24年1月の全国平均時給は1,249円。最も時給が高い職種は、[医療・介護・保育]で、4カ月連続1500円以上で推移。
三大都市圏では、［飲食・フード］が1,142円となり過去最高に。

株式会社マイナビ（本社：東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員：土屋芳明）は、「2024年1月度 アルバイト・パート平均時給レポート」を発表しました。本調査は、アルバイト・パート求人情報サイト『マイナビバイト』（https://baito.mynavi.jp/）に掲載された求人広告データを集計したものです。

調査概要

TOPICS

• 24年1月の全国平均時給は1,249円。最も時給が高い職種は、[医療・介護・保育]で、最低賃金改定のあった23年10月以降1,500円以上で推移
  

• エリア別平均時給は、全7エリア中４エリアで前月比・前年同月ともに増加。[関東]では23年10月以降1,300円以上で推移し過去最高額を更新
  

• 三大都市圏の平均時給は1,293円で5カ月連続で過去最高額を更新。[飲食・フード］は1,142円となり過去最高額を更新
  

調査詳細

全国の平均時給

24年1月の全国平均時給は1,249円。
最も時給が高い職種は、[医療・介護・保育]で、23年10月以降1,500円以上で推移。

2024年1月の全国平均時給は1,249円（前月比：+8円、前年同月比：+74円）。23年7月以降1,200円以上で推移しており、5カ月連続で過去最高額を更新した。【図1】

職種（大分類）別では、[医療・介護・保育]が1,547円（前月比：+35円、前年同月比：+168円）で、最低賃金改定のあった23年10月以降1,500円以上で推移し、全16職種中で最も時給が高くなっている。また、求人件数は前年同月比で3.7倍となった。
その他、職種（大分類）別の平均時給の前月比は全16職種中、9職種が増加、7職種が減少。前年同月比は、全16職種中13職種が増加、3職種が減少となった。【図2、3】

エリア別の平均時給

エリア別平均時給は、全7エリア中４エリアで前月比・前年同月比ともに増加。
「関東」では23年10月以降1,300円以上で推移し過去最高額を更新。

エリア別平均時給をみると、全7エリア中4エリア「関東」「東海」「九州・沖縄」「北海道・東北」で前月比・前年同月比ともに増加。また、「関東」「東海」「九州・沖縄」では、過去最高額も更新した。
「関東」は1,337円で前月比は７円の増加、前年同月比は88円の増加（増減率：+7.0%）で、最低賃金改定のあった23年10月以降は1,300円以上で推移し、8カ月連続で過去最高額を更新している。 【図4】

三大都市圏の平均時給

三大都市圏の平均時給は1,293円となり、5カ月連続で過去最高額を更新。
[飲食・フード］は1,142円で、過去最高額を更新。

24年1月の三大都市圏^※の平均時給は1,293円で、前月比は5円の増加、前年同月比は82円の増加（増減率：+6.8%）となり、5カ月連続で過去最高額を更新した。また、求人件数は前年同月比で1.3倍に増加している。【図5】

【図5】＜三大都市圏＞平均時給の推移

職種（大分類）別では、[飲食・フード]が1,142円（前月比：+1円、前年同月比：+43円）で、2３年7月以降7か月連続して過去最高額を更新した。また、求人件数は前年同月比で1.2倍に増加した。
そのほか、職種（大分類）別の平均時給の前月比は全16職種中、9職種が増加、6職種が減少、1職種が横ばい。前年同月比は、全16職種中13職種が増加、2職種が減少、1職種が横ばいとなった。【図6、7】

※:三大都市圏：日本の三大都市（東京・名古屋・大阪）が位置する首都圏・東海・関西の総称

調査担当者コメント

物価高や人手不足を背景に、最低賃金は2年連続で過去最高の上げ幅で改定され、同時にアルバイト・パートの平均時給も上がっています。本レポートにおいても、47都道府県すべてで平均時給が1,000円を超えるなど、時給上昇は顕著です。
特に、医療・介護・保育業界では、時給の上昇に合わせて、求人件数が前年同月比で3倍以上に増加していることからも、人手不足はさらに広がっていることが考えられます。
今後、人手不足緩和や人材の定着のため、待遇改善などを含めた働きやすい職場環境作りが重要になるのではないでしょうか。

マイナビキャリアリサーチLab　主任研究員　関根 貴広

レポート内目次

1.全国概要
2.都道府県別平均時給
3.エリア別詳細（職種別平均時給、月別平均時給推移）