2023年卒 学生就職モニター調査 2月の活動状況
- 就活準備をした割合は前年よりやや減少するも、一部の学生で早く選考が進む
新卒学生向け就職サイト「マイナビ」の運営をはじめ、各種就職・転職情報サービスを行う株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2023年卒の大学生・大学院生を対象に、2022年2月から2022年8月まで「マイナビ学生就職モニター調査」を実施する。
月ごとの学生の活動状況や活動量、心境についての定点調査と、発表回ごとに異なった追加調査の結果を2022年3月から2022年9月まで毎月発表。今回は、2023年卒の初回として、「マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 2月の活動状況」の調査結果を発表する。
目次
トピックス
- 1次面接を受けた割合は前年と変わらず、最終面接を受けた割合は前年より増加
- 先輩と比較して今年の就職活動は「厳しくなる」が大幅に減少「楽になる」はやや増加
- インターンシップ参加のための選考を通過しなかった企業の採用選考をすべて受けるのは22.0%
- 最初にインターンシップに参加した時期、8月までに参加が前年より増えて7割弱
- インターンシップ参加社数平均は8.2社、うち採用選考を受けたい社数平均は4.7社
- インターンシップに参加した企業の業種、全体で平均3業種強、文系は平均4業種弱
- インターンシップに参加して「自分に合っていると感じた」場合、志望度が上がったのは92.6%
- オンラインでインターンシップに参加して思ったこと / オンラインで参加した社数平均
調査詳細
2月までの就職活動状況
- 1次面接を受けた割合は前年と変わらず、最終面接を受けた割合は前年より増加
2月までの活動状況を聞いたところ、業界研究(84.7%、前年比2.0pt減)や企業研究(86.8%、前年比1.5pt減)などの就活準備をした割合は前年よりやや減少した。一方、大学のキャリアセンターへの相談(46.0%、前年比3.1pt増)や合同企業説明会への参加(50.3%、前年比2.4pt増)、リクルーターと会った(24.7%、前年比4.6pt増)、などの割合は増加した。
また、1次面接を受けた割合(59.4%、前年比1.0pt増)は前年とあまり変わらなかったが、最終面接を受けた割合(28.8%、前年比6.1pt増)は前年より増加しており、一部で選考が早く進んでいる学生がいるようだ。
2月までの活動状況 【複数回答】
先輩と今年の就職活動を比較
- 先輩と比較して今年の就職活動は「厳しくなる」が大幅に減少
- 「楽になる」はやや増加
先輩と比較して今年の就職活動は「(かなり+多少)厳しくなる」と回答したのは36.3%(前年比37.1pt減)と前年より大幅に減った。一方「(かなり+多少)楽になる」と回答したのは12.6%(前年比3.9pt増)と増えたが「厳しくなる」ほどの大きな変化ではなかった。
厳しくなると思う理由では「新型コロナウイルス感染症の流行の影響があるから(60.5%)」が最も高い割合だが、楽になると思う理由でも「企業がコロナ禍での採用活動に対応してきているから(66.2%)」が最も高い割合で、いずれも新型コロナウイルス感染症に関するものとなった。
先輩と比較して今年の就職活動は
インターンシップ参加のための選考を通過しなかった企業の採用選考について
- インターンシップ参加のための選考を通過しなかった企業の採用選考をすべて受けるのは22.0%
これまでにインターンシップ参加のための選考を受けたことがある学生は74.6%(前年比0.4pt増)で、6年連続で増加したが、前年からの増加割合はわずかだった。選考を受けた社数の平均は7.7社(前年比0.1pt減)で前年とほぼ同じだった。
通過した社数の平均は4.0社(前年比0.6pt増)で前年よりやや増加し、通過割合はやや高くなった。インターンシップ参加のための選考を通過しなかったことがある人に、通過しなかった企業の採用選考を受けるかどうか聞いたところ「すべて受けようと思う」と回答したのは22.0%だった。
採用選考を受けようと思った理由では「インターンシップ選考と採用選考は別だから(68.8%)」、採用選考を受けるのをやめようと思った理由では「縁がないと感じたから(39.8%)」の割合が最も高かった。
インターンシップ参加のための選考を通過しなかった企業の採用選考について
インターンシップ参加のための選考を通過しなかったことのある学生:n=1,539
インターンシップに参加していた割合
- 最初にインターンシップに参加した時期、8月までに参加が前年より増えて7割弱
これまでにインターンシップに参加したことのある割合は91.3%(前年比0.5pt減)と、2年連続で減少したが、ほとんどの学生が参加している状況は続いている。最初にインターンシップに参加した時期では、7月までに参加した割合が37.8%(前年比7.8pt増)、8月までに参加した割合が68.7%(前年比11.0pt増)で、それぞれ前年より増加した。
インターンシップ参加経験者が、その時期までにインターンシップに参加していた割合
n=2,238
インターンシップ参加社数
- インターンシップ参加社数平均は8.2社、うち採用選考を受けたい社数平均は4.7社
インターンシップ参加経験者の参加社数平均は8.2社(前年比0.2pt増)で、5年連続で増加した。インターンシップに参加した企業のうち、採用選考を受けたい企業の社数の平均は4.7社(前年比0.1pt減)で、参加したうちの6割弱(57.3%)だった。
時期別の参加社数平均は、9月30日以前が3.7社(0.8pt増)で増加し、10月1日以降が4.4社(0.6pt減)で減少した。また、インターンシップ参加経験者のオンライン参加社数の平均は6.7社(前年比0.1pt増)だった。
インターンシップ参加業種数
- インターンシップに参加した企業のメイン業種の数、全体で平均3業種強、文系は平均4業種弱に参加
参加した企業のメイン業種に着目すると、文系では「銀行・証券・信用金庫」「食品・農林・水産」「ソフトウエア・情報処理・ネット関連」、理系では「ソフトウエア・情報処理・ネット関連」「食品・農林・水産」「繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック」への参加が多かった。
参加した業種の数の平均は全体で3.1で、文系男子の平均は3.9、文系女子の平均は3.8と、1業種に絞らず、さまざまな業種のインターンシップに参加する学生がいたようだ。
インターンシップ参加業種数・平均
インターンシップ参加で感じたことと志望度の変化
- インターンシップに参加して「自分に合っていると感じた」場合、志望度が上がったのは92.6%
参加したインターンシップについて1人最大3社まで回答してもらい「社数」をベースに再集計したところ、参加して感じたことでは「楽しかった、面白かった(40.1%)」の割合が最も高かった。参加することで「志望度が上がった」インターンシップは68.6%、参加した企業の採用選考を「受ける予定」の割合は58.6%、「すでに受けた」のは16.3%だった。
学生が回答したインターンシップの様々な属性と、志望度の変化および採用選考を受ける予定の割合との関係について集計したところ、合計参加日数との関係では、1日だけの参加では志望度が上がったのは63.0%だが、2日または3日では75.1%、4日または5日では76.3%だった。
参加して感じたこととの関係で、最も志望度が上がった割合が高かったのは「自分に合っていると感じた」の92.6%で、次が「将来の自分のキャリアプランが見えた(88.7%)」、3番目は同率で「将来自分が成長できそうだと思えた(88.5%)」と「企業理念に共感できた(88.5%)」だった。
インターンシップ先6,152社の分布
参加して感じたこと × 志望度の変化
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学生の属性データ
有効回答数内訳 | 文系男子 | 文系女子 | 理系男子 | 理系女子 | 総計 |
人数 | 455 | 653 | 581 | 746 | 2,435 |
調査概要
内容 | マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 2月の活動状況 |
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調査期間 | 2022年2月25日~2022年2月28日 |
調査対象 | 2023年卒業予定の全国大学3年生及び院1年生(調査時点) |
調査方法 | Web上のアンケートフォームより入力 |
有効回答数 | 2,435名 |
詳しくは「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください