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2024年卒 大学生 広報活動開始前の活動調査

SUMMARY


参加したインターンシップの開催形式は対面が前年比増。3月1日以降にエントリーを予定している社数は平均14.7社。

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2024年3月卒業予定の全国の大学3年生、大学院1年生(3,235名)を対象に実施した、「マイナビ 2024年卒大学生広報活動開始前の活動調査」の結果を発表しました。

調査概要

内容

マイナビ 2024年卒大学生 広報活動開始前の活動調査

調査期間 2023年2月1日~2月10日
調査対象 マイナビ2024会員のうち「2024年春」に卒業予定の大学生・大学院生
調査方法 マイナビ2024会員にメール告知・WEBフォームにて回答
有効回答数 3,235件

インターンシップ・ワンデー仕事体験の参加率 開催形式

インターンシップ・ワンデー仕事体験の参加率は81.8%で前年に引き続き高い水準

「インターンシップに参加したことがある」と回答した学生の割合は81.8%で、前年の82.6%に引き続き高い水準を維持している【図1】。平均参加社数は5.2社(前年5.0社)。「インターンシップに応募や申し込みをしたことがある」学生の割合は89.3%(前年89.2%)で、平均応募社数は8.6社(前年8.6社)となった。

インターンシップ・ワンデー仕事体験の応募率、参加率、平均応募者数、平均参加社数/マイナビ「2024年卒 大学生 広報活動開始前の活動調査」
【図1】インターンシップ・ワンデー仕事体験の応募率・参加率と、平均応募者数・平均参加社数の推移/マイナビ2024年卒 大学生 広報活動開始前の活動調査

参加したインターンシップの開催形式の約7割は「WEBが多い」。一方で「対面が多い」が増加。

「これまで参加したインターンシップ・ワンデー仕事体験の開催形式」の質問では、「WEB形式に参加した方が多い」(「WEB形式のインターンシップにのみ参加した」と「WEB形式に参加した経験の方が多い」の合計)69.6%と約7割となったが、前年比では9.9pt減少した。一方、「対面形式に参加したほうが多い」(「対面形式に参加した経験の方が多い」と「対面形式のインターンシップにのみ参加した」の合計)は17.1%で前年比では6.3pt増加。【図2】2024年卒の学生に関しては、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う大規模な移動制限・行動制限が少なかったこともあり、インターンシップ・ワンデー仕事体験に関しても対面での参加が前年より増えているものと考えられる。

これまで参加したインターンシップ・ワンデー仕事体験の開催形式/マイナビ2024年卒 大学生 広報活動開始前の活動調査
【図2】これまで参加したインターンシップ・ワンデー仕事体験の開催形式/マイナビ2024年卒 大学生 広報活動開始前の活動調査

インターンシップに参加しなかった理由

インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加しなかった主な理由では「参加したい企業が対面でしか開催していなかったから」が増加。

インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加しなかった学生を対象に、参加しなかった主な理由を聞いたところ、最も多かったのは「学業を優先していたから」で18.8%、次いで「部活・サークル活動やアルバイトを優先していたから」が14.5%が続いた。【図3】前年同様、学業や課外活動など学生時代にしか経験できない活動に注力していることがわかる。こうした活動は今後、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)として、自己分析や自己PR等に活かされてくるものでもある。前年比で最も変化幅が大きかったのは「参加したい企業が対面でしか開催していなかったから」で、前年比9.4pt増の11.3%であった。開催が遠方であったといった何らかの事情により、一部の学生が参加できなかったという状況が推測できる。

インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加しなかった主な理由/マイナビ2024年卒 大学生 広報活動開始前の活動調査
【図3】インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加しなかった主な理由/マイナビ2024年卒 大学生 広報活動開始前の活動調査

現時点での3月1日以降のエントリー予定社数

エントリー予定社数は平均14.7社。インターンシップへの参加社数が多い学生ほど、エントリーを予定する企業も多い傾向。

3月1日以降、何社にエントリーする予定かを聞いたところ「10社未満」が40.2%で最も多く、「10~19社」が32.0%、「20~29社」が17.1%と続き、平均社数は14.7社(前年比1.5社減)となった。【図4】

3月1日以降、何社にエントリーする予定か/マイナビ2024年卒 大学生 広報活動開始前の活動調査
【図4】3月1日以降、何社にエントリーする予定か/マイナビ2024年卒 大学生 広報活動開始前の活動調査

なお、インターンシップ・ワンデー仕事体験の参加者数別に平均エントリー予定社数をまとめると、インターンシップ・ワンデー仕事体験への参加者数が多い学生ほど、エントリー予定社数も多くなっている。【図5】 就職活動準備期間中に多くのインターンシップ・ワンデー仕事体験に参加し、接触する企業が増えたことで、より企業研究の視野が広がり、エントリーを予定する企業も多くなっていると考えられる。

インターンシップ参加社数別の平均エントリー予定社数/マイナビ2024年卒 大学生 広報活動開始前の活動調査
【図5】インターンシップ参加社数別の平均エントリー予定社数/マイナビ2024年卒 大学生 広報活動開始前の活動調査

就職活動への準備度 就職活動に向けた意気込みや気持ち

就職活動に対する準備は「あまりできていない」の回答が最多。「できている」という学生は約3割。

現時点での就職活動への準備度を自己採点してもらったところ、最も多かったのは「あまりできていない」(34.3%)で、「どちらともいえない」(26.1%)が続いた。「できている」(「十分できている」と「ある程度できている」の合計)は29.4%で、約3割となった。【図6】

現時点での就職活動の準備はどの程度か/マイナビ2024年卒 大学生 広報活動開始前の活動調査
【図6】現時点での就職活動の準備はどの程度か/マイナビ2024年卒 大学生 広報活動開始前の活動調査
【表1】就職活動への意気込みや現在の気持ち(自由回答)
就職活動への準備度 理由
全くできていない 自己分析や志望動機が明確ではなく、とても不安です。
全くできていない まだ業界すら絞れていない状況なので、これから説明会に積極的に参加し、自分に合った業界、職種に出会えらように頑張ります。
あまりできていない 不安がたくさんありますが、学校のキャリア支援課や友人、家族と話して自分なりの就職活動ができればと思っています。
どちらともいえない コロナ禍で始まりコロナ禍真っ只中の大学生活でした。先輩に様々なアドバイスを頂きましたが、やはり先輩たちには「コロナ前」がありました。私にはありませんが、それは今年就活している人達に共通していると思います。中でも私の力はコロナを言い訳にするわけにはいきません。全力で立ち向かい時には挫折や遠回りをしながら自分の人生を後悔ないように就活を終えたいです。
どちらともいえない 現在は業界の方向転換も視野にいれていますが、自分にあった企業が見つかるよう、熱心に取り組みたい。
ある程度できている 期限は考えずに、自分が納得するまで続けたいです。2月からこんなに忙しくなるとは思わなかったので、正直、びっくりしているし、体力が持つか心配ですが、頑張りたいです。また、他人と比べることではありませんが、同じ大学内の子達、研究室内の子達がどのぐらい就職活動を行っているかが分からず少し不安にもなります。あまり、気負わず、がむしゃらに頑張ります。
ある程度できている 就職活動を始める前は漠然と不安を抱えていましたが、自己分析や色々な企業と実際に接触することで、キャリアやビジョンが明確になりました。残りの期間も気を抜かずに気合いを入れて頑張ります。
ある程度できている 就職がゴールではなく、その先自分がどうなりたいか、5年後10年後どんな自分になっていたいかを考えるきっかけになりました。就活に対してネガティブなイメージを持っていましたが、自分のこれまでを振り返り自身への理解を深め、将来について真剣に考える素晴らしい機会であると気づくことができました。引き続きモチベーションを維持して頑張りたいと思います。
十分できている 早い段階で内定が決まっても、自分の納得のいく会社を受け続け後悔のない就活にしたい。
十分できている 合同説明会なとで、沢山の企業を知ることが出来、その中でももっと詳しく知りたいと興味を持った企業に対してインターンシップを申し込んでいます。 興味がある企業に採用して貰えるよう、エントリーシートや面接対策をして挑みたいなと思っています。
十分できている 内定の数よりも自分自身が心から行きたいと思えるような納得内定を目標に頑張っていきたいです。

【調査担当者コメント】
インターンシップ・ワンデー仕事体験の参加率は前年同様8割を超え、高い水準となりました。対面参加が増加した一方で、「対面しか実施しなかったので参加できなかった」という割合が大幅に増加しています。企業においてもさまざまな事情があるかと思いますが、より多くの学生が参加できるよう、対面とWEBどちらの開催も検討するほか、日程を複数用意するといった形で対応してほしいと思います。また就活準備度ごとに就職活動への意気込みを聞きましたが、準備度に関わらず学生は必ず不安を抱えています。不安の原因がどこにあるのかを一度見つめ直すことで、今の自分に必要な就活準備が見えてきますので、こうした不安に向き合い、時に周囲に相談しながら今後に向けた準備・対策を進めてほしいと思います。

学生の属性データ

有効回答数内訳文系男子文系女子理系男子理系女子総計
人数6391,4115306553,235

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