2025年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)
- 週休3日制に対する学生の認知度は3年連続で上がり、6割以上が「就職したい」と回答
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2025年3月卒業予定の全国の大学3年生、大学院1年生(1,108名)を対象に実施した、「マイナビ 2025年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)」の結果を発表しました。
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トピックス
- 12月時点でこれまでにインターンシップ・仕事体験に参加したことのある割合は91.4%(対前年比3.3pt増)
- インターンシップに参加することの位置づけは「就職活動に向けた準備の場」が最多で66.2%
- インターンシップや就活準備を通じて成長したと感じるのは 「主体性(物事に進んで取り組む力)」が最多で30.2%
- 週休3日制に対する認知度と「就職したいと思う」割合はともに増加
- 社会人になった際にどのような服装で働きたいかについては「オフィスカジュアル」が最多、重視するのは「TPO」や「働きやすさ」
調査詳細
インターンシップ・仕事体験の参加割合
- 12月時点でこれまでにインターンシップ・仕事体験に参加したことのある割合は91.4%(対前年比3.3pt増)
25年卒学生の12月のインターンシップ・仕事体験への参加状況を聞いたところ、参加した割合は62.1%で、前年から1.5pt減少したが、前月からは5.2pt増加した。【図1】 また、12月時点でこれまでにインターンシップ・仕事体験に参加したことのある割合は91.4%(対前年比3.3pt増)だった。【図2】
インターンシップの位置づけ
- インターンシップに参加することの位置づけは「就職活動に向けた準備の場」が最多で66.2%
インターンシップに参加することの位置づけを聞いたところ、複数回答で当てはまるものすべてを選択してもらった場合は「就職活動に向けた準備の場」が最多で66.2%、次いで、「適職を知るための機会(63.4%)」となった。また、最も重要だと思うものを単一回答で選択してもらった場合は、「適職を知るための機会」が最多で24.0%となった。【図3】
25年卒においてはインターンシップの定義が改正され、「広報活動開始後」という条件があるものの、インターンシップ参加時の情報を採用選考に利用できるようになったこともあり、インターンシップ期間から就職活動を意識する傾向が高まったと考えられる。実際、「早期選考に参加するための機会」という回答も48.1%と半数近くあった。しかしながら、それが一番の目的になるわけではなく、どちらかというとキャリア形成を目的としてインターンシップに参加している学生も多いようだ。
※選考は3月の採用広報解禁以降に実施するよう定められており、マイナビは学生の学修機会の
確保のために、スケジュールは順守する必要があると考えております。
インターンシップ参加などで成長した部分
- インターンシップや就活準備を通じて成長したと感じるのは 「主体性(物事に進んで取り組む力)」が最多で30.2%
これまでのインターンシップや就活準備での経験を通じて成長したと感じることについて、社会人基礎力で示されている12個の力から最もあてはまるものをひとつ選んでもらい、その理由について聞いた。その結果、もっとも多く選ばれたのは前年と同様に「主体性」で30.2%だった。【図4】
上記を選んだ理由について自由記入で聞いたところ、「以前まであまり(主体性を)発揮する機会がなかったが、インターンシップに何個か参加する中で主体性を身につけることが出来た。」など、これまでとは異なる新しい経験をしたことで、
新しく「主体性」という力を身に付けることができた、という回答が目立った。まず、インターンシップや就活準備のための行動を起こせた自分に成長を感じているようだ。
週休3日制についての考え
- 週休3日制に対する認知度と「就職したいと思う」割合はともに増加
週休3日制についてどの程度知っているかを聞いたところ、「人に説明できる程度に知っている」は8.6%(前年比1.3pt増)、「おおよその意味は分かっているが説明する自信はない」は37.5%(前年比1.2pt増)となっており、それほど詳細に知っているわけではないものの、認知度という点では徐々に増加している傾向が見られた。【図5】 また、週休3日制の企業に就職してみたいか、については、「就職してみたい(ぜひ+どちらかというと の合算)」との回答が63.0%で、前年から3.0pt増加していた。【図6】
なお、厚生労働省が実施した「令和5年就労条件総合調査」によると、週休3日制といった「完全週休2日制より休日日数が実質的に多い制度」を取っている企業は全体の7.5%とまだごくわずかである。現状、義務化されるような動きは見られず、今後、どの程度普及していくのかについては未知数ではあるため、ワーク・ライフ・バランス志向が高まっている社会において、こうした制度を導入している企業は大きなPRポイントとなるだろう。【図7】
働く際の服装について
- 社会人になった際にどのような服装で働きたいかについては「オフィスカジュアル」が最多、重視するのは「TPO」や「働きやすさ」
社会人になった際に、どのような服装で働くことが理想かについて聞いたところ、文理ともに「オフィスカジュアル」が最多となった。【図8】
働くときの服装に関する意見を自由回答で聞いたところ、いずれの服装においても一長一短が見られたが、全体的にはTPOや「働きやすさ」を重視する声が見られた。また、働く際の服装に対する企業の考え方で、社風を捉える声も見られた。インターンシップ・仕事体験の際に、実際の職場の様子を見学する機会などもあると思われるが、そこから社風を類推している可能性も視野にいれておく必要はあるだろう。
調査者コメント
25年卒学生のインターンシップ・仕事体験の参加割合は年内のうちに9割を超え、意欲の高さがうかがえます。25年卒ではインターンシップの定義改正や選考との関連が取りざたされることも多いですが、それだけではなく、「適職を知るための機会」などキャリア形成を目的としている人も多いことがわかりました。なお、選考については、三省合意においても「広報活動開始後」と明記されており、早期選考が認められているわけではないので、その点は注意が必要です。また、インターンシップ・仕事体験を通して成長できたことについての質問では、プログラムに参加したことをきっかけに主体性を発揮できたり、行動を起こせたことで成長を感じたという声も挙がりました。インターンシップ・仕事体験という活動を通して、様々な側面で成長を感じられている様子がうかがえました。こうした経験は就職活動準備のためだけでなく、社会人への準備として重要なものになっていると思われます。
調査概要
内容 | マイナビ 2025年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月) |
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調査期間 | 2023年12月20日~12月31日 |
調査対象 | マイナビ2025会員のうち2025年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生 |
調査方法 | マイナビ2025会員にメール告知・WEBフォームにて回答 |
有効回答数 | 1,108名 |
学生の属性データ
有効回答数内訳 | 文系男子 | 文系女子 | 理系男子 | 理系女子 | 総計 |
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人数 | 179 | 411 | 258 | 260 |
1,108 |
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