マイナビ キャリアリサーチLab

2019年卒 学生就職モニター調査 8月の活動状況

  • 今年の就職活動を表す漢字は「楽」が6年連続で1位
  • 就活のテーマ曲では「栄光の架橋」が1位に

新卒学生向け就職サイト「マイナビ」の運営をはじめ、各種就職・転職情報サービスを行う株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、2019年卒の大学生・大学院生を対象に、2018年3月から2018年8月まで「マイナビ学生就職モニター調査」を実施致しました。

月ごとの学生の活動状況や活動量、心境についての定点調査と、発表回毎に異なった追加調査の結果を2018年4月から2018年9月まで毎月発表。今回は「2019年卒マイナビ学生就職モニター調査 8月の活動状況」の調査結果を発表致します。

調査詳細

就職活動を表す漢字

  • 今年の就職活動を表す漢字は「楽」が6年連続で1位に
  • 2位は「苦」

これまでの活動状況を振り返って、調査時点で就職活動を終了している学生(=活動終了学生)と就職活動を継続している学生(=活動継続学生)の活動量を比較したところ、エントリーやセミナー参加、面接受験などすべての項目で、活動終了学生の活動量が活動継続学生のそれを上回った。

社会人になるにあたって期待と不安のどちらが大きいかでは、不安(52.9%)が期待(47.1%)をわずかに上回った。今年の就職活動を表す漢字の1位は6年連続で「楽」となり、学生優位の状況が続いていることを反映する結果となった。

就職活動を表す漢字

入社予定先企業選択ポイント

  • 入社予定先企業選択ポイントは、1位「自分が成長できる環境がある」

入社予定先を決めたとき保有していた内々定の数は平均で1.83社だった(前年比0.06pt増)。複数の内々定先から入社予定先を選択していた学生は全体の56.2%だった(前年比3.7pt増)。

入社予定先を決めたとき選考途中の企業があった割合は62.7%(前年比0.5pt減)で、そのうち60.2%の学生は選考途中だった企業すべてを辞退した(前年比4.2pt減)。入社予定先企業を選択したポイントは、19年卒では4月から8月まで「自分が成長できる環境がある」が連続で1位だった。

内々定承諾書の提出

  • 内々定承諾書を提出した割合は増加
  • 一方、出した後、内々定を辞退した割合も増加

これまでに内々定承諾書を提出したことのある学生は、入社予定先企業を決めている学生の71.0%で、前年よりやや増加した(3.9pt増)。内々定辞退の経験がある割合は59.0%で、文系女子は64.8%とやや高かった。

内々定辞退経験がある学生に辞退した企業から入社予定先をきかれたことがあるかきいたところ、72.5%があると回答し、そのうち63.0%がきかれるたび社名を「毎回答えた」と回答した。内々定承諾書を出した後、内々定を辞退した経験があるのは25.1%で前年よりやや増加した(4.3pt増)。

増加幅は女子より男子のほうが大きい(文系男子 6.5pt増、理系男子 8.6pt増)。

入社後にやってみたい仕事

  • 入社してやってみたい仕事の1位「人の役に立てる仕事がしたい」

「入社してやってみたい仕事」では前年同様「人の役に立てる仕事がしたい(38.7%)」の割合が最も高く、「仕事の『やりがい』とは何か」でも、前年同様「誰かの役に立つこと(18.9%、前年比0.9pt減)」の割合が最も高かった。今年の就活生の「役に立つ」人間になりたいという共通した志向がうかがえる結果となった。

入社してやってみたい仕事

期待を持っていること

  • 社会人になるにあたっての期待は1位「自分でお金を稼ぐこと」
  • 2位「新しいことに挑戦できること」

社会人になるにあたって、不安より期待のほうが大きい学生に「期待を持っていること」を聞いたところ、「自分でお金を稼ぎ、使うことができる(57.8%)」が最も高い割合だった。不安の方が大きい学生に「不安に思うこと」を聞いたところ、「職場での人間関係(65.1%)」が最も高い割合だった。

正社員の副業について

  • 正社員の副業については「ぜひやってみたい」20.5%「興味はある」44.4%と肯定的な学生が多数派

ライフイベント「結婚」「育児(出産)」について、どちらも望まない割合は、文系男子(19.1%)、文系女子(16.0%)で3年連続増加した。結婚・育児(出産)を希望する女性のみに「出産後働く場合の雇用形態の希望」を聞いたところ、「育児休暇が明けたら、当分は正社員で時短勤務をし、子供が大きくなったら元通り働きたい」が最も多く選択された(66.9%)。

正社員の副業についてどう考えるか聞いたところ、「ぜひやってみたい」が20.5%、「興味はある」が44.4%と、肯定的に考える学生が多かったが、入社予定先の企業が副業を認めているかは78.4%が「わからない」と回答した。

正社員の副業についてどう考えるか

就職活動のテーマ曲

  • 今年の就活のテーマ曲1位は「栄光の架橋」
  • 「明日も」が2位にランクイン

2019年卒就活生の就活ソング・ナンバーワンはゆずの「栄光の架橋」に決定した。2位には、前年トップ10圏外だったSHISHAMOの「明日も」と、前年も2位だった欅坂46の「サイレントマジョリティー」が並んでランクインした。

SHISHAMOと5位のサンボマスター「できっこないを やらなくちゃ」が初のトップ10入り、他は前年と同じ顔ぶれでの順位変動となった。WANIMAが4位と10位、嵐が5位と9位にそれぞれ2曲ランクインしている。

就活のテーマ曲
※前年まで4回連続1位の「負けないで」(ZARD)を「就活ソングの殿堂入り」に認定し、それ以外の曲への投票とした。

就職活動を色に例えると?

  • 1位は「青」で「冷静」のイメージ
  • 3位の「黒」は「スーツの色」

就職活動を色に例えてもらったところ、1位は「青」で、全体の23.3%を占め、文理男女すべての分類で1位となった。理由を見ると、「冷静」「晴れた空」「緊張」「ブルーな気持ち」などが挙がっており、人それぞれ異なったイメージで捉えているようだ。

2位は「赤」で、「情熱」「闘志」「やる気が出る」など、前向きなイメージが強かった。一方、3位の「黒」では、「闇」「しんどい」「苦しかった」など否定的な理由が並んだが、最も多かったのは「リクルートスーツの色」という回答だった。そのほか上位には、「白」「黄色」「オレンジ・橙色」など、明るいイメージの色が並んだ。

就職活動を色に例えると

学生の属性データ

有効回答数内訳文系男子文系女子理系男子理系女子総計
人数3294014694671,666
   

調査概要

内容マイナビ 2019年卒 学生就職モニター調査 8月の活動状況
調査期間2018年8月27日~2018年8月31日
調査対象2019年卒業予定の全国大学4年生及び院2年生
調査方法Web上のアンケートフォームより入力
有効回答数1,666名

詳しくは「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください

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