい」が24.9%だった。これらの結果より、あくまで大切なのはインターンシップ・ワンデー仕事体験のプログラム内容であるといえる【図8】。

インターンシップ・ワンデー仕事体験の形式について、WEBと対面どちらの形式がよいか /マイナビ「2024年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)」
【図8】インターンシップ・ワンデー仕事体験の形式について、WEBと対面どちらの形式がよいか /2024年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)

【調査担当者コメント】
低学年のうちからインターンシップに参加している学生もいますが、この6月が2024年卒学生にとって本格的なインターンシップ期間のスタートとなります。しかし、今月インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加した割合は2割を超えており、インターンシップに対する関心の高まりを感じます。ただ、この時期は多くの大学でまだ夏季休暇には入っていないため、学業との両立に悩む方も多いと思います。参加しやすい短期間のWEB開催のインターンシップ・ワンデー仕事体験も併せて活用し、まずは社会とは、会社とは、働くとはどういうことなのか、視野を広くもって体験していただきたいと思います。

<修正とお詫び>

P.2【図5】理系学生の「インターンシップに参加する目的」のグラフに誤りがございました。
データシートの数値が正しいものとなります。修正してお詫び申し上げます。

学生の属性データ

有効回答数内訳 文系男子 文系女子 理系男子 理系女子 総計
人数 1,170 2,968 1,118 1,170

6,426



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