23年12月の全国平均時給は1,241円、［工場・倉庫・建築・土木］が初の1,300円台で過去最高。
年間全国平均時給は1,203円となり、コロナ禍以前の2019年より124円増加。

株式会社マイナビ（本社：東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員：土屋芳明）は、「2023年12月度 アルバイト・パート平均時給レポート」を発表しました。本調査は、アルバイト・パート求人情報サイト『マイナビバイト』（https://baito.mynavi.jp/）に掲載された求人広告データを集計したものです。

◆調査概要

TOPICS

• 23年12月の全国平均時給は1,241円、［工場・倉庫・建築・土木］が初の1,300円台で過去最高額更新。年間全国平均時給は1,203円となり、コロナ禍以前の19年より124円増加
  
  
• エリア別平均時給は、全7エリア中「関東」のみ前月比・前年同月ともに増加し、23年6月以降7カ月連続で過去最高額を更新
  
  
• 三大都市圏の平均時給は1,288円で、年間で過去最高額を8回更新。［軽作業］は1,290円で過去最高額を更新
  

調査詳細

全国の平均時給

23年12月の全国平均時給は1,241円（前月比：+7円、前年同月比：+64円）となり、2023年9月以降4カ月連続で過去最高額を更新。前年同月比は22年9月以降16カ月連続で増加している。
また、23年の年間（1月～12月）全国平均時給は1,203円（22年比：+56円、21年比：+80円、20年比：+93円、19年比：+124円）となった。
直近2年連続で最低賃金が過去最高の上げ幅となった影響も受け、コロナ禍以前の19年より124円増加した。【図1】

【図1】＜全国＞平均時給の推移

職種（大分類）別では、［工場・倉庫・建築・土木］が1,300円（前月比：+61円、前年同月比：+2円）で、20年1月の調査開始以来はじめて1,300円台となり、過去最高額を更新した。
慢性的な人手不足の建築・土木業界では、24年4月施行となる働き方改革関連法への対応に向けて採用活動が活発化することが考えられる。
そのほか、職種（大分類）別の平均時給の前月比は全16職種中、11職種が増加、5職種が減少。前年同月比は、全16職種中14職種が増加、2職種が減少となった。
また、1,000円台の職種は1職種、1,100円台の職種は6職種、1,200円台の職種は3職種、1,300円台以上の職種は6職種となった。【図2，3】

【図2】＜全国＞職種（大分類）別の平均時給

【図3】＜全国＞前年同月求人件数の増加率が高い職種TOP5

エリア別の平均時給

エリア別平均時給をみると、全7エリア中「関東」のみ前月比・前年同月ともに増加し、23年6月以降7カ月連続で過去最高額を更新。また、前年同月比は22年10月以降15カ月連続で増加している。
「関西」は1,246円で前月比は横ばい、前年同月比75円の増加（増減率：+6.4%）で、前年同月比は21年4月以降2年9カ月（33カ月）連続の増加となった。【図4】

【図4】＜全国＞エリア別の平均時給

三大都市圏の平均時給

23年12月の三大都市圏の平均時給は1,288円で、前月比は9円の増加、前年同月比は72円の増加（増減率：+5.9%）となり、2023年の1年間で過去最高額を8回更新した。
また、2023年の年間（1月～12月）全国平均時給は1,245円（22年比：+55円、21年比：+76円、20年比：+94円、19年比：+126円）となった。【図5】

【図5】＜三大都市圏＞平均時給の推移

職種（大分類）別では、［軽作業］が1,290円（前月比：+15円、前年同月比：+18円）で、20年1月の調査開始以降で過去最高額となった。
また、［飲食・フード］が1,141円（前月比：+3円、前年同月比：+38円）で、23年7月以降6カ月連続で過去最高額を更新し、求人件数は前年同月比で1.2倍以上増加した。

そのほか、職種（大分類）別の平均時給の前月比は全16職種中、8職種が増加、8職種が減少。前年同月比は、全16職種中12職種が増加、3職種が減少、1職種が横ばい。また、1,100円台の職種は6職種、1,200円台の職種は4職種、1,300円台の職種は2職種、1,400円台以上の職種は4職種となった。【図6、7】

※:三大都市圏：日本の三大都市（東京・名古屋・大阪）が位置する首都圏・東海・関西の総称

【図6】＜三大都市圏＞職種（大分類）別の平均時給

【図7】＜三大都市圏＞前年同月求人件数の増加率が高い職種TOP5

INDEX

1.全国概要
2.都道府県別平均時給
3.エリア別詳細（職種別平均時給、月別平均時給推移）