マイナビ キャリアリサーチLab

22年12月度
中途採用・転職活動の定点調査

転職活動を実施した理由は、全世代において「給与を高くしたい」が突出して高い結果に。
賞与が転職活動に影響していると回答した正社員は6割以上。

◆ 調査概要

内容 中途採用・転職活動の定点調査
調査期間 <企業調査>:2023年1月6日~7日
<個人調査>:2023年1月6日~9日
調査対象  <企業調査>
・スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人
・本調査:上記のうち、前月採用活動を行った人、今後3か月で採用活動を行う予定の人、直近3か月に中途入社者がいた人
<個人調査>
・スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20-50代の正社員
・本調査:上記のうち、前月転職活動を行った人、今後3か月で転職活動を行う予定の人、直近3か月に中途入社した人
調査方法 外部パネルによるインターネット調査
有効回答数 <企業調査>
スクリーニング調査:2,480名 本調査:851名
<個人調査>
スクリーニング調査:19,806名 本調査:1,386名

◆ TOPICS

  • 企業の中途採用活動は前年同月比で3.2pt増。特に「労働時間短縮への対応」のために実施する大企業が増加【図1、2、3】
  • 転職活動の実施理由は、全世代で「給与を高くしたい」が突出して高い結果に【図4、5】
  • 企業が最も力を入れて募集した職種は「営業」が最も高く28.5%、正社員が応募した職種は「管理・事務」が最も高く29.7%
  • 22年の賞与、「少ないと感じる」人は7割以上。賞与が転職活動意欲に影響していると回答した正社員は6割以上【図6、7、8、9、10】

◆ 調査詳細

12月の企業の中途採用活動は前年同月比で3.2pt増。
特に「労働時間短縮への対応」のために実施する大企業が増加。

・12月に中途採用活動を実施した企業は40.5%、従業員規模別では「301名以上」で49.6%となった。前年同月比で見ると、全体では3.2pt増、特に「51~300名」企業における実施率の伸びは7.0pt増となった。【図1】
・業種別で見ると、「運輸・交通・物流・倉庫」が最も高く54.3%。季節のイベントが重なる年末年始の繁忙期に中途採用活動も積極的に実施したようだ。【図2】
・採用理由は「退職者・休職者の補填(産休・育休含む)」が最も高く約5割。前年同月比では「労働時間短縮への対応」が6.0pt増となった。特に従業員規模301名以上の企業において、労働時間短縮を目的とした採用活動が活発化したようだ。【図3】

【図1】 企業の12月に中途採用活動をした割合

企業の12月に中途採用活動をした割合/マイナビ「2022年12月度 中途採用・転職活動の定点調査」

【図2】 業種別 12月 企業の中途採用活動実施率

業種別・12月 企業の中途採用活動実施率/マイナビ「2022年12月度 中途採用・転職活動の定点調査」

【図3】 企業の中途採用活動実施理由(複数回答)

企業の中途採用活動実施理由/マイナビ「2022年12月度 中途採用・転職活動の定点調査」

12月の正社員の転職活動の実施理由は、全世代で「給与を高くしたい」が突出して高い結果に。

・20代~50代の正社員のうち、12月に転職活動を実施した人は5.0%(前年同月比:+1.0pt)。若年層ほど実施率が高く、20代では9.0%となった。【図4】
・転職活動を実施した理由は、全世代において「給与を高くしたい」が突出して高く、給与改善の手段として転職を検討する人が多いようだ。政府による企業への賃上げ要求などもあり、働く人の給与改善ニーズは強い。今後優秀な中途採用人材を確保するために、企業の賃上げ競争が活発化する可能性が考えられる。【図5】

【図4】正社員の12月に転職活動を実施した割合

正社員の12月に転職活動を実施した割合/マイナビ「2022年12月度 中途採用・転職活動の定点調査」

【図5】転職活動を行った理由(複数回答)

転職活動を行った理由/マイナビ「2022年12月度 中途採用・転職活動の定点調査」

22年の賞与、「少ないと感じる」人は7割以上。
賞与が転職活動意欲に影響していると回答した正社員は6割以上。

・賞与があった正社員は68.6%。賞与額の中央値は55.0万円、平均値は89.0万円となった。賞与額に対する、「少ないと感じる」計は73.5%で、50代が、最も高くなった。【図6、7】
・少ないと感じる理由は「世間一般の平均と比べると少額だから」が最も高く、次いで「仕事内容・量に見合ってないと感じるから」となった。【図8】
・賞与(支給額・タイミング)が転職活動意欲に「影響している」と回答した正社員は64.2%と、賞与額が少ない等の理由から転職を検討する人が一定数いたことがうかがえる。また、転職活動を思いとどまる賞与額を聞くと、中央値は80.0万円、平均値は115.7万円と、実際の賞与額の中央値・平均値と比較して25万円程度の差があった。【図9、10】

【図6】22年冬季賞与の有無、額面支給額

2022年冬季賞与の有無、額面支給額/マイナビ「2022年12月度 中途採用・転職活動の定点調査」

【図7】22年冬季賞与支給額に対する考え

2022年冬季賞与支給額に対する考え/マイナビ「2022年12月度 中途採用・転職活動の定点調査」

【図8】少ないと感じる理由(複数回答)

2022年冬季賞与が少ないと感じる理由/マイナビ「2022年12月度 中途採用・転職活動の定点調査」

【図9】賞与(支給された額・タイミング)は転職活動意欲に影響しているか

賞与は転職活動に影響しているか/マイナビ「2022年12月度 中途採用・転職活動の定点調査」

【図10】転職を思いとどまる額面賞与額(数値回答)

転職を思いとどまる額面賞与額/マイナビ「2022年12月度 中途採用・転職活動の定点調査」

◆ INDEX

【TOPICS】
・企業・正社員の動向概要
【企業調査】
・中途採用活動を行った企業の動向
・今後3か月以内に中途採用活動を行う企業の動向
・中途採用活動を行わず、今後も予定のない企業の動向
・中途入社者がいた企業の動向
【個人調査】
・転職活動を行った正社員の動向
・今後3か月以内に転職活動を行う正社員の動向
・転職活動を行わず、今後も予定のない正社員の動向
・中途入社した正社員の動向

詳しくはPDFデータをご覧ください

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