マイナビ キャリアリサーチLab

2023年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)

6月時点でインターンシップ・ワンデー仕事体験に参加したことのある学生は27.7%(前年比6.7pt増)

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:中川信行)は、2023年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ2023年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)」の結果を発表しました。

調査概要

内容 マイナビ 2023年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)
調査期間 2021年6月19日~6月30日
調査対象 マイナビ2023会員のうち「2023年春」に卒業予定の大学生・大学院生
調査方法 マイナビ2023会員にメール告知・WEBフォームにて回答
有効回答数 8,692件

TOPICS

94.0%の学生がインターンシップ・ワンデー仕事体験への参加を希望

インターンシップへの参加意欲

インターンシップ・ワンデー仕事体験への参加意欲を聞いたところ、55.9%が「絶対に参加したい」、38.1%が「できれば参加したい」と回答し、94.0%もの学生に参加意欲があることが分かった。
在学中全部で何社くらい参加したいかを聞いたところ、平均6.6社で前年比1.5社減となった。ちょうど1年前、22年卒はコロナウイルスの影響でサマーインターンシップが中止となるケースが多く、学生に焦りがあったため数値が高く出たものと推察される。23年卒においてはオンラインでインターンシップが開催できる環境が整備されたこともあり、闇雲に参加するのではなく、企業やプログラムを吟味して参加する学生が多いようだ。また、理系・文系でみると文系学生の方が、希望参加社数が多い傾向だ。これは例年通りで、自身の専攻とは直結しない業界も選択肢に入れて活動する文系と、専攻に関連した業界を中心に活動する理系学生の行動特性のあらわれである。

今月44.2%の学生がインターンシップ・ワンデー仕事体験の選考を経験(前年比7.1pt増)

今月活動した項目
今月受けた選考

6月の活動状況を聞いたところ、44.2%(前年比7.1pt増)の学生が選考を経験したことが分かった。経験した選考内容は「エントリーシート」が39.4%で最多。一方、半数を超える55.8%は今月選考を受けていない。これからインターンシップ・ワンデー仕事体験の選考対策をする際にはエントリーシートの対策から始めることが効率的といえよう。
6月の活動を前年比で見た際に差が大きかったのは「大学主催のガイダンス出席」で、13.2pt増。各大学オンラインガイダンスのノウハウが蓄積されてきていること、および同級生との情報交換がしづらい状況のため、ガイダンスで情報収集をする学生が多いことが背景にあると推察される。

6月時点で27.7%の学生がインターンシップ・ワンデー仕事体験の参加経験あり(前年比6.7pt増)

6月までにインターンシップ参加経験がある割合

23年卒対象の本調査は今月が初となるが、すでに27.7%の学生がインターンシップ・ワンデー仕事体験の経験があると回答した。ここ4年間で8.9pt増加している。6月に参加した学生は74.9%がWEB開催のプログラムに参加、また、53.6%は1日開催のワンデー仕事体験に参加していた(詳細はぺージ下部レポートPDF参照)。6月に参加するには授業や研究との両立が必須。コロナ禍で課外活動に制限が発生していることもあり、土日に上手く参加している様子が推察される。WEB開催のものであれば移動時間も不要のため、忙しい学生の追い風となっている。

コロナウイルスの収束がまだ見えないなか、今夏のインターンシップ・ワンデー仕事体験の形式について希望を聞いた。「対面参加希望」が39.8%で最も多かった一方で「WEB参加希望」も27.6%、「どちらでも構わない」が32.6%となり、分散傾向がうかがえる。多くのプログラムが開催される夏季休暇の8月、9月に向けて期待と不安が垣間みえる。

インターンシップ・ワンデー仕事体験の形式について、WEBと対面のどちらの形式が良いか
WEBと対面のどちらの形式がよいか

伸ばしたい社会人基礎力は「主体性」が67.3%で最多 

インターンシップ・ワンデー仕事体験を通じて伸ばしたい社会人基礎力

インターンシップ・ワンデー仕事体験参加により伸ばしたい「社会人基礎力(2006年経済産業省提唱)」を聞いたところ、「主体性が」67.3%で最多となった。次いで多かったのは「課題発見力」57.7%、「実行力」53.4%。22年卒に続いて、23年卒もコロナ禍でのインターンシップ開催となる見込みだ。オンラインのプログラムも多く予定されるなか、受け身ではなく主体的に学ぼうという意欲が見て取れる結果となった。

「東京五輪開催が自身のインターンシップ参加に影響する」と30.5%の学生が回答

東京五輪開催について

具体的には、「対面形式のプログラムがWEB開催に変更されるのではないか」、「ボランティアスタッフとして活動するため期間中は参加できない」、「感染リスク回避のため東京で開催されるものは控える」といった声があった。地方在住でその地域のインターンシップ・ワンデー仕事体験に参加する学生は影響を感じない傾向にある。一方で関東圏の学生や、関東圏でのインターンシップ・ワンデー仕事体験参加希望の学生(特に対面希望の場合)は少なからず懸念事項があるようだ。

学生の属性データ

有効回答数内訳文系男子文系女子理系男子理系女子総計
人数1,5114,4381,2011,5428,692

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