2026年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(中間総括)
- インターンシップ・仕事体験、対面中心での参加割合が前年比10.3pt増
- 低学年のときにキャリア形成活動に参加した学生は増加傾向
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2026年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生を対象に実施した、「マイナビ2026年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(中間総括)」の結果を発表しました。
目次
トピックス
- これまでのインターンシップ・仕事体験の参加率は85.6%【図1、2】
- インターンシップ・仕事体験の開催形式は対面中心のプログラムが前年比10.3pt増の39.1%【図3、4】
- 低学年のときにキャリア形成活動に参加した学生の割合は増加傾向【図5】
- これまでのキャリア形成活動を100点満点で表した際に最も多かった回答は61点~70点【図6、7】
調査詳細
インターンシップ・仕事体験の参加率
- これまでのインターンシップ・仕事体験の参加率は85.6%
単月でのインターンシップ・仕事体験に参加した割合
これまでのインターンシップ・仕事体験の参加率は85.6%となり、前年の89.5%より3.9pt減となった。前年よりも数値としては減少しているものの、依然として高い参加率となっており、インターンシップ・仕事体験への参加意欲の高さがうかがえる。【図1】
インターンシップ・仕事体験の選考経験有無について
また、インターンシップ・仕事体験の選考経験の有無を聞いたところ66.1%が受けたことがあると回答しており、前年と同水準の結果となった。「1回以上落ちたことがある」割合が微減ながらも前年同様に高く、希望するインターンシップに参加できなかった学生が今年も多いことがわかる。【図2】
インターンシップ・仕事体験の開催形式について
- インターンシップ・仕事体験、対面中心のプログラムに参加する割合が前年比10.3pt増加
これまでに参加したインターンシップ・仕事体験の開催形式
これまでに参加したインターンシップ・仕事体験の開催形式を聞いたところ、39.1%が対面中心で(「対面のみ(21.0%)」+「どちらかというと対面が多かった(18.1%)」)参加していたことがわかり、前年の28.8%と比べて10.3pt増加した。【図3】
インターンシップにおいてどの程度WEBを活用したか
企業の調査※においても、コロナ禍以降対面中心のプログラムが増えていることから、学生も対面中心のプログラムへの参加が増加していると考えられる。【図4】
低学年のキャリア形成活動について
- 低学年のときにキャリア形成活動に参加した学生の割合は増加傾向
低学年(大学1・2年生)のときにキャリア形成活動に参加したことがある割合は35.8%(25年卒32.9%)で、前年より増加した。参加した内訳をみると、オープン・カンパニー型(業界・企業による説明会・イベント)が20.1%(前年比3.6pt増)、期間が「半日・1日」の就業体験があるプログラムが9.6%(前年比3.3pt増)など、全体的にプログラムに参加している割合が増加した。【図5】
自分のキャリア形成活動の点数
- キャリア形成活動を100点満点で表した際に最も多かった回答は61点~70点。理由は「考えを深められた」「面接などは苦手意識がある」などがあがる
これまでのキャリア形成活動を100点満点で表すと
これまでのキャリア形成活動について100点満点で点数を付けるなら何点かを聞いたところ、「61~70点」の割合が多く19.6%となった。【図6】
自由回答
自由回答では「インターンや説明会等への参加で企業や自身のキャリアビジョンについてある程度解像度が高まった」「自分に合った業界や職種について、インターンシップを経験することで考えを深められたと思うから」とあり、実際の業務を経験することで、自身が興味のある業界や職種への理解が深まったなどの意見が多かった。
一方で、「まだまだ面接などは苦手意識があるから、改善の余地があるため」、「ESで納得いくものがかけていないから」「面接でしっかり話せるレベルにはまだ持っていけていないと感じるから。」など、選考対策が不十分であるといった回答も多く、インターンシップ・仕事体験から、その先の就職活動を意識し自分自身に対する課題を感じていることがわかる。【図7】
調査担当者のコメント
10月までのインターンシップ・仕事体験の参加率は85.6%となり、前年と比べると減少したものの直近3年での参加率と同等であるので、例年通り高い参加意欲をもってインターンシップ・仕事体験へ参加していることがうかがえました。
また、今年は対面での実施プログラムへの参加割合が前年と比べて増加しており、WEBの割合が多いプログラムが減少しました。対面では職場の雰囲気や社員の人柄などを実際に肌で感じることができる良さがあり、WEBでは場所を選ばずに参加できる手軽さがあるかと思います。それぞれ良さがありますので、自身のスケジュールや状況に応じて参加するプログラムを選んでほしいと思います。
低学年のときに参加したキャリア形成活動について、前年と比べるとわずかではあるものの増加するという結果となりました。低学年からキャリア形成活動に参加することは、キャリア観の醸成や将来的なミスマッチの減少につながると思いますので、積極的な参加を期待したいと思います。
学生の属性データ
有効回答数内訳 | 文系男子 | 文系女子 | 理系男子 | 理系女子 | 総計 |
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人数 | 156 | 455 | 216 | 216 |
1.043 |
調査概要
内容 |
マイナビ 2026年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(中間総括) |
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調査期間 | 2024年10月5日~10月14日 |
調査対象 | マイナビ2026会員のうち2026年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生 |
調査方法 | マイナビ2026会員にメール告知・WEBフォームにて回答 |
有効回答数 | 1,043名 |
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