2021年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況
- 新型コロナウイルス感染者の再増加を受け、WEB面接を適切と考える学生が再び増加
- 入社までに内々定者フォロー・内々定者研修を希望する割合は87.1%と前年を上回る結果に
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、2021年卒の学生を対象にした『2021年卒 マイナビ学生就職モニター調査 7月の活動状況』を発表しました。調査結果の概要(一部抜粋)は以下の通りです。
調査詳細
7月の就職活動状況
- 7月は前年同月の活動割合を上回り、学生・企業の双方が引き続き活動中
7月の活動状況では、面接を受けた割合、内々定を得た割合など、ほぼすべての活動で、前年同月の割合を上回った。活動している学生は、月を追うごとに減っているが、7月時点では前年と比べると多いという状況だ。7月に入っても、学生と企業の双方が引き続き活発に活動していると言える。
また、7月中に「入社予定先を決めて就職活動を終了した」学生の割合は26.5%(前年同月比2.8pt増)と約4人に1人だった。
親や保護者が入社を承諾しているか
- 入社予定先企業から親・保護者が入社を承諾しているか確認されたことがある学生は28.6%
入社予定先企業から「保護者が入社を承諾しているか」について確認されたことがあるか聞いたところ、「確認されたことがある」学生の割合は全体で28.6%(前年比2.2pt増)だった。
入社予定先企業の従業員規模が小さいほど、確認されたことがある割合は高い。確認方法では「あなた宛ての電話で確認された」が最も多く、次いで「対面式の個人面談や面接の席で確認された」「WEBでの個人面談やWEB面接の際に確認された」が続いた。
内々定者フォローの実際にあった内容と希望する内容
- 入社までに内々定者フォロー・内々定者研修を希望する割合は87.1%で前年より増加
内々定後、企業と接触をもった学生は87.6%(前年比4.4pt増)だったが、接触内容は「人事担当者からのメールや電話連絡(66.9%、前年比38.7pt増)」が圧倒的に多かった。「内定者懇親会」は、対面は11.6%と少なく、WEBが34.6%と多かった。
しかし、内々定者フォローとして希望する内容では「内定者懇親会(対面)」を希望する学生は51.6%と半数を超えた。また「内々定式」を希望する学生も44.7%と高く、内々定を得たことを実感できる機会を求めているようだ。入社までに内々定者フォロー・内々定者研修を希望する割合は87.1%で、前年より13.1pt増加した。
周りで流行った「就活用語」ランキング
- 今年流行った「就活用語」1位は「NNT」
- 5位には「WEB面」(WEB面接のこと)
就活生に「周りで流行った就活用語」を回答してもらった。最も票を集めたのは「NNT」(無い内定の略、すなわち「まだ内定をもらえていない」こと)で、前年4位から上昇して初の1位となった。また、9位に反意語の「ANT」(有る内定)、10位に同意語の「無い内定」がランクインした。
2位は前年と同じ「ガクチカ」、3位は前年1位の「お祈り」だった。ランク外では新型コロナウイルス感染症流行下の就活を象徴する「テレ就活」(テレワーク+就職活動)、「回線圧迫面接」(WEB面接での企業側の回線不調を皮肉ったもの)といった言葉などが挙がった。
順位 | (前年) | 就活用語 | 意味 |
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1位 | (4) | NNT | 「無い内定」の略。内(々)定が無いことを「内々定」に掛けている。反意語:ANT(有る内定) |
2位 | (2) | ガクチカ | 面接でよく聞かれる「学生時代に力を入れたこと」の略。 |
3位 | (1) | お祈り | 選考で落ちること。不採用通知の「今後のご活躍をお祈りしております」という一文から。 |
4位 | (6) | ES | エントリーシートの略 |
5位 | – | WEB面 | WEB面接の略 |
6位 | (3) | サイレント | 選考の結果の連絡が来ないこと。合格なら、企業から必ず連絡があるので、不合格であることを示す。 |
7位 | (9) | 終活 | 就職活動を終えるための活動。入社予定先以外の企業に内定辞退の連絡をすることなど。 |
8位 | (5) | オワハラ | 「就活終われハラスメント」の略。企業が内々定を出した学生に対して就職活動を終えるよう強制すること。他社の選考の辞退と引き換えに内々定を出すことも含む。 |
9位 | – | ANT | 「有る内定」の略。内(々)定が無いことを「内々定」に掛けた「NNT」の反意語。 |
10位 | – | 無い内定 | 内(々)定が無いことを「内々定」に掛けている。反意語:有る内定 |
就職活動に影響したニュースワード
- 就職活動に影響したニュースワード「新型コロナウイルス感染症」が最多で43.2%
2021年卒の就職活動期間およびその準備期間を通じて、メディアやネットで話題になったニュースワードを挙げ、その中から就職活動に影響したものを選んでもらった。全体で最も高い割合だったのは「新型コロナウイルス感染症(43.2%)」で、2位以下に大きな差をつけ、文理男女および理系学部生・院生のすべてのカテゴリーで1位だった。
2位が「緊急事態宣言(28.0%)」、3位が「テレワーク、リモートワーク、在宅勤務(26.1%)」、4位が「withコロナ (23.3%)」と、上位には「新型コロナウイルス感染症流行」の影響を強く感じさせるワードが並んだ。そのニュースワードがどのように影響したのかでは、就活日程の延期などのほか、就職後「withコロナ」の時代に対応した働く環境が用意できるかといったことも多く挙げられた。
また、「SDGs」や「サステナビリティ」を意識して事業を行っているかを、企業選択基準に挙げる声も多く聞かれた。
有効回答数内訳 | 文系男子 | 文系女子 | 理系男子 | 理系女子 | 総計 |
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人数 | 349 | 537 | 521 | 547 | 1,954 |
調査概要
内容 | 2021年卒 マイナビ学生就職モニター調査 7月の活動状況 |
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調査期間 | 2020年7月27日~2020年7月31日 |
調査対象 | 2021年卒業予定の全国大学4年生及び院2年生のモニター会員 |
調査方法 | 2021年卒業予定の全国大学4年生及び院2年生のモニター会員に配信し、Web上のアンケートフォームで回収 |
有効回答数 | 1,954名 |
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