- 就職活動でAIを利用したことのある学生は84.9%【詳しくはこちら】
- 学生の約3割は「自分だけの考えで決めるのは不安だから(28.8%)」AIを利用【詳しくはこちら】
- 47.6%の学生がAIに就職活動の相談をしたことがあると回答【詳しくはこちら】
- 具体的な相談内容は、「不安への相談」と「意思決定に関する相談」【詳しくはこちら】
- AI面接を受けたことのある学生は28.2%【詳しくはこちら】
- 企業からAI面接の提示を受けた際に受験意欲が下がる学生は51.1%【詳しくはこちら】
- AIの普及によって就職活動に変化が生じた学生は62.6%【詳しくはこちら】
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:粟井俊介)は、2027年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>」の結果を発表しました。
就職活動におけるAI利用
- 就職活動でAIを利用したことのある学生は84.9%
- AIの利用方法については「ESの推敲(71.8%)」が最多回答
- AIを利用する理由としては「作業時間の短縮(54.3%)」が最多回答
- 学生の約3割は「自分だけの考えで決めるのは不安だから(28.8%)」AIを利用
AI利用率と利用内容
就職活動でAIを利用したことのある学生は84.9%とほとんどの学生が利用したと回答した。調査開始の2024年卒以来、AI利用率は増加し続けており、学生にとってAIを利用することが身近になっていることがわかる。【図1】
【図1】就職活動における学生のAI利用率 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>
AIの利用方法については「ESの推敲(71.8%)」が最も多い結果となった。また、「面接対策(38.4%)」としての利用が大幅に増えていることがわかる。【図2】
【図2】就職活動におけるAIの利用内容 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>
AIが利用され始めた当初は、ESの作成や推敲といった文章に関する利用が中心であったが、AIが浸透するにつれてAIを面接官役とした模擬面接を行ったり、想定設問をアウトプットさせたりといった面接練習のための利用もみられるようになった。
就職活動でAIを利用する理由
AIを利用する理由としては「作業時間の短縮(54.3%)」が最多回答となった。一方で、約3割の学生は「自分だけの考えで決めるのは不安だから(28.8%)」といった回答をしており、AI利用の背景には利便性だけではなく、判断することへの不安がみられた。【図3】
【図3】就職活動でAIを利用する理由 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>
AIに就職活動の相談をする学生
- 47.6%の学生がAIに就職活動の相談をしたことがあると回答
- 具体的な相談内容は、「不安への相談」と「意思決定に関する相談」
- AIの回答結果は「判断材料の一つとして考慮する(68.7%)」が最多回答
相談経験の有無
就職活動についてAIへの相談経験を尋ねたところ、47.6%の学生が「ある」と回答した。【図4】
【図4】就職活動についてAIに相談した経験 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>
具体的な相談内容は、大きく「不安への相談」と「意思決定に関する相談」の2つに分類された。不安への相談では、就職活動に伴うストレスや不安、焦りなどをAIに聞いてもらうといった意見がみられた。就職活動の進捗は個人差が大きく、周囲の友人にも相談しづらい側面があると考えられる。そのため、友人の代わりとしてAIを活用しているという声も確認された。
一方、意思決定に関する相談では、「日程が重なった企業説明会のどちらを優先すべきか」といったように、判断に迷った際に活用するという意見がみられた。就職活動における選択には一意の正解がある訳ではないが、それでも意思決定を迫られる場面は多く、そうした局面でAIが参照されていると考えられる。【表1】
【表1】就職活動についてAIに相談した経験 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>
AIの回答結果は学生にどのような影響を及ぼすのか
さらに、AIからの回答をどの程度参考にするかを尋ねたところ、「判断材料の一つとして考慮する」が68.7%と最多であった。「AIの提案をほぼそのまま自分の判断として利用する・行動する(2.9%)」「判断を大きく左右する(7.4%)」といったAIの回答が大きく影響するといった回答は少なく、学生はすべての判断をAIに委ねるのではなく、複数ある判断材料の一つとして活用していることがうかがえる。【図5】
【図5】AIの回答結果についてどの程度参考にするか / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>
AI面接について
- AI面接を受けたことのある学生は28.2%
- 企業からAI面接の提示を受けた際に受験意欲が下がる学生は51.1%
- 受験意欲が下がる理由は「人に評価してほしい」「AIに判断されたくない」
AI面接の経験割合
AI面接を受けたことのある学生は全体で28.2%であった。文理男女別でみると、文系男子の割合が最も高く、33.7%であった。【図6】
【図6】AI面接の経験 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>
また、AI面接を受けた社数としては平均が2.0社であったが、約半数が1社と回答した。【図7】
【図7】AI面接の経験(社数) / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>
AI面接の提示が受験意欲に影響するのか
続いて、企業からAI面接の提示を受けた際の受験意欲についてたずねた。結果として最多回答は「受験意欲意欲は変わらない(42.1%)」であった。しかし、「どちらかと言えば受験意欲が下がる」と「受験意欲が下がる」の合計は51.1%と約半数の学生が受験意欲の低下を示した。【図8】
【図8】企業からのAI面接の提示が受験意欲に影響があるか / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>
受験意欲が高まる理由としては「緊張しなさそうだから(50.6%)」が最多回答であった。一方、下がる理由は「人に評価してほしいから(55.2%)」「AI(機械)に判断されたくないから(50.9%)」といった回答が多く、評価に関する理由から受験意欲が下がることが示された。【図9】
![【図9】受験意欲が高まる/下がる理由 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>]()
【図9】受験意欲が高まる/下がる理由 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>
学生にAI面接を受けた感想を尋ねると、「質問が的確であった。」「必要以上には緊張しなかった」といったポジティブな意見がみられた。
その一方で、「自分の熱意や気持ちがしっかり伝わっているのかが分かりづらかった。」「対話形式ではなく一方的に自分が話しているだけなので、惨めに感じた。」といったように対AIであることが由来のとまどいなどの感情も見受けられた。【表2】
【表2】AI面接を受けた感想/下がる理由 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>
AI普及による就職活動の変化
- AIの普及によって就職活動に変化が生じた学生は62.6%
- 変化としては「人に相談する代わりにAIを使って検討することが増えた(25.4%)」が最多
AI普及による就職活動の変化
AIの普及によって就職活動に変化が生じたかを尋ねたところ、62.6%の学生が「変化した」と回答した。具体的な変化としては、「人に相談する代わりにAIを使って検討することが増えた(25.4%)」が最多であった。従来は身近な人が担っていた情緒面でのサポートの一部が、AIに代替されつつある可能性が示唆される。【図10】
【図10】AIの普及によって変化した就職活動 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>
AIに代替されにくいと感じる業界・職種を中心に応募するようになった
一方で、割合としては限定的ではあるものの、「AIに代替されにくいと感じる業界・職種を中心に応募するようになった(11.4%)」「もともと志望していた業界・職種の選考を受けるのをやめた/控えた(3.4%)」といった回答もみられ、AIの普及が志望業界・職種の選択に影響を与えていることもうかがえる。
文系学生では、IT業界を志望するようになったという意見が多くみられた一方、理系学生ではIT業界の志望をやめる、メーカーを志望する、といった意見も確認された。【図11】
【図11】AIの普及による志望業界・志望職種選択への影響 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>
調査担当者コメント
本調査では、就職活動における学生のAI利用について分析を行いました。学生のAI利用率は年々高まっており、いまや就職活動における必要不可欠なパートナーとなりつつあると言えます。また、その役割も徐々に変化しているようです。これまでは、効率化や情報整理といった「道具」としての利便性を目的とした利用が中心でしたが、近年では「AIに不安を相談する」といった情緒的なサポートを求める利用もみられるようになってきました。
就職活動は、正解のない選択の連続です。そのなかでAIは有用な支援を提供する存在となっていますが、最終的な意思決定はあくまで自身で行うことが重要です。AIから得た情報や示唆を踏まえつつ、自ら納得できる選択を積み重ねていくことが求められます。
マイナビキャリアリサーチLab研究員 中島英里香
調査概要
| 内容 |
マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>
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| 調査期間 |
2026年4月25日(土)~2026年4月30日(木) |
| 調査対象 |
2027年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生 |
| 調査方法 |
マイナビ2027会員(退会者含む)にWEB DMを配信し、インターネットアンケートより回収 |
| 有効回答数 |
1,258名 |
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