マイナビ キャリアリサーチLab

2026年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)

  • 約8割の学生が「初任給」の額が本選考への応募に影響すると回答
  • 3人に1人の学生が「社内公募などのやりたいことにチャレンジできる」キャリアパスがあれば志望度が上がる

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2026年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生を対象に実施した、「マイナビ2026年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)」の結果を発表しました。

トピックス

  • 8月のインターンシップ・仕事体験参加率は71.1%(前月比34.0pt増)【図1、2】
  • 約8割の学生が「初任給」の額が応募に影響すると回答。最低限ほしい初任給の額は22万円以上が増加【図3、4】
  • 学生がインターンシップ・仕事体験参加後にもらえるとうれしい企業からのアプローチは、「次回のインターンシップ情報や選考に関する案内」【図5】
  • 企業から提示されると志望度が上がるキャリアパスは「社内公募などにより自分のやりたいことにチャレンジできる」が44.0%で最多【図6】

調査詳細

インターンシップ・仕事体験の参加率

  • 8月のインターンシップ・仕事体験参加率は71.1%(前月比34.0pt増)

単月でのインターンシップ・仕事体験に参加した割合

2026年卒学生の8月単月のインターンシップ・仕事体験参加の割合は71.1%となり、前月よりも34.0ptと大幅に増加した。【図1】

単月でのインターンシップ・仕事体験に参加した割合の推移

初めてインターンシップ・仕事体験に参加した時期

また、インターンシップ・仕事体験に初めて参加した時期を聞いたところ、8月が最多の44.9%だった。定義改正があり注目度が上がったことや、8月は学生が夏季休暇期間で、日程的にもインターンシップ・仕事体験に参加しやすい時期のため参加する学生が増えたと考えられる。【図2】

初めてインターンシップ・仕事体験に参加した時期

「初任給」の額が応募に影響するか

  • 約8割の学生が「初任給」の額が本選考への応募に影響すると回答
  • 最低限ほしい初任給の額は22万円以上が増加

初任給が応募に影響すると思うか

「初任給」の額が応募に影響するかを聞くと、87.1%(「非常に影響する(32.3%)」+「やや影響する(54.8%)」)が影響すると回答した。【図3】

「初任給」の額が応募するか否かに影響すると思うか

最低限ほしいと思う初任給

また、最低限ほしい初任給の額は「20~21万円未満」が18.2%で前年同様に最多だったが、前年比で6.2pt減少した。

一方「22万円以上」を希望する割合が63%と前年よりも13.8%増えており、全体として最低限ほしいと思う初任給の額が年々上がっている。昨今の物価高など経済不安の影響で、学生が経済的に安定を得られると考える金額が徐々に上がっていると予測できる。【図4】

就職する際、最低限ほしいと思う初任給の額はどれくらいか

インターンシップ・仕事体験参加後の企業からのアプローチ

  • 学生がインターンシップ・仕事体験参加後にもらえるとうれしい企業からのアプローチは、「次回のインターンシップ情報や選考に関する案内」

インターンシップ・仕事体験参加後にもらえるとうれしい企業からのアプローチを聞いたところ、「次回もしくは別のインターンシップ・仕事体験情報」が69.4%、「採用選考のスケジュール案内 」が62.2%、「インターンシップ・仕事体験参加者限定の採用選考の案内」が61.2%となり、参加後のインターンシップや選考に関する案内が多い結果になった。

学生はプログラム終了後に次回のインターンシップ・仕事体験に関する情報や選考に関する情報が届くことを好意的に受け取っているが、企業は選考スケジュールを守って、学生とのかかわりを持つことが重要だ。【図5】

インターンシップ・仕事体験参加後にもらえるとうれしい企業からのアプローチ

志望度が上がるキャリアパス

  • 企業から提示されると志望度が上がるキャリアパスは「社内公募などにより自分のやりたいことにチャレンジできる」が44.0%で最多

企業から提示されると志望度が上がるキャリアパスについて聞いたところ、「社内公募などにより自分のやりたいことにチャレンジできる」が最も多く44.0%となった。

終身雇用の継続が難しくなり、自分自身でキャリアを築いていく力をつけることが必要とされる中、学生自身もキャリアを柔軟に選択したいと考えており、組織の中で自分が得た経験やスキルに応じて、次のチャレンジや成長の機会が用意されている環境を希望していることがうかがえる。

また、「育児や介護などライフステージに応じて職位や役職などを変更できる(36.0%)」も割合が高く、将来的な家庭のイベントなどに柔軟に対応ができる企業を希望する学生が多いことがわかる。【図6】

企業から提示されると志望度が上がるキャリアパス

調査担当者のコメント

8月は単月でのインターンシップ・仕事体験の参加率が7割を超えました。スケジュール面での参加のしやすさもあり、学生が夏季休暇中にキャリア形成活動への参加に積極的であることがうかがえました。9月も学生の積極的な活動に注目していきたいと思います。

また、学生は企業からのインターンシップ・仕事体験参加後の継続的なアプローチに対して前向きな姿勢であることがわかりました。企業は次回のインターンシップ・仕事体験の案内などを行い、学生のキャリア形成活動の機会を創出し、学生との接点を持つ有効な手段としてアプローチを継続することが重要だと言えますが、選考スケジュールは守って採用活動を行っていただきたいと思います。

2026年卒学生の特徴として、例年同様に初任給の額が応募に影響する割合が高いことが挙げられます。初任給などの待遇面もファーストキャリアを選ぶ際に大事な要素ですが、インターンシップ・仕事体験を通じて、様々な経験を積み、自身の適性を見つけ、納得のいく就職活動ができるように準備を進めていきましょう。

学生の属性データ

有効回答数内訳 文系男子 文系女子 理系男子 理系女子 総計
人数 281 797 429 398

1.905 

調査概要

内容

マイナビ 2026年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)

調査期間 2024年8月20日~8月31日
調査対象 マイナビ2026会員のうち2026年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生
調査方法 マイナビ2026会員にメール告知・WEBフォームにて回答
有効回答数 1,905名

詳しくは「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください

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