- 新入社員の転職意向は約6割で、前年より増加
- 5日間以上のインターンシップ・仕事体験参加経験者は、転職意向が半数以下に
- 今年の新社会人(2025年卒)が選ぶ、生活を表す漢字1位は前年同様「学」
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2025年卒業予定として就職活動を行い、その状況をモニター調査で回答した方を対象に、入社半年後の状況の追跡調査を実施し、「2025年卒 入社半年後調査 」を発表した。
トピックス
- 就活時の入社予定先満足度は前年を上回り9割を超えるも、入社後の勤務先満足度は前年以下
- 新社会人の半数以上が勤務先のインターンシップ・仕事体験に参加
5日間以上参加した場合の勤務先満足度は9割超え
- 新入社員の転職意向は前年より増加し約6割
5日間以上のインターンシップ・仕事体験参加の場合、転職意向は半数以下に
- 今年の新社会人(2025年卒)が選ぶ、生活を表す漢字1位は前年同様「学」
調査詳細
勤務先への満足度
- 就活時の入社予定先満足度は前年を上回り9割を超えるも、入社後の勤務先満足度は前年以下
2025年卒社会人の就活時の入社予定先企業の総合満足度と、入社半年後現在の勤務先の総合満足度を、それぞれ5段階で聞いた。(※以下、勤務先満足度を不満である・やや不満である・どちらともいえない・やや満足している・満足しているの5段階で聞いた結果を、満足度1・2・3・4・5と表記)。
就活時の入社予定先満足度が高い(満足度4・5)割合は2024年卒の89.6%から1.6pt増加し、2025年卒では91.2%だった。一方、入社半年後の勤務先満足度が高い割合は2024年卒の84.0%から2025年卒では78.0%と、6.0pt減少している。
入社前後での満足度高群の割合の変化を見ると、24年卒がマイナス5.6ptだったのに対し、2025年卒ではマイナス13.2ptと、より減少幅が大きい。【図1,2】
【図1】【2025年卒】就活時→入社後の満足度変化 / マイナビ 2025年卒 入社半年後調査
【図2】【2024年卒】就活時→入社後の満足度変化 / マイナビ 2025年卒 入社半年後調査
インターンシップ・仕事体験×勤務先満足度
- 新社会人の半数以上が勤務先のインターンシップ・仕事体験に参加
- 5日間以上参加した場合の勤務先満足度は9割超え
現在の勤務先のインターンシップ・仕事体験の参加率は調査開始の2020年卒以降、おおよそ右肩上がりに参加率が増加しており、2025年卒では53.9%と半数を超えた。【図3】
【図3】現在の勤務先のインターンシップ・仕事体験の参加率 / マイナビ 2025年卒 入社半年後調査
またインターンシップ・仕事体験の参加有無別に現在の勤務先の総合満足度を見ると、勤務先の総合満足度4・5の回答者割合はインターンシップ参加者層は82.3%、不参加者層は72.8%と、1割ほど差があった。【図4】
【図4】インターンシップ・仕事体験の参加有無別/現在の勤務先の総合満足度 / マイナビ 2025年卒 入社半年後調査
さらにインターンシップ・仕事体験の参加日数に注目すると、現在の勤務先の総合満足度が4もしくは5の割合は、不参加(0日)では72.8%、1日では77.0%、2~4日間では83.3%、5日間以上では92.4%と、参加日数が増加するほど高い。【図5】
【図5】勤務先のインターンシップ参加日数別/現在の勤務先の総合満足度 / マイナビ 2025年卒 入社半年後調査
また、総合満足度別に参加形式をみると、満足度が高い層ほど「対面形式で参加した」割合が多い。【図6】
【図6】現在の勤務先の総合満足度別/インターンシップ・仕事体験の参加形式 / マイナビ 2025年卒 入社半年後調査
インターンシップ・仕事体験×転職意向
- 新入社員の転職意向は前年より増加し約6割
- 5日間以上のインターンシップ・仕事体験参加の場合、転職意向は半数以下に
転職について今どのように考えているかを聞くと、転職意向がある割合は2024年卒の54.2%から5.5pt増加し、2025年卒では59.7%となった。【図7】
【図7】転職について今どのように考えているか / マイナビ 2025年卒 入社半年後調査
この転職意向について、勤務先のインターンシップ・仕事体験の参加有無で比較した。結果は参加者の転職意向は59.7%、不参加者では59.6%とほとんど差がなかった。【図8】
【図8】インターンシップ・仕事体験の参加有無別・転職意向 / マイナビ 2025年卒 入社半年後調査
一方で参加日数別にみると、1日参加の場合は63.8%、2~4日間参加では61.2%といずれも6割を超えたが、5日間以上参加している場合は46.3%と半数を下回った。【図9】
【図9】インターンシップ・仕事体験の参加日数別・転職意向 / マイナビ 2025年卒 入社半年後調査
5日間以上の参加は、タイプ3・4のインターンシップに該当する可能性がある。長期間にわたり実務体験を含めて企業理解を深めたことで、入社後の定着につながりやすいと考えられる。
新社会人生活を表す漢字一文
- 2025年卒の新社会人生活を表す漢字は前年に続き「学」
- 理由は、「社会の仕組みなど、学ぶことが多いため」「研修や資格取得など学ぶことが多くそれが楽しい」など
今年(2025年卒)の新社会人に、入社してから現在までの社会人生活を表した漢字一文字を聞くと、前年に続き「学(7.62%)」が1位となり、2位以下は「楽」「苦」「忙」「疲」など、前年も上位だった漢字が並んだ。【図10】
【図10】新社会人生活を表す漢字一文字 / マイナビ 2025年卒 入社半年後調査
「学」を選んだ理由には、「専門知識だけでなく、人間関係、社会の仕組みなど、学ぶことが多いため。(薬品・化粧品)」「職種柄様々な研修や資格取得など学ぶことが多く、それが楽しくて自ら積極的に行ってきたから。(電力・ガス・エネルギー)」といった声があがり、業務内容にとどまらず、幅広く社会のことを学んでいる様子がうかがえる。【図11】
【図11】その漢字を選んだ理由 / マイナビ 2025年卒 入社半年後調査
また、彼らの就職活動時に自分の就職活動を表す漢字一文字を聞いた際の1位は「楽(5.25%)」だった。選んだ理由として、「大変なことや面倒なこともたくさんあったが、振り返ってみると楽しかったから。」「就職活動を通じて様々な経験や新しい環境、人との出会いがあって充実していて楽しかったから。」といった回答があり、就職活動そのものにも楽しさを見いだしていた人もいたようだ。
この「楽」という漢字は新社会人生活を表す漢字一文字でも2位だったが、1位の「学」は就職活動時にはランク外だった。社会人になって学びの多い環境へと大きく変化したことを実感している人が多いようだ。※
※2025年卒 学生就職モニター調査 8月の活動状況
調査担当者コメント
今年(25年卒)の新社会人が、入社してから半年が経ちました。「就活時の入社予定先への満足度」と「現在の勤務先への満足度」を比較すると、前年よりも大きく低下しています。一般的に入社直後はリアリティショック(理想と現実のギャップに直面し、心理的な衝撃を受ける状態)を感じやすいとされています。
特に今年は「就活時の入社予定先への満足度」が前年より高水準だったため、入社後に感じる期待と現実の乖離がより大きかったと考えられます。入社前の企業理解として、仕事内容や職場環境、評価制度、キャリア形成の実態など、入社後に直面する要素を具体的に把握できる機会の提供が重要だと言えるでしょう。
一方で、勤務先のインターンシップ・仕事体験の参加有無別に満足度をみると、参加者の方が現在の職場に対する満足度が高い傾向にあり、さらに参加日数が長いほどその傾向が顕著であることがわかりました。また、「5日間以上」の参加者では転職意向が半数以下に抑えられており、長期・実務型プログラムが企業理解や定着に寄与する可能性があります。
今後は、採用段階での企業理解と入社後のギャップ解消に加え、質の高いインターンシップの提供が、エンゲージメントや早期離職防止の鍵となるでしょう。
調査概要
| 内容 |
2024年卒 入社半年後調査
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| 調査期間 |
2025年10月25日(土)~2025年10月31日(金) ※就職活動時のデータの調査期間「マイナビ 2025年卒 学生就職モニター調査」
「2月の活動状況」:2024年2月25日(日)~2024年2月29日(木) 「3月の活動状況」:2024年3月27日(水)~2024年3月31日(日) 「4月の活動状況」:2024年4月25日(木)~2024年4月30日(火) 「5月の活動状況」:2024年5月25日(土)~2024年5月31日(金) 「6月の活動状況」:2024年6月25日(火)~2024年6月30日(日) 「7月の活動状況」:2024年7月25日(木)~2024年7月31日(水) 「8月の活動状況」:2024年8月25日(日)~2024年8月31日(土)
※前年データの調査期間 「マイナビ 2024年卒 入社半年後調査」:2024年10月25日(金)~2024年10月31日(木)
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| 調査対象 |
2025年卒業予定として就職活動を行い、その状況をモニター調査で回答した方を対象とした追跡調査 |
| 調査方法 |
WEB上のアンケートフォームより入力 |
| 有効回答数 |
600名 |
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