23年10月の全国平均時給は1,224円で、過去最高額を2カ月連続で更新
最低賃金改定後の初調査となり、多くの職種が前月比・前年同月比ともに増加

株式会社マイナビ（本社：東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員：土屋芳明）は、「2023年10月度 アルバイト・パート平均時給レポート」を発表しました。本調査は、アルバイト・パート求人情報サイト『マイナビバイト』（https://baito.mynavi.jp/）に掲載された求人広告データを集計したものです。

◆調査概要

TOPICS

• 23年10月の全国平均時給は1,224円で、過去最高額を2カ月連続で更新。最低賃金改定の影響もあり、多くの職種が前月比・前年同月比ともに増加
  
  
• エリア別平均時給は、全7エリア中6エリアで過去最高額を更新。「関東」エリアは1,303円で過去最高額となり、調査開始以来はじめて1,300円台を突破
  
  
• 三大都市圏（東京・名古屋・大阪）の平均時給は1,268円で今年に入り過去最高額は6回目。［飲食・フード］は1,131円で4カ月連続の過去最高額を更新
  

調査詳細

全国の平均時給

23年10月の全国平均時給は1,224円となり、前月比13円の増加、前年同月比72円の増加（増減率：+6.3%）で、前月に続き2カ月連続で過去最高額を更新。2023年に入り5回目の過去最高額の更新となった。【図1】

【図1】＜全国＞平均時給の推移

職種（大分類）別では、飲食・フード］が1,094円（前月比：+15円、前年同月比：+40円）となり、22年9月以降、14カ月連続で前年同月比＋40円以上の増加で推移している。
また、［医療・介護・保育］は、1,510円（前月比：+12円、前年同月比：+153円）で、調査開始以来はじめて1,500円台となり、求人件数は前年同月比で約2.7倍に増加した。
その他、職種（大分類）別の平均時給は、前月比・前年同月比ともに全16職種中、14職種が増加、2職種が減少となった。【図2，3】
最低賃金改定後初の調査ということもあり、多くの職種で時給が上がっていることがわかる。

【図2】＜全国＞職種（大分類）別の平均時給

【図3】＜全国＞前年同月求人件数の増加率が高い職種TOP5

エリア別の平均時給

エリア別平均時給をみると、全7エリア中、すべてのエリアで前月比・前年同月比ともに増加。また、「甲信越・北陸」を除く、6エリアで過去最高額を更新した。
「関東」は1,303円で前月比19円の増加、前年同月比74円の増加（増減率：+6.0%）となり、2020年1月の調査開始以来はじめて1,300円を超え過去最高額を更新。
また、「関西」は1,241円で前月比6円の増加、前年同月比103円の増加（増減率：+9.0%）となり、2カ月連続で過去最高額を更新した。【図4】

【図4】＜全国＞エリア別の平均時給

三大都市圏の平均時給

23年10月の三大都市圏の平均時給は1,268円となり、前月比14円の増加、前年同月比75円の増加（増減率：+6.3%）となり、2023年に入り過去最高額を6回更新した。【図5】

【図5】＜三大都市圏＞平均時給の推移

職種（大分類）別では、[医療・介護・保育]が1,567円（前月比：+11円、前年同月比：+177円）で、23年6月以降は1,500円以上で推移しており、今回過去最高額を更新した。求人件数は前年同月比で約2.7倍に増加した。
また、[飲食・フード]が1,131円（前月比：+15円、前年同月比：+41円）で4カ月連続の過去最高額を更新。また、求人件数は前年同月比で約1.2倍に増加した。
その他、職種（大分類）別の平均時給は、前月比・前年同月比ともに全16職種中、14職種が増加、2職種が減少となった。【図6、7】

※:三大都市圏：日本の三大都市（東京・名古屋・大阪）が位置する首都圏・東海・関西の総称

【図6】＜三大都市圏＞職種（大分類）別の平均時給

【図7】＜三大都市圏＞前年同月求人件数の増加率が高い職種TOP5

INDEX

1.全国概要
2.都道府県別平均時給
3.エリア別詳細（職種別平均時給、月別平均時給推移）