2027年卒 キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>

中島英里香
調査担当者
キャリアリサーチLab研究員
ERIKA NAKASHIMA
  • 20代では仕事を重視する派が59.3%詳しくはこちら
  • 学生の許容できる残業時間は「週1~5時間」が最多回答詳しくはこちら
  • 6割以上の学生が高い給与よりも少ない給与でワークライフバランスの取れた働き方を支持詳しくはこちら
  • 4人に1人が生活のために「70歳以上」まで働かないといけないと想定詳しくはこちら
  • 業務外での関わり方として「節目のイベントには参加したい」「入社したら歓迎会をしてほしい」詳しくはこちら
  • 学生が考える理想的な関わり方 「適度な距離感で関係を築きたい」詳しくはこちら

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:粟井俊介)は、2027年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>」の結果を発表しました。

学生のワークライフバランス意識

  • 20代では仕事を重視する派が59.3%
  • 30代以降は生活を重視する派が6割以上に
  • 学生の許容できる残業時間は「週1~5時間」が最多回答

年代ごとのワークライフバランス

学生に対して、年代ごとに仕事と生活のどちらを重視するかを尋ねたところ、20代は「仕事を重視する(※1)」という回答が59.3%と過半数を占めた。一方で、30代以降は「生活を重視する(※2)」という回答が6割以上を占め、「仕事を重視する」という回答を上回る結果となった。【図1】

※1 ワーク重視:20代のワークライフバランス意識にて「ワーク重視」もしくは「どちらかと言えばワーク重視」と回答
※2 ライフ重視:20代のワークライフバランス意識にて「ライフ重視」もしくは「どちらかと言えばライフ重視」と回答

【図1】学生のワークライフバランス意識 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>
【図1】学生のワークライフバランス意識 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>

許容できる残業時間

続いて、「行ってもよいと思える残業時間」を尋ねたところ、最多回答は「週1~5時間(47.5%)」と1日1時間以下と考える学生が多いことがわかった。また、ワーク重視の学生とライフ重視の学生を比較すると、ワーク重視派はライフ重視派より、週6時間以上の回答割合が高い、という結果となった。【図2】

【図2】許容できる残業時間 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>
【図2】許容できる残業時間 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>

図1、2の結果から、学生は20代のうちは仕事に注力し、経験を積んだ30代以降は生活を重視する働き方を考えていることが推測される。その一方で、残業時間についてはワーク重視の学生であれど最多回答は「週1~5時間」であったため、「長く働くこと=仕事に注力している」という価値観ではないことがわかる。

持続可能な働き方を求める学生

  • 6割以上の学生が高い給与よりも少ない給与でワークライフバランスの取れた働き方を支持
  • 4人に1人が生活のために「70歳以上」まで働かないといけないと想定
  • 長く働き続けるためには「精神的なストレスが少ない(72.9%)」が上位

学生の求める働き方

学生に「仕事中心の生活で高い給与」か「少ない給与だがバランスの取れた働き方」かを選んでもらったところ、高い給与よりもバランスの取れた働き方を選ぶ学生が62.7%であった。

同様に「成長機会も多いが長時間労働になりやすい企業」か「成長機会は少ないが働き方に無理のない企業」かを選んでもらったところ、成長機会よりも無理のない働き方ができる企業を選ぶ学生が64.5%であった。【図3】

【図3】働き方に対する学生の価値観 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>
【図3】働き方に対する学生の価値観 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>

学生は何歳まで働く想定なのか

生活のために何歳まで働く必要があると思うか尋ねたところ、最多回答は「65歳(39.5%)」であった。また、4人に1人は「70歳以上」と回答しており、社会にでてから50年以上働くと考えている学生も一部いることが示された。【図4】

【図4】生活のために何歳まで働く必要があると思うか / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>
【図4】生活のために何歳まで働く必要があると思うか / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>

働き続けるためには?

続いて、働き続けるために必要だと思う働き方を尋ねると、最も多かった回答は「精神的なストレスが少ない(72.9%)」であった。次に「収入が安定している(70.3%)」であり、精神的ストレスや収入の不安がないことが必要だと考えられていることがわかった。【図5】

【図5】働き続けるために必要だと思う働き方 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>
【図5】働き続けるために必要だと思う働き方 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>

業務外での職場の人との関わり方について

  • 業務外での関わり方として「節目のイベントには参加したい」「入社したら歓迎会をしてほしい」
  • 学生が考える理想的な関わり方 「適度な距離感で関係を築きたい」

「節目のイベントには参加したい」「入社したら歓迎会をしてほしい」 

学生に業務外での職場の人との関わり方について尋ねたところ、学生の「そう思う」という回答が多かったのは「同期とは友人のように仲良くしたい(69.9%)」「職場の人とLINEなどの連絡先を交換することに抵抗がない(64.4%)」であった。

その他にも半数近い学生が「忘年会や決起会などの節目のイベントには参加したい(56.8%)」「入社したら歓迎会をしてほしい(47.4%)」と社外での交流についても肯定的な割合が高いことがわかった。【図6】

【図6】働き方に対する学生の価値観 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>
【図6】働き方に対する学生の価値観 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>

一方で、「そう思わない」という回答が多い項目は「休日も部活やレクリエーションなどに参加したい」「社員旅行や合宿に行きたい」といったものであった。図6より、学生は業務後のイベントや歓迎会などは肯定的であるものの、休日を利用した交流や長時間拘束されるものに対しては否定派が多い結果となった。【図7】

【図7】働き方に対する学生の価値観 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>
【図7】働き方に対する学生の価値観 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>

学生が考える理想的な関わり方

学生に職場の人との理想的な関わり方について聞いたところ、「休日に時間を取るものは嫌だ(文系男子)」といった意見もみられたが「適度な距離感で関係を築きたい(理系女子)」「仲良く仕事をしたのである程度は関係を築きたい(理系男子)」といったように円滑な業務を行うための関係性作りについて前向きな意見が多くみられた。【表1】

【表1】学生が考える理想的な職場の人との業務外での関わり方 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>
【表1】学生が考える理想的な職場の人との業務外での関わり方 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>

調査担当者コメント

学生が描く将来のライフプランでは、年金受給開始年齢である65歳まで働き続けることを想定している学生が最も多く、40年以上に及ぶ長期的な就業を前提としている様子がうかがえます。

こうした背景から、学生は無理なく働き続けられる「持続可能な働き方」を重視していると考えられます。具体的には、ワークライフバランスの取れた職場環境や、精神的なストレスが少ない働き方への関心が高く、その価値観は職場の人との関わり方にも表れています。業務外においては過度に踏み込んだ関係性よりも、適度な距離感を保った関わりを望む声が多く見られました。

学生はコミュニケーション自体を避けたいわけではなく、円滑に仕事を進めるために必要な関係性は大切にしつつ、無理のない形を求めていると考えられます。企業がこうした価値観を理解した上で関わることが、新入社員の職場適応への後押しになると考えられます。

マイナビキャリアリサーチLab研究員 中島英里香

調査概要

内容

マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>

調査期間 2026年3月25日(水)~2026年3月31日(火)
調査対象 2027年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生
調査方法 マイナビ2027会員(退会者含む)にWEB DMを配信し、インターネットアンケートより回収
有効回答数 1,677名

詳しくは「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください

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