マイナビ キャリアリサーチLab

2022年6月度
中途採用・転職活動の定点調査

5割以上の大企業が6月に中途採用を実施。中小企業は応募獲得に苦戦している結果に。
「完全リモート勤務」実施者の8割が、個人業務の進めやすさが”楽になった”と回答。

◆ 調査概要

内容 中途採用・転職活動の定点調査
調査期間 <企業調査>:2022年7月1日~2日
<個人調査>:2022年7月1日~1日
調査対象  <企業調査>
・スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人
・本調査:上記のうち、前月採用活動を行った人、今後3か月で採用活動を行う予定の人、直近3か月に中途入社者がいた人

<個人調査>
・スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20-50代の正社員
・本調査:上記のうち、前月転職活動を行った人、今後3か月で転職活動を行う予定の人、直近3か月に中途入社した人

調査方法 外部パネルによるインターネット調査
有効回答数 <企業調査>
スクリーニング調査:2,562名 本調査:837名
<個人調査>
スクリーニング調査:24,310名 本調査:1,369名

◆ TOPICS

  • 6月の中途採用活動、大企業では5割以上が実施。中小企業は応募獲得に苦戦
  • [IT・通信・インターネット][サービス]は同業種内での転職を希望者が多く、[レジャー][フードサービス]は他業種も視野に入れた転職活動を検討
  • 「完全リモート勤務」実施者のうち8割が、個人業務の進めやすさが”楽になった”と回答

◆ 調査詳細

6月の中途採用活動、大企業では5割以上が実施。中小企業は応募獲得に苦戦。

・6月の中途採用活動について、従業員規模別で見ると301名以上の企業で50.2%が実施したと回答した。業種別では[IT・通信・インターネット]が最も高く55.0%、次いで[医療・福祉・介護](46.3%)、[運輸・交通・物流・倉庫](41.5%)で中途採用が活発に行われていた。【図1、2】
・中途社員を採用する上での悩みは「応募が集まらない」が47.6%と最も高くなった。従業員規模別では50名以下が64.4%となり、採用が活発化し求職者の獲得競争が激しくなる中で、特に中小企業が応募獲得に苦戦しているようだ。【図3】

【図1】 6月に中途採用をした割合

2022年6月に中途採用をした割合/マイナビ「2022年6月度 中途採用・転職活動の定点調査」

【図2】 業種別 6月に中途採用をした割合

業種別・2022年6月に中途採用をした割合/マイナビ「2022年6月度 中途採用・転職活動の定点調査」

【図3】 中途社員を募集する上での悩み(複数回答)上位

中途社員を募集する上での悩み/マイナビ「2022年6月度 中途採用・転職活動の定点調査」

[IT・通信・インターネット][サービス]従事者は同業種内での転職の希望者が多く、[レジャー][フードサービス]従事者は他業種も視野に入れた転職活動を検討。

・20~50代の正社員のうち、6月に転職活動をした人は4.4%、若年層ほど高く、20代では8.2%となった。業種別では、[IT・通信・インターネット][サービス][レジャー][フードサービス]従事者の転職活動が活発に行われていたようだ。【図4、5】
・応募したい業種と現在の業種を比較すると、[IT・通信・インターネット][サービス]は同業種への応募希望が約8割と高い結果になった。また、[レジャー][フードサービス]も同じ業種への応募希望が最も高く7割弱だった一方で、他の業種に比べると異業種への応募希望も高く、幅広い業種で転職を検討している様子がうかがえる。【図6】

【図4】 6月に転職活動を実施した正社員の割合

2022年6月に転職活動を実施した正社員の割合/マイナビ「2022年6月度 中途採用・転職活動の定点調査」

【図5】 業種別 6月に転職活動をした正社員の割合

業種別・2022年6月に転職活動を実施した正社員の割合/マイナビ「2022年6月度 中途採用・転職活動の定点調査」

【図6】 現在の業種別 応募したい業種

現在の業種別・応募したい業種/マイナビ「2022年6月度 中途採用・転職活動の定点調査」

「完全リモート勤務」実施者のうち8割が、個人業務の進めやすさが”楽になった”と回答。

・リモートワーク経験のある20~50代の正社員に個人業務の進めやすさについて聞くと、「厳しくなった(51.5%)」、「楽になった(48.4%)」で約半々となった。仕事のモチベーション保持は、「難しくなった」が55.5%、「楽になった」が44.5%と「難しくなった」が上回った。また、部下とのコミュニケーションが「難しくなった」は74.8%、上司とのコミュニケーションが「難しくなった」は64.1%だった。特に対部下へのコミュニケーションが難しくなったと感じる人が多いようだ。【図7】
※「部下とのコミュニケーション」はマネジメントする部下がいると回答した人ベース

・リモートワークの実施頻度別に見ると、すべての項目において実施日が多い人ほど「楽になった」が高まる傾向が見られ、「個人業務の進めやすさ」においては、「完全リモート」実施者の場合約8割もの人が「楽になった」と回答した。コロナ対策だけではなく、多様な働き方のひとつとしてリモートワークが広がっているが、実施頻度が高い人ほど、働きやすいと感じる場面が増えていることがうかがえる。【図8】

【図7】 リモートワーク下での仕事状況の変化

リモートワーク下での仕事状況の変化/マイナビ「2022年6月度 中途採用・転職活動の定点調査」

【図8】 リモートワーク実施頻度別 仕事状況の変化

リモートワーク実施頻度別・仕事状況の変化/マイナビ「2022年6月度 中途採用・転職活動の定点調査」

◆ INDEX

【TOPICS】
・企業・正社員の動向概要
【企業調査】
・中途採用活動を行った企業の動向
・今後3か月以内に中途採用活動を行う企業の動向
・中途採用活動を行わず、今後も予定のない企業の動向
・中途入社者がいた企業の動向
【個人調査】
・転職活動を行った正社員の動向
・今後3か月以内に転職活動を行う正社員の動向
・転職活動を行わず、今後も予定のない正社員の動向
・中途入社した正社員の動向

詳しくはPDFデータをご覧ください

同一調査一覧

同カテゴリの調査一覧