- 95.3%の学生がエントリーシート提出経験あり【詳しくはこちら】
- エントリーシートに記載したエピソードは「学業・研究について(75.6%)」が最多【詳しくはこちら】
- エントリーシートが「必要」と思う学生は77.2%【詳しくはこちら】
- 学生の約半数はエントリーシートで「正確に評価できる」と回答【詳しくはこちら】
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:粟井俊介)は、2027年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査5月<エントリーシート>」の結果を発表しました。
エントリーシートの提出について
- 95.3%の学生がエントリーシート提出経験あり
- エントリーシートの平均提出数は13.7社 通過率は平均で61.4%
- エントリーシートに記載したエピソードは「学業・研究について(75.6%)」が最多
エントリーシートの提出経験と平均通過率
学生にエントリーシートの提出経験を尋ねたところ、95.3%が「提出したことがある」と回答し、選考において広く用いられている手法であることがわかる。【図1】
【図1】エントリーシート提出経験 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査5月<エントリーシート>
エントリーシートの平均提出数は13.7社であった。文理男女別にみると、文系女子の提出数が最も多く、平均15.7社と他属性を上回った。一方で通過率は全体平均で61.4%となった。さらに属性別にみると、理系女子は提出数こそ最も少ないものの、通過社数は相対的に多く、平均通過率は文理男女の中で最も高い結果となった。【図2】
【図2】エントリーシートの提出数と通過数の平均 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査5月<エントリーシート>
エントリーシートに記載したエピソード
学生にエントリーシートに記載したエピソード・題材を尋ねたところ、最も多い回答は「学業・研究について(75.6%)」であった。多くの学生が、大学での学びに関する経験を中心に自己PRを行っている様子がうかがえる。
また、経年で結果をみていくと大学でのサークル・部活動に関するエピソードは2019年卒時には6割以上の学生が記載していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により減少し、2027年卒では49.4%と、2019年卒から11.9pt減少した。【図3】
【図3】エントリーシートに記載したエピソード・題材 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査5月<エントリーシート>
学生の考えるエントリーシートの役割
- エントリーシートが「必要」と思う学生は77.2%
- 必要ではないと考える理由については、「AIの活用により文章が均質化しやすく、見極めが難しくなるから(66.3%)」が最多
学生の考えるエントリーシートの必要性
エントリーシートの必要性について尋ねたところ、「必要だと思う」と回答した学生は77.2%となり、多くの学生がその意義を認めていることがわかった。一方で、「必要ではない」とする回答は9.6%にとどまった。【図4】
【図4】学生視点でのエントリーシートの必要性 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査5月<エントリーシート>
必要と考える理由としては、「志望度・熱意や人柄をアピールできるから」といった意見が多くみられた。加えて、「企業が面接で深掘りする材料にするため(48.5%)」「一次選考の選抜として適切な手段だと思うから(43.5%)」といった回答も4割以上を占めており、選考プロセスの一環としても評価されている様子がうかがえる。
一方で、必要ではないと考える理由については、「AIの活用により文章が均質化しやすく、見極めが難しくなるから(66.3%)」が最多となった。エントリーシートが担うと考えられている役割が、AIの普及によって十分に機能しにくくなっていると捉える学生も一定数存在することが示唆される。【図5】
【図5】エントリーシートが必要だと思う理由・思わない理由 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査5月<エントリーシート>
就職活動に対する不安と活動量
- 学生の考えるエントリーシートの評価基準は「学生の価値観が企業の文化に合っているか(56.0%)」が最多
- 学生の約半数はエントリーシートで「正確に評価できる」と回答
エントリーシートによる評価の基準
企業がエントリーシートを通じてどのような点を評価して合否を判断していると考えるか学生に尋ねたところ、「学生の価値観が企業の文化に合っているか(56.0%)」「企業に対する熱意や意欲(47.6%)」といった回答が上位にあがった。【図6】
【図6】学生が考える企業がエントリーシートで評価している点 / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査5月<エントリーシート>
学生は、エントリーシートが企業との適合性や志望度を見極めるための手段として用いられていると認識していることがうかがえる。
評価の正確性
一方で、企業はエントリーシートで学生をどの程度正確に評価できると思うか尋ねたところ、約半数の学生は「正確に評価できる」という回答であったが、3割の学生は「正確に評価できない」と回答した。図4よりエントリーシートが必要と考えている学生は多いが、評価という点においてはAIの利用の広がりもあり、懐疑的な学生もいるようだ。【図7】
【図7】企業は学生をエントリーシートで正確に評価できるか / マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査5月<エントリーシート>
調査担当者コメント
エントリーシートはこれまで、限られた工数で多くの学生を理解するための有効な手段として機能してきました。本調査では学生もその機能として評価していることがわかりました。
一方で、AIの普及により、「学生の人柄や熱意を知る」、「学生の思考力や言語化力を測る」という機能は揺らぎつつあるかもしれません。さらに企業側もAIを用いてエントリーシートの要約を行うケースがみられ、選考プロセス全体が“AI同士のやり取り”に近づいている可能性もあります。
こうした状況を踏まえ、企業はエントリーシートの役割を改めて見直し、評価対象や選考プロセス全体の再設計も必要となってくるかもしれません。技術の発展が企業と学生のマッチングにポジティブな影響となるように願っています。
マイナビキャリアリサーチLab研究員 中島英里香
調査概要
| 内容 |
マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査5月<就職活動・進路決定>
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| 調査期間 |
2026年5月25日(月)~2026年5月31日(日) |
| 調査対象 |
2027年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生 |
| 調査方法 |
マイナビ2027会員(退会者含む)にWEB DMを配信し、インターネットアンケートより回収 |
| 有効回答数 |
1,841名 |
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