2023年卒 学生就職モニター調査 3月の活動状況
- 3月中のエントリーシート通過3.3社
- 採用面接を受けた2.4社、前年とほぼ同じ
新卒学生向け就職サイト「マイナビ」の運営をはじめ、各種就職・転職情報サービスを行う株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2023年卒の大学生・大学院生を対象に、2022年2月から2022年8月まで「マイナビ学生就職モニター調査」を実施する。
月ごとの学生の活動状況や活動量、心境についての定点調査と、発表回ごとに異なった追加調査の結果を2022年3月から2022年9月まで毎月発表。今回は「マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 3月の活動状況」の調査結果を発表する。
目次
トピックス
- 前年よりやや割合は低いものの、多くの学生が企業セミナー参加などの活動を行う
- 3月の1ヶ月間の就活費用平均は9,909円。16年卒の調査開始以来初めて1万円を切る
- 内々定保有者のうち入社予定先を決めている人の割合は39.6%で前年より増加
- 文系就職を考えている+視野に入れている=27.5%で、前年とほとんど変わらず
- 「3月に入ってから」エントリーしようと思った割合の平均は35.5%
- 転勤がある企業について「できるだけ避けたい」20.0%「就職したくない」11.4%
調査詳細
合同企業説明会・個別企業セミナーの参加社数とエントリーシート社数
- 前年よりやや割合は低いものの、多くの学生が企業セミナー参加などの活動を行う
今年の3月の活動状況を前年3月と比べてみると、合同企業説明会の参加、個別企業セミナーの参加、エントリーシートの取り寄せ・提出、1次面接を受けた、の割合はそれぞれ減少した。前年よりやや割合は低いものの、多くの学生が企業セミナー参加やエントリーシートなどの活動を行っていたようだ。
最終面接を受けた割合はほぼ前年並みで、内々定を得た割合は前年より増加した。3月の個別企業セミナー(WEBセミナーを除く)の参加社数平均は2.9社で前年並みだった。エントリーシートについては、取り寄せ社数平均と提出社数平均は前年より減ったが、通過社数平均3.3社は前年並みだった。面接を受けた社数平均は2.4社で前年と同じだった。
合同企業説明会、個別企業セミナーの参加社数、適性検査受検社数、エントリーシート取り寄せ・提出・通過社数 (平均)
3月の就活費用
- 3月の1ヶ月間にかかった就活の費用の平均は9,909円、2016年卒の調査開始以来初めて1万円を切る
今年3月の1ヶ月間にかかった就活費用の平均金額は9,909円(前年同月比582円減)で、16年卒の調査開始以来最も少ない金額となり、初めて1万円を下回った。内訳は、交通費・宿泊費が4,835円(前年同月比200円増)、その他(スーツや書籍など)が5,074円(前年同月比782円減)で、減ったのはその他(交通費・宿泊費以外)の部分だった。
就活のオンライン化が定着し、予備のスーツを買う費用などが押さえられたのではないかと考えられる。学生の在住地区別では、関東が8,737円(前年比59円減)だったのに対し、その他地区(関東、東海、関西以外)は1万2,626円(前年比117円減)だった。
3月の就活費用 (平均・経年変化)
入社予定先を決めているか
- 内々定保有者のうち入社予定先を決めている人の割合は39.6%で前年より増加
内々定保有者に対して、入社予定先を決めているか聞き、決めている人には入社予定先について、決めていない人については最も志望度の高い内々定先1社について聞いた。内々定先企業の主な発見ツールは「就職情報サイト(26.8%)」が最も高い割合だった。
内々定を得た時期は3月上旬(22.2%)の割合が最も高かった。内々定を得ている人のうち入社予定先を決めている人の割合は39.6%(前年比7.0pt増)で前年より増えた。入社予定先を決めている人の、その企業に入社したいと最初に強く思ったタイミングは「インターンシップ参加時」が36.5%(前年比3.7pt増)で最も高かった。
理系学生が文系就職を考えている割合
- 文系就職を考えている+視野に入れている=27.5%
- 前年とほとんど変わらず
理系学生に3月の活動状況を聞いたところ、「企業の採用選考を受けた」割合は、理系学部生は72.0%、理系院生は85.1%だった。理系院生の「ジョブマッチングを受けた(29.5%、前月比7.6pt増)」「研究概要書・研究概要レポートを提出した(57.4%、前月比7.6pt増)」「企業から推薦状を求められた(15.9%、前月比6.9pt増)」「大学から推薦状を発行された(9.6%、前月比6.0pt増)」の割合は、それぞれ前月より増加した。
「WEBを使った研究所見学・工場見学に参加した」割合は理系学部生で19.2%、理系院生で25.5%だった。文系就職を考えているか聞いたところ「既に決めている(7.7%、前年比1.0pt増)」は前年からやや増加し、「まだ決めていないが視野に入れている(19.8%、前年比0.2pt減)」は前年とほとんど変わらなかった。「考えている+視野に入れている」割合は、その他理系で高く、機電系や薬学系では低い。
文系就職を考えている割合
3月に入ってからエントリーしようと思った割合
- 3月にエントリーした企業のうち「3月に入ってから」エントリーしようと思った割合の平均は35.5%
2月以前に社名を知っていた企業数は平均で21.1社(前年比3.2pt減)で前年に比べてやや減った。3月にエントリーした企業のうち「3月に入ってから」エントリーしようと思った割合の平均は35.5%(前年比2.2pt増)だった。
エントリーした企業のセミナーを予約する際の、予約した企業と予約しなかった企業の違いを聞いたところ「志望度が高い企業かどうか(12.8%、前年比2.5pt減)」や「その企業に興味があるかどうか(12.8%、前年比0.2pt減)」より「開催日が自分の都合と合うかどうか(24.7%、前年比2.9pt減)」の方が割合がかなり高かった。
3月にエントリーした企業のうち「3月に入ってから」エントリーしようと思ったのは何%か
その以外の企業にはいつからエントリーしようと思ったのか
(割合で回答・平均) n=1,655
転勤がある企業についてどう思うか
- 転勤がある企業について「できるだけ避けたい」は20.0%「就職したくない」は11.4%
希望する働き方は、「新卒で入社する会社で長く勤めたい」は62.6%(前年比1.5pt増)、「キャリアを優先して転職もいとわない」は22.9%(前年比0.4pt増)で、前年とあまり変わらなかった。
どのような職場であれば「働きがい」や「やりがい」を感じるかでは、「仕事に誇りが持てる(23.7%、前年比0.2pt増)」が最も高い割合だった。転勤がある企業について聞いたところ「就職したくない(11.4%)」と「できるだけ避けたい(20.0%)」は合わせて31.4%(前年比3.0pt増)で、前年よりやや増えた。
転勤がある企業についてどう思うか
> 最も志望度の高い内々定先:インターンシップに8割参加(HUMAN CAPITAL サポネット)
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> 前年(2022年卒)の就活生の3月の活動状況を見る
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有効回答数内訳 | 文系男子 | 文系女子 | 理系男子 | 理系女子 | 総計 |
人数 | 361 | 569 | 487 | 613 | 2,030 |
調査概要
内容 | マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 3月の活動状況 |
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調査期間 | 2022年3月25日~2022年3月31日 |
調査対象 | 2023年卒業予定の全国大学3年生及び院1年生(調査時点) |
調査方法 | Web上のアンケートフォームより入力 |
有効回答数 | 2,030名 |
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