マイナビ キャリアリサーチLab

2024年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月)

9月時点でインターンシップ・ワンデー仕事体験に参加したことのある割合は84.7%
半数以上の学生が、参加にあたっての準備が足りないと感じたと回答

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2024年3月卒業予定の全国の大学3年生、大学院1年生(2,789名)を対象に実施した、「マイナビ 2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月)」の結果を発表しました。

調査概要

内容 マイナビ 2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月)
調査期間 2022年9月20日~9月30日
調査対象 マイナビ2024会員のうち2024年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生
調査方法 マイナビ2024会員にメール告知・WEBフォームにて回答
有効回答数 2,789名

TOPICS

9月時点でインターンシップ・ワンデー仕事体験に参加したことのある割合は84.7%(対前年比1.6pt増)

24年卒学生の9月のインターンシップ参加状況を聞いたところ、参加した割合は67.5%と、前年同月比で0.5pt減少した【図1】。また、9月時点での累計参加率は84.7%(対前年比1.6pt増)だった【図2】。9月単月でみると参加率は微減となっていたが、累計の参加率は前年を上回って推移しており、24年卒学生は前年以上に積極的にインターンシップ・ワンデー仕事体験に参加しているといえるだろう。
参加した開催日程を見ると、「半日」「1日」が多いが、全体的に「2~4日」「5日以上」が7月よりも増加している【図3】。大学が夏季休暇に入り、スケジュールの調整がしやすくなり、前月よりも長い期間のインターンシップに参加する学生が増えているようだ。

左:今月インターンシップに参加した割合、右:これまでにインターンシップに参加した割合/マイナビ「2024年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月)」
左【図1】今月インターンシップに参加した割合、右【図2】これまでにインターンシップに参加した割合/2024年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月)

「参加時期」について「適切なタイミングで参加できた」と感じている割合は58.1%、「自分の準備状況」は半数以上が参加にあたっての準備が足りないと感じていた

インターンシップ・ワンデー仕事体験に初めて参加した時期は「2022年8月(36.2%)」が最多で、夏季休暇を利用して参加し始めた学生が多いことがわかる【図3】。

インターンシップ・ワンデー仕事体験に初めて【参加】した時期/マイナビ「2024年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月)」
【図3】インターンシップ・ワンデー仕事体験に初めて【参加】した時期/2024年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月)

また、「参加時期」についてどのように感じるか聞いたところ、「適切なタイミングで参加できた」が最多で58.1%、ついで「もっと早く参加すればよかった」が32.3%だった【図4】。
「自分の準備状況」を聞いたところ、「活動に困るほどではなかったが事前の準備が足りないと感じた」が最多で49.1%、「まったく事前の準備が足りておらず、内容についていくのに苦労した(6.2%)」とあわせると、半数以上が参加にあたっての準備が足りないと感じていたことがわかる【図5】。その理由について自由記入で得た回答を見ると「専門用語や企業独自の仕組みなど知っておけばより活動の質が上がった」等、インターンシップ・ワンデー仕事体験での経験をより良いものにするために最低限の情報はもちろん、より詳細な情報収集が必要だと感じた様子がうかがえた【表1】。

左:インターンシップ・ワンデー仕事体験の参加時期についてどう感じたか、右:インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加した自分の準備状況についてどう感じたか/マイナビ「2024年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月)」
左【図4】インターンシップ・ワンデー仕事体験の参加時期についてどう感じたか、右【図5】インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加した自分の準備状況についてどう感じたか/2024年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月)
インターンシップに参加して「自分の準備状況についてどう感じたか」/マイナビ「2024年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月)」
【表1】インターンシップに参加して「自分の準備状況についてどう感じたか」/2024年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月)

インターンシップ・ワンデー仕事体験について「もっと実際の仕事を体験したかった」が最多で40.0%、次いで「もっと働いている人の雰囲気を知りたかった」が35.0%

インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加して「もっと実際の仕事を体験したかった」と感じた学生が40.0%と最多となっていた。前年の最多項目である「もっと働いている人の雰囲気を知りたかった」が2番目に来ているがその割合は4.7pt減少している。より”リアル”な情報を求める姿勢は変わらないが、前年よりも対面での参加機会が増加する(*1)などして「働いている人の雰囲気」が伝わりやすくなっている分、より”リアルな体験”を求める気持ちが強くなっていると思われる。【図6】

(*1)インターンシップ・ワンデー仕事体験の「対面(全て+どちらかというと)」開催の割合は23年卒:42.8%→24卒:58.4%となっている。
マイナビ2023年卒企業新卒採用活動調査(P.16)」

インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加した「もっと〇〇だったら良かった」と感じたこと/マイナビ「2024年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月)」
【図6】インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加した「もっと〇〇だったら良かった」と感じたこと/2024年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月)

授業期間にあたる10~12月のインターンシップ・ワンデー仕事体験への参加意欲は「時間はないが、参加意欲はある」が最多で35.1%(対前年3.9pt増)

多くの大学で授業期間にあたる10~12月の間の時間的余裕の状況と、インターンシップ・ワンデー仕事体験への参加意欲に関して聞いたところ「時間はないが、参加意欲はある」が最多で35.1%で、前年よりも3.9pt増加しており、特に理系では39.4%と文系よりも6.9pt高かった【図7】。
コロナ禍はまだ収束していないが、文理ともに、対面授業に切り替える大学も増えており(*2)、移動等の必要性を考えたときに、時間的な意味で学業との両立が難しいと感じる場合が増えていると予想される。

(*2)各年度の「大学等における授業の実施方針等に関する調査の結果について」(文部科学省)

授業期間にあたる10~12月の時間的余裕とインターンシップ・ワンデー仕事体験への参加意欲/マイナビ「2024年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月)」
【図7】授業期間にあたる10~12月の時間的余裕とインターンシップ・ワンデー仕事体験への参加意欲/2024年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月)

【調査者コメント】
夏季休暇にインターンシップ・ワンデー仕事体験に参加する学生が増加し、累計での参加割合はすでに84.7%となりました。参加するタイミングとしては適切だったと感じる学生が多い一方で、参加するにあたって事前の準備が足りないと感じる学生が半数以上いたようです。ただ、この「足りない」と感じたは決して悪いことではありません。そこに、インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加した意義があります。就業体験をしたり、他大学の学生と交流するなかで客観的に自分のことを見て、強み・弱みに気づけたと思います。今後は、「足りない」と感じたことをどうやって補うのか、大学内外で行われる次の学びに生かしていくことが大切だと思います。

学生の属性データ

有効回答数内訳 文系男子 文系女子 理系男子 理系女子 総計
人数 496 1,178 536 579

2,789



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