23年4月の全国平均時給は1,187円。関西で初めて1,200円超え
飲食・フードは1,068円となり22年10月以降1,050円以上で推移

株式会社マイナビ（本社：東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員：土屋芳明）は、「2023年4月度 アルバイト・パート平均時給レポート」を発表しました。本調査は、アルバイト・パート求人情報サイト『マイナビバイト』（https://baito.mynavi.jp/）に掲載された求人広告データを集計したものです。

◆調査概要

◆ TOPICS

• 23年4月の全国平均時給は1,187円で前月比2円の減少、前年同月比は45円の増加。［飲食・フード］は1,068円となり22年10月以降1,050円以上で推移。
  
  
• エリア別平均時給は、7エリア中3エリアで前月比・前年同月比ともに増加。「関西」では、調査開始以来はじめて1,200円を超えて過去最高額を更新。
  
  
• 三大都市圏の平均時給は1,225円となり、前月比は減少、前年同月比は増加。［アパレル・ファッション関連］は1,054円、求人件数は前年同月比で約1.6倍に増加。
  

◆ 調査詳細

＜全国概要＞
23年4月の全国平均時給は1,187円（前月比：-2円、前年同月比：+45円）となり、求人件数は前年同月比で約1.2倍に増加した。
職種（大分類）別では、［飲食・フード］が1,068円（前月比：-2円、前年同月比：+53円）となり、2022年10月以降7カ月連続して1,050円以上の水準で推移。【図1】
また、［イベント・キャンペーン］が1,488円（前月比：-28円、前年同月比：+42円）で、求人件数は前年同月比で2.2倍に増加した。
インバウンド需要が回復しはじめ、新型コロナの感染法上の位置づけが5類へ移行するなど、徐々にコロナ禍以前の日常を取り戻しつつある。そのような影響もあり、コロナ禍で採用を控えていた［飲食・フード］や［イベント・キャンペーン］などの職種では、より積極的な採用活動を行っていることがうかがえる。

【図1】＜全国＞平均時給推移

その他、職種（大分類）別の平均時給の前月比は全16職種中、11職種が増加、5職種が減少。前年同月比は、全16職種中13職種が増加、3職種が減少となった。【図2、3】

※2023年5月8日～新型コロナウイルスの感染法上の位置づけが季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられた。

【図2】＜全国＞職種（大分類）別平均時給

【図3】＜全国＞前年同月求人件数の増加率が高い職種TOP5

エリア別平均時給をみると、7エリア中3エリアで前月比・前年同月比ともに増加となった。
「関西」では1,202円（前月比：+5円、前年同月比：+74円）となり、20年1月の調査開始以来はじめて1,200円を超え、過去最高額となった。
また、「中国・四国」が1,074円（前月比：+14円、前年同月比：+93円）となり、8カ月連続1,000円以上で推移した。【図4】

【図4】＜全国＞エリア別平均時給表

＜三大都市圏※2概要＞
23年4月の三大都市圏の平均時給は1,225円となり、前月比3円の減少、前年同月比38円の増加（増減率：+3.2%）で、前年同月比は22年9月以降8カ月連続で増加した。【図5】

【図5】＜三大都市圏＞平均時給推移

職種（大分類）別では、［アパレル・ファッション関連］が1,054円（前月比：+9円、前年同月比：+45円）、求人件数は前年同月比で約1.6倍に増加。また、［医療・介護・保育］が1,432円（前月比：+16円、前年同月比：+5円）で、求人件数は前年同月比で約1.6倍の増加となった。
その他、職種（大分類）別の平均時給の前月比は全16職種中、11職種が増加、5職種が減少。前年同月比は、全16職種中、13職種が増加、3職種が減少した。【図6、7】

※2:三大都市圏：日本の三大都市（東京・名古屋・大阪）が位置する首都圏・東海・関西の総称

【図6】＜三大都市圏＞職種（大分類）別平均時給

【図7】＜三大都市圏＞前年同月求人件数の増加率が高い職種TOP5

◆ INDEX

1.全国概要
2.都道府県別平均時給
3.エリア別詳細（職種別平均時給、月別平均時給推移）