- 約7割の学生が入社予定先の初任給に満足【詳しくはこちら】
- 初任給の使い道は「両親・家族」が最多【詳しくはこちら】
- 6割以上の学生が「初任給は入社予定先の決定に影響した」と回答【詳しくはこちら】
- 希望勤務地や希望職種で働けることが、初任給に満足していない学生の企業選択を後押しする可能性も【詳しくはこちら】
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:粟井俊介)は、2027年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査6月<初任給について>」の結果を発表しました。
初任給満足度
- 約7割の学生が入社予定先の初任給に満足
- 平均初任給は274,510円
- 初任給の使い道は「両親・家族」が最多
- 「NISA」などの貯蓄や新生活に充てる声も
入社予定先の初任給への満足度
入社予定先を決定した学生に対して初任給への満足度を尋ねたところ、「満足している」という回答は76.8%と約7割の学生が満足していることがわかった。【図1】
【図1】入社予定先の初任給への満足度 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査6月<初任給について>
入社予定先の平均初任給額
また、初任給の平均は274,510円であった。【図2】
【図2】入社予定先の平均初任給額 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査6月<初任給について>
初任給の満足度(※1)で金額を比較すると、「満足している」学生の平均は281,464円であり、「満足していない」学生は248,073円と3万円以上の差がみられた。さらに、「満足していない」学生に理想の初任給を尋ねたところ、296,085円と「満足している」学生の平均をやや上回った。
この結果から、入社予定先の初任給について満足していない学生は比較的初任給への期待が高い状態であったり、周囲の友人などと比較をして自身の給与が低い状況を認識していたりして、満足していないと回答している可能性が考えられる。
※1 「満足している」:「とても満足している」と「満足している」の合計
「満足していない」:「満足していない」と「まったく満足していない」の合計
初任給の使い道
初任給の使い道について聞いたところ、「両親・家族」に使いたいという回答が多く寄せられた。次いで、「貯金・貯蓄」、「生活費」が続き、初めて得た収入を将来や生活基盤のために活用しようとする堅実な姿勢がうかがえた。【表1】
【表1】初任給の使い道 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査6月<初任給について>
具体的には、両親・家族に対して「美味しいご飯をご馳走する」「プレゼントを贈る」など、これまで育ててくれた両親や家族への感謝を形にしたいという声が多くみられた。次いで、貯金・貯蓄といった回答には「NISAなどの投資に回したい」など資産形成を意識した回答も多くみられ、若年層の金融リテラシーの高まりもうかがえる。
また、「一人暮らしにかかる費用に充てる」など、新生活のために活用したいという意見もみられた。このように、初任給の使い道としては、将来への備えや日々の生活を支えるための堅実な利用が中心となっており、物価高が続く昨今の社会情勢も影響していると考えられる。
一方で、「初任給で買ったものとして思い出に残る品を購入したい」といった、実用性や将来への備えだけでなく、社会人としての第一歩を記念する特別な買い物をしたいと考える意見もみられた。
初任給の影響
- 6割以上の学生が「初任給は入社予定先の決定に影響した」と回答
- 初任給へのこだわりは「平均的な金額であれば希望条件を優先」
- 希望勤務地や希望職種で働けることが、初任給に満足していない学生の企業選択を後押しする可能性も
入社予定先の決定に対しての初任給の影響
入社予定先の決定に初任給がどの程度影響あったのかを学生に尋ねたところ、「影響があった」と回答した学生は65.8%であった。【図3】
【図3】入社予定先の決定に対する初任給の影響 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査6月<初任給について>
初任給へのこだわり
また、学生に初任給のこだわりを尋ねたところ、最も多かった回答は「平均的な金額であれば、希望の条件を優先する(37.1%)」であった。【図4】
【図4】初任給へのこだわり / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査6月<初任給について>
この結果から、学生は必ずしも高額な初任給のみを重視しているわけではなく、仕事内容や働く環境など、自身が希望する条件とのバランスを考慮しながら入社先を決定している様子がうかがえる。一方で、6割以上の学生が初任給は入社予定先の決定に影響したと回答しており、初任給は企業選択における重要な判断材料の一つとなっていることがわかる。
初任給が希望に満たない場合での企業の魅力
初任給に満足していない学生(※1)に対し、初任給が自分の希望に満たない場合でも魅力的に感じる企業の特徴を尋ねたところ、「希望勤務地で働ける(46.5%)」が最も多い回答となった。次いで、「希望職種の仕事に就ける(38.2%)」が続いた。【図5】
【図5】初任給が自分の希望に満たない場合でも魅力的に感じる企業の特徴 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査6月<初任給について>
図2で示したように、初任給に満足していない学生は満足している学生よりも初任給が低い結果であった。一方で、本結果からは、初任給が希望水準に達していない場合であっても、勤務地や職種といった就業条件が学生の希望に合致することが、企業の魅力につながる可能性があることがうかがえる。
なお、企業調査(※2)によると、職種別コースを導入している企業や初職配属の確約を行っている企業はいずれも約4割にとどまる。学生の希望と企業が提供できる就業条件とのすり合わせが柔軟に行えるような企業の体制が採用の鍵となるかもしれない。
※2 2027年卒 企業新卒採用予定調査
調査担当者コメント
近年は、企業に関する情報をさまざまな媒体を通じて手軽に入手できるようになり、初任給についても学生が比較しやすい環境が整っています。そのような中でも、本調査では多くの学生が入社予定先の初任給に満足していることがわかりました。
一方で、他社との比較が容易になったことで、自身の初任給水準に対して十分な納得感を持てていない学生も一定数見受けられました。また、調査結果からは、初任給が入社先を決定する際の重要な判断材料の一つであることもうかがえます。ただし、学生が求めているのは必ずしも高額な初任給ではなく、「平均的で妥当である」と感じられる水準であることが示されました。
比較されやすい時代だからこそ、企業と学生の双方が対話を通じて認識をすり合わせ、初任給を含む雇用条件への理解を深めていくことが、納得感のある採用・就職の実現につながると考えられます。
マイナビキャリアリサーチLab研究員 中島英里香
調査概要
| 内容 |
マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査6月<就職活動・進路決定>
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| 調査期間 |
2026年6月25日(木)~2026年6月30日(火) |
| 調査対象 |
2027年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生 |
| 調査方法 |
マイナビ2027会員(退会者含む)にWEB DMを配信し、インターネットアンケートより回収 |
| 有効回答数 |
1,439名 |
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