就職活動と新入社員生活を象徴する「漢字一文字」とは?【2018年卒~2027年卒】

片山久也
著者
キャリアリサーチLab編集部
HISANARI KATAYAMA

マイナビキャリアリサーチLabでは、大学生キャリア意向調査(学生就職モニター調査)という調査で就職活動時期の学生に「あなたの就職活動を漢字一文字で表すと?」という質問を、入社半年後調査という調査で「新入社員生活を漢字一文字で表すと?」という質問を、それぞれ行っている。

このコラムでは、2018年卒~2027年卒の就職活動時期の結果と2021年卒~2025年卒の入社半年後の結果の推移をまとめている。解説文は、各調査結果発表時のものを引用しているため、詳しくは各調査を参照してほしい。

各調査の内容と結果一覧

就職活動の漢字と新入社員生活の漢字を一覧にまとめている。

「就職活動」の漢字一文字(大学生キャリア意向調査)

大学生キャリア意向調査(学生就職モニター調査)は、調査時点で全国大学3年生及び院1年生を対象に行った調査である。2018年卒~2027年卒の学生を対象に自分の就職活動を漢字一文字で表してもらったものをまとめている。
※同率の場合は、並列で記載している。

順位 2027年卒 2026年卒 2025年卒 2024年卒 2023年卒 2022年卒 2021年卒 2020年卒 2019年卒 2018年卒
1位 苦 苦 楽 楽 楽 苦 苦 楽 楽 楽
2位 耐 楽 苦 苦 苦 楽 楽 苦 苦 苦
3位 迷 挑 耐 耐 耐 耐 耐 / 動 疲 迷 縁
4位 楽 迷 忙 努 努 難 – 耐 縁 忙
5位 挑 難 努 疲 進 / 知 迷 難 悩 / 考 動 / 難 耐
6位 難 努 / 耐 辛 辛 – 辛 辛 – – 疲 / 無 / 迷
7位 縁 – 迷 縁 疲 / 無 運 迷 成 / 辛 知 / 悩 –
8位 辛 / 疲 縁 疲 / 挑 忙 – 考 考 – – –
9位 – 自 – 早 辛 挑 悩 知 / 動 / 迷 辛 / 耐 知
10位 進 忙 考 / 無 運 迷 疲 運 – – 動

「新入社員生活」の漢字一文字(入社半年後調査)

入社半年後調査は、各卒年の卒業予定として就職活動を行い、その状況を就職モニター調査で回答した方を対象とした追跡調査である。

2021年卒~2025年卒の学生を対象に自分の新入社員生活を漢字一文字で表してもらったものをまとめている。
※同率の場合は、並列で記載している。

順位 2025年卒 2024年卒 2023年卒 2022年卒 2021年卒
1位 学 学 楽 忙 楽
2位 楽 楽 学 / 忙 楽 忙
3位 苦 忙 – 学 学 / 苦
4位 忙 苦 苦 苦 –
5位 疲 変 変 変 変
6位 辛 新 辛 辛 疲
7位 新 無 新 新 辛
8位 生 / 耐 疲 / 辛 充 難 無
9位 – – 疲 波 / 疲 / 無 新
10位 金 / 早 / 努 早 / 難 激 / 難 – 早 / 難

【2027年卒】のランキング

順位就職活動時期
1苦
2耐
3迷
4楽
5挑
6難
7縁
8辛
8疲
10進

2027年卒は、就職活動時期のみの結果となる。

自分の就職活動を表す漢字一文字を挙げてもらったところ、1位は前年同様「苦」だった。2位には「耐」、3位には「迷」が入り、内々定率の高さとは裏腹に、就職活動の厳しさを示す文字が並ぶ結果となった。

調査の詳細は、こちらをご参照ください。

【2026年卒】のランキング

順位就職活動時期
1苦
2楽
3挑
4迷
5難
6努
6耐
8縁
9自
10忙

2026年卒は、就職活動時期のみの結果となる。

就職活動を漢字一文字で表してもらったところ、2022年卒以来4年ぶりに1位と2位が入れ替わり、1位「苦」、2位「楽」となった。2025年卒まで5年連続3位だった「耐」は6位となり、3位「挑」(前年8位)、4位「迷」(前年7位)、5位「難」(前年ランク外)などが前年から順位を上げた。

文理男女別にみると、文系男子・文系女子はともに「苦」が1位、理系男子・理系女子はともに「楽」が1位となっており、文理で就職活動の苦楽の感じ方に差がみられる結果となった。

調査の詳細は、こちらをご参照ください。

【2025年卒】のランキング

順位就職活動時期新社会人生活
1楽学
2苦楽
3耐苦
4忙忙
5努疲
6辛辛
7迷新
8疲 / 挑生 / 耐
9––
10考 / 無金 / 早 / 努

就職活動時期は3年連続で、1位「楽」、2位「苦」、3位「耐」となった。4位の「忙」は2024年卒の5位から一つ順位を上げた。そのほか、「辛」「迷」「疲」など、就職活動の大変さを感じさせる漢字がランクインしている。

文理男女別にみると、文系男子・文系女子はともに「苦」が1位、理系男子・理系女子はともに「楽」が1位となっており、文理で就職活動の苦楽の感じ方に差がみられる結果となった。

新社会人生活を表した漢字一文字を聞くと、前年に続き「学(7.62%)」が1位となり、2位以下は「楽」「苦」「忙」「疲」など、前年も上位だった漢字が並んだ。

調査の詳細は、こちらをご参照ください。

【2024年卒】のランキング

順位就職活動時期新入社員生活
1楽学
2苦楽
3耐忙
4努苦
5疲変
6辛新
7縁無
8忙 / 早疲 / 辛
9––
10運早 / 難

就職活動時期の1位は2023年卒に続いて「楽」となった。過去10年の調査結果を見ると、コロナ禍での就活だった2021年卒、20022年卒のみ「苦」が1位で、それ以外の年は「楽」が1位となっている。

しかし、2024年卒のトップ10に入った他の漢字を見ると、2位の「苦」、3位の「耐」、5位の「疲」、6位の「辛」など、就職活動の大変さを感じさせる文字がランクインしている。「早」は2016年卒以来8年ぶりのランクインとなった。

新入社員生活をみると「学」が1位となった(前年2位)。選んだ理由は、「様々なことを学んで成長していると感じるから」「一年目は様々なことを吸収して学び続けなければならないと考えるから」など、生き生きと学びながら仕事に向き合う様子がうかがえる。

2位以下は「楽」「忙」「苦」「変」など、前年も上位だった漢字がランクインした。選んだ理由としては、「試行錯誤しながら取り組んだことに楽しさを感じた。」「初めてのことで手探りもあったが、結局楽しんでできたから。」といった回答が挙げられた。

調査の詳細は、こちらをご参照ください。

【2023年卒】のランキング

順位就職活動時期新入社員生活
1楽楽
2苦学 / 忙
3耐–
4努苦
5進 / 知変
6–辛
7疲 / 無新
8–充
9辛疲
10迷激 / 難

2023年卒の就職活動時期の1位は「楽」となった。コロナ禍での就活だった2021年卒、2020年卒は「苦」が1位だったが、「楽」の1位は3年前の2020年卒以来となる。

また、就職活動時期の2位は「苦」で、文系女子では1位だった。トップ10に入った他の文字を見ると、3位の「耐」、同率7位の「疲」「無」、9位の「辛」、10位の「迷」など、就活の大変さを感じさせる文字がランクインする一方、4位の「努」、同率5位の「進」「知」など前向きな文字も入った。

新入社員生活をみると就職活動時期と同率で1位が「楽」だった。その漢字を選んだ理由として、「就職先で働くのが楽しみ」といった回答もあり、実際に就職して半年が経ち、その前向きな気持ちが継続されているのかもしれない。

調査の詳細は、こちらをご参照ください。

【2022年卒】のランキング

順位就職活動時期新入社員生活
1苦忙
2楽楽
3耐学
4難苦
5迷変
6辛辛
7運新
8考難
9挑波 / 疲 / 無
10疲–

2022年卒の就職活動時期の1位は「苦」で、2年連続の1位となった。2位は「楽」で、文理男女別では理系男子のみ「楽」が1位だった。以降、3位に「耐」、4位に「難」、5位に「迷」、6位に「辛」と並び、withコロナ2年目の2022年卒の就職活動も多くの学生にとって「苦難に耐えて、迷って辛い」といった険しい道だったようだ。8位の「挑」は2000年(2001年卒)の調査開始以来初のトップ10入りとなった。

また、新入社員生活をみると、最も多かったのは「忙」だった。2位には「楽」、3位には「学」が入り、彼らが就活生だった時に「就職活動」を表す漢字として最も多く選んだ「苦」は4位だった。「苦しく楽しい就職活動に耐えたのち」→「忙しく、楽しく、はたらきながら、さらに学ぶ新入社員生活」ということのようだ。

9位に入った「波」は、就職活動の漢字TOP10に入ったことがない文字で、入社半年で早くも「波」のように変化にとんだ新入社員生活を送っている人もいるようだ。文理男女別に見ると、文系は男女ともそれぞれ「忙」が1位だが、理系男子の1位は「学」、理系女子の1位は「楽」だった。

調査の詳細は、こちらをご参照ください。

【2021年卒】のランキング

順位就職活動時期新入社員生活
1苦楽
2楽忙
3耐 / 動学 / 苦
4––
5難変
6辛疲
7迷辛
8考 / 悩無
9–新
10運早 / 難

2021年卒の就職活動時期の1位は「苦」で、2014年卒から7年連続1位だった「楽」と入れ替わった。3位に「耐」、5位に「難」、6位に「辛」など、新型コロナウイルス感染症流行の影響を受けた就職活動を象徴する文字が上位に並んだ。

10位には4年ぶりに「運」がランクイン。文理男女別では、文系男子の同率6位の「勝」、理系男子の5位の「早」、文系女子の同率10位の「無」、理系女子の同率8位の「笑」など、それぞれ特徴のある漢字がランクインした。

新入社員生活をみると、1位は「楽」だった。就職活動時期を表す漢字一文字の1位は「苦」だったので、まさに「苦」あれば「楽」あり、なのかもしれない。ただ、選んだ理由は「楽(らく)」より「楽しい(たのしい)」のほうが多く、withコロナの状況でも新入社員生活を楽しんでいる人が多いようだ。

調査の詳細は、こちらをご参照ください。

【2020年卒】のランキング

順位就職活動時期
1楽
2苦
3疲
4耐
5悩 / 考
6–
7成 / 辛
8–
9知 / 動 / 迷
10–

2020年卒は、就職活動時期のみの結果となる。

2020年卒の就職活動を表す漢字の1位は「楽」で、2014年卒から7年連続となった。「色々な人と関わることが出来て楽しかったから」「思っていたよりもスムーズに進んだので、想像よりも楽だと感じた」などの声が見られた。2位も同じく7年連続で「苦」で、3位は前年トップ10から消えていた「疲」が入った。

調査の詳細は、こちらをご参照ください。

【2019年卒】のランキング

順位就職活動時期
1楽
2苦
3迷
4縁
5動 / 難
6–
7知 / 悩
8–
9辛 / 耐
10–

2019年卒は、就職活動時期のみの結果となる。

2019年卒の就職活動を表す漢字の1位は6年連続で「楽」となり、学生優位の状況が続いていることを反映する結果となった。

調査の詳細は、こちらをご参照ください。

【2018年卒】のランキング

順位就職活動時期
1楽
2苦
3縁
4忙
5耐
6疲 / 無 / 迷
7–
8–
9知
10動

2018年卒は、就職活動時期のみの結果となる。

2018年卒の就職活動を表す漢字の1位は「楽」で、2014年卒から5年連続となった。2位は同じく5年連続で「苦」だった。3位の「縁」はこれまでの10年の最高位で、企業が就活生とより良い「縁」を結ぼうと強く働きかけた結果と考えられる。

4位の「忙」は2016年卒から3年連続で上位にランクインしており、ここ最近の就職活動において、個別企業セミナー参加時期や面接受験時期が短期集中する状況を反映している。

調査の詳細は、こちらをご参照ください。

その他の調査

マイナビキャリアリサーチLabでは、上記の調査に限らず多くの調査を実施している。

各種調査・データに関しては、こちらをご確認ください。

今後も新しい調査が公開されるときに更新していく。

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