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マイナビ2023年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:中川信行)は、2023年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ2023年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)」の結果を発表しました。

調査概要

内容 マイナビ 2023年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)
調査期間 2021年8月20日~8月31日
調査対象 マイナビ2023会員のうち「2023年春」に卒業予定の大学生・大学院生
調査方法 マイナビ2023会員にメール告知・WEBフォームにて回答
有効回答数 7,740件

TOPICS

8月時点で73.9%がインターンシップ・ワンデー仕事体験に参加

これまでにインターン・ワンデー仕事体験に参加したことがある割合

昨年はコロナウイルスの影響で大学の夏期休暇が後ろ倒しになるケースが相次ぎ(※1)8月の参加が難しい状況だったが、今年は例年のスケジュール通りの夏期休暇となっていることが参加率アップの一つの要因と推察される。夏期休暇ではあるが、外で課外活動を思いきりできる状況ではなく、感染対策のため自宅で過ごす時間が長い。ここ1年でオンラインインターンシップが普及・浸透し、家でインターンシップに参加する学生の姿が想像に難くない。昨年は夏の段階でオンラインでのインターンシップを開催する企業は限定的で、開催を延期・中止とする企業が少なくなかった(※2)。22年卒の採用活動のオンライン化とあわせてインターンシップのオンライン化も進み、今年の高い参加率に繋がっていると推察される。

WEB開催プログラムの満足度は前年比5.7pt増の94.4%

WEBで開催されたプログラムへの全体的な満足度を聞いたところ、94.4%の学生が「満足」と回答した(「満足できた」「どちらかというと満足できた」の合算値)【図1】。1年前の調査と比較すると5.7pt上昇しており、WEB実施のプログラムが浸透し、さらにブラッシュアップされてきたものと推察される。一方、開催形式別に満足度を比較すると、対面式の66.1%が4段階中最も評価の高い「満足できた」と回答し、WEB実施に19.4pt差をつけている【図2】

WEBで開催されたプログラムへの全体的な満足度
対面・WEB比較

「実務体験」「会社見学・工場見学」は対面形式での実施が多く、WEBのインターンシップでは「グループワーク」が多い傾向

今月参加したインターンシップ・ワンデー仕事体験について、開催形式別にプログラム内容を聞いた。オンラインでも実施しやすい「座学」や、感染リスクの高い「グループワーク」はオンラインで開催されており、「実務体験」「会社見学・工場見学」といった学生自身が五感を駆使し学びを得るものは対面での実施割合が高い傾向にあった【図3】。

今月参加したプログラム(WEB・対面)

対面形式で参加した学生の36.0%の学生が「ギャップあり」

これまでにインターンシップ・ワンデー仕事体験に参加したことのある学生に、参加前に抱いていたイメージとギャップがあったかどうかを聞いた。対面形式で参加した学生の36.0%が「ギャップがあった」と回答し、WEB形式の29.6%を6.4pt上回った【図4】。自由記述のコメントを分析すると、「雰囲気・社風」「業界・仕事内容」が思っていたものと違っていたという記述が散見され、プラス・マイナスどちらとも、参加して初めて感じること、学ぶことがあったようだ。インターンシップ・ワンデー仕事体験が、入社後のミスマッチを防ぐ場として機能している一面がうかがえる。

参加形式イメージとのギャップ有無
参加して感じたギャップ

インターンシップ・ワンデー仕事体験に「満足」できた学生ほど振り返りアクションが活発

今月参加したインターンシップ・ワンデー仕事体験について、満足度と参加後の行動をそれぞれ聞いた。WEB・対面といった開催形式を問わず、「満足できた」「どちらかというと満足できた」と回答したグループでは“振り返りアクション”が活発な傾向にあり、「満足できなかった」と回答したグループでは「振り返りはしていない」が27.3%と最多だった【図6】。

インターンシップへの満足度と参加後の行動

社会人になった際、理想の残業時間は「月9.6時間」
理想の社会人1年目年収は「330.6万円」

就職活動前の学生に「社会人になった際の残業時間の理想」を聞いたところ、「毎月1~10時間」が44.3%で最多だった。また、社会人1年目の理想年収については平均「330.6万円」で、国税庁調べ(※3)の実際の20~24歳の平均年収263.9万円を66.7万円上回る結果となった。【図7】

理想の残業時間と社会人1年目の理想年収

※1「2020年度キャリア・就職支援への取り組み調査」より
※2「2022年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(これまでの活動の振り返り/10月の状況)」より
※3「令和元年分 民間給与実態統計調査結果」(国税庁)

学生の属性データ

有効回答数内訳文系男子文系女子理系男子理系女子総計
人数1,4163,2661,5571,5017,740

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