2023年卒 学生就職モニター調査 5月の活動状況
- 4人に1人が5月中に入社予定先を決めて活動を終了
- 前年よりやや進捗が早い
新卒学生向け就職サイト「マイナビ」の運営をはじめ、各種就職・転職情報サービスを行う株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2023年卒の大学生・大学院生を対象に、2022年2月から2022年8月まで「マイナビ学生就職モニター調査」を実施する。
月ごとの学生の活動状況や活動量、心境についての定点調査と、発表回ごとに異なった追加調査の結果を2022年3月から2022年9月まで毎月発表。今回は「マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 5月の活動状況」の調査結果を発表する。
目次
トピックス
- 5月に受けた面接のうちWEB面接が占める割合は71.2%で前年同月より減少
- 5月中にかかった就活費用で交通費・宿泊費は平均5,170円と前年同月より増加
- OB・OG訪問で会ったうち、WEB上で会った割合は70.9%で前年よりやや減少
- エントリーシートの提出社数平均はやや減少。通過社数平均は横ばい
- 動画ES・自己PR動画の提出経験者は44.2%で前年より増加
- WEBグループディスカッション経験割合はほぼ前年並み。前年急増し今年は定着
調査詳細
5月の就職活動状況
- エントリーシートを提出した割合、1次面接を受けた割合は前年同月比で減少
5月の活動状況を見てみると、前月と比べてほとんどの活動割合が下がった。1次面接を受けた割合(37.8%、前月比22.7pt減)は4割を切った。また、全体の4人に1人が5月中に入社予定先を決めて就職活動を終了した(25.3%、前月比4.9pt増)と回答した。
前年5月と比べると、エントリーシートの取り寄せ(14.7%、前年同月比5.0pt減)・提出(28.0%、前年同月比5.2pt減)・通過(29.6%、前年同月比5.2pt減)はそれぞれ減少し、1次面接を受けた割合(前年同月比6.6pt減)、最終面接を受けた割合(33.3%、前年同月比2.5pt減)も減少した。
採用面接はWEB面接かWEBでない面接か
- 5月に受けた面接のうちWEB面接が占める割合は71.2%
- 前年同月より減少
学生が5月に受けた面接のうち、WEB面接が占める割合は71.2%(前年同月比11.5pt減)で、対面式の面接よりWEB面接のほうが多い状況は変わらないが、前年に比べるとWEB面接の割合が減った。
その理由として考えられるのは、前年より活動の終了局面に差し掛かっている学生が多いため最終面接を受けている学生も増えていること、および最終面接に関する企業の対応として「十分な感染対策をして対面式の面接を実施する」ことを支持する学生の割合が前年より増え、76.7%(前年同月比13.7pt増)に達していることが挙げられる。
5月中にかかった就活費用
- 5月中にかかった就活費用で交通費・宿泊費は平均5,170円と前年同月より増加
それを反映してか、5月にかかった就活費用のうち交通費・宿泊費の平均は前年より増加した(5,170円、前年同月比2,147円増)。5月までの平均就活費用の累計は2万4,771円(前年同月比2,929円増)で、こちらも前年より3千円近く増加した。
OB・OG訪問はWEBか対面か
- OB・OG訪問で会ったうち、WEB上で会った割合は70.9%で前年よりやや減少。平均人数は3.6人
OB・OG訪問をした経験があるのは全体で25.7%(前年比1.2pt減)だった。会った人数の平均は5.1人(前年比0.1pt増)で、うち実際に会ったのは平均1.5人、WEBで会ったのは平均3.6人だった。WEBで会った割合は70.9%(前年比4.8pt減)で前年よりやや減った。
OB・OG訪問をしたことで得られたものでは「やりたいと思っていた仕事のイメージがはっきりした(具体化した)」の割合が56.6%で最も高かった。実際にOB・OG訪問をした時期では「1次面接を受ける前」の割合が59.2%で最も高かった。
エントリーシートについて
- エントリーシートの提出社数平均はやや減少
- 通過社数平均は横ばいで、通過率がやや改善
エントリーシートの入手経験がある割合は79.5%(前年比2.3pt増)で前年よりわずかに増加した、提出経験(93.1%、前年比0.7pt増)、通過経験(96.7%、前年比1.1pt増)はほぼ前年並みだった。「全体から見たエントリーシートの通過経験のある割合」は71.6%(前年比3.4pt増)で、2年連続増加した。
平均入手社数(11.6社、前年比1.2pt減)、提出社数(9.0社、前年比0.6pt減)は前年よりやや減ったが、通過社数(6.2社、前年比0.1pt減)は前年とほぼ同じだったので、通過率(=通過数/提出数)は68.9%(前年比3.3pt増)で前年よりやや改善した。第一志望群だが提出しなかった経験がある割合は34.5%(前年比3.0pt減)で、その理由では「時間がなかった(38.0%)」が最も高い割合だった。
動画ES・自己PR動画について
- 動画ES・自己PR動画の提出経験者は44.2%で前年より増加
- 求められたことがある割合は半数を超える
動画ES・自己PR動画の提出を求められて、提出したことがある割合は44.2%(前年比11.0pt増)で前年より増加した。求められたが提出しなかった(9.6%、前年比1.4pt減)を合わせると、提出を求められたことがある学生は全体の半数を超えた(53.8%)。
動画ES・自己PR動画についてどう思うかでは「良いと思わない(どちらかと言えば含む)」が71.9%(前年比0.5pt減)と7割を超え、前年とほとんど変わらなかった。提出を求められた際、思ったことでは、前年同様「面倒だ(43.4%、5.4pt減)」が最も高い割合だが、やや減った。
また、「評価基準が分からない(31.7%)」「容姿や印象、雰囲気で評価されそう(30.0%)」「企業側がきちんと見て評価しているのか疑問だ(22.0%)」といった「動画への評価」に対して不信感を抱く学生もある程度の割合存在するようだ。
グループディスカッションについて
- WEBグループディスカッション経験割合はほぼ前年並み
- 前年急増し、今年は定着した感じ
グループディスカッションを経験したことがある割合は54.5%(前年比2.0pt減)だった。経験した学生の社数平均は3.4社(前年比0.5pt増)だった。うち、WEBグループディスカッションだった社数平均は3.0社(前年比0.4pt増)だった。
WEBグループディスカッション経験割合はほぼ前年並みだった(グループディスカッション経験者のうち87.0%、前年比0.1pt減)。前年急増し、今年は定着した感じとなった。WEBグループディスカッションに参加して感じたことで高い割合だったのは「発言するタイミングが難しい(57.5%)」「複数人が同時に話すと声が被ってしまう(47.2%)」などだった。
今年新しく追加した「参加者や発言者の名前がわかる機能が便利」は30.6%だった。どのように感じたかでは「やりやすかった(非常に含む)」が51.1%、「やりにくかった(非常に含む)」が48.9%で拮抗する結果となった。
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有効回答数内訳 | 文系男子 | 文系女子 | 理系男子 | 理系女子 | 総計 |
人数 | 366 | 548 | 498 | 625 | 2,037 |
調査概要
内容 | マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 5月の活動状況 |
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調査期間 | 2022年5月25日~2022年5月31日 |
調査対象 | 2023年卒業予定の全国大学4年生及び院2年生(調査時点) |
調査方法 | Web上のアンケートフォームより入力 |
有効回答数 | 2,037名 |
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