• 2025年2月の中途採用実施率は38.7％。業種別では「IT・通信・インターネット」が最も高い
• 2025年2月の転職活動実施率は3.3％。年代別の転職活動実施率は30代が最も多い
• 企業の採用担当者の約3人に1人が「複数回転職者に良いイメージがある」と回答。実際に採用した複数回転職者が活躍した割合は55.4％
• 正社員の約4割が「転職で年収は上がることの方が多い」と回答

株式会社マイナビは、全国の企業・個人を対象に実施した、「中途採用・転職活動の定点調査」の結果を発表した。調査の詳細はページ末尾に記載している。

調査詳細

企業の動向

• 2月の企業の中途採用活動実施率は38.7%（前月比：1.5pt増、前年同月比：4pt減）

企業の中途採用活動実施率

2025年2月に中途採用活動を行った企業は全体で38.7%。前月比1.5pt増、前年同月比4pt減であった。調査を開始した2021年9月からの推移を見ると2023年にかけて緩やかに増加していたが、直近1年間の推移はやや減少傾向であった。【図1】

企業の中途採用活動実施率（業種別）

業種別にみると、中途採用実施率がもっとも高かったのは、「IT・通信・インターネット」で47.7%。次いで「運輸・交通・物流・倉庫」が43.4%となった。【図2】

個人の動向

• 2月の正社員の転職活動実施率は3.3%（前月比：0.2pt減、前年同月：±0pt）

個人の転職活動実施率

2025年2月に転職活動を行った個人は全体で3.3%。前月比0.2pt減、前年同月と同等であった。
月次推移を見ると、2023年10月から2024年1月にかけて転職活動実施率が減少し、その後は増減がありつつもほぼ横ばいで推移している。【図3】

個人の転職活動実施率（年代別）

転職活動実施率を年代別にみると、2025年2月は30代がもっとも高く4.4％、次いで20代で4.1％だった。【図4】

中途採用活動における動画を活用について【月次トピック】

• 企業の採用担当者の約3人に1人が「複数回転職者に良いイメージがある」と回答。実際に採用した複数回転職者が活躍した割合は55.4％
• 正社員の約4割が「転職で年収は上がることの方が多い」と回答

企業向け調査

複数回転職者のイメージ

中途採用担当者の「複数回転職者（3回以上を想定）」のイメージでもっとも多かったのは「どちらともいえない」で40.6％。「良いイメージ（計）」は33.0％となり、3人に1人は良いイメージを抱いている結果となった。従業員規模が大きいほど良いイメージの割合は高い。【図5】

複数回転職者が実際に活躍したかどうか

実際に採用した複数回転職者が活躍したかどうか聞いたところ、合計55.4％が「活躍した」と回答しており、従業員規模が大きいほどその傾向は高まっている。【図6】

個人向け調査

転職により収入は増えているか

転職経験者に対して、転職によって収入は増えているか聞いたところ「増えることの方が多い」が38.9％となっており、「減ることの方が多い（19.1％）」を上回った。年代が低い方が「増えることの方が多い」の割合が高い傾向にある。【図7】

転職で収入以外の待遇は総合的に改善しているか

転職経験者に対して、転職によって収入以外の待遇（福利厚生、労働時間、休日など）は総合的に改善しているか聞いたところ、「改善していることの方が多い」が36.3％となっており、「悪化していることの方が多い（11.8％）」を上回った。【図8】

調査概要

レポート内目次

【TOPICS】
・企業・正社員の動向概要
【企業調査】
・中途採用活動を行った企業の動向
・今後3か月以内に中途採用活動を行う企業の動向
・中途採用活動を行わず、今後も予定のない企業の動向
・中途入社者がいた企業の動向
・月次追加トピック
【個人調査】
・転職活動を行った正社員の動向
・今後3か月以内に転職活動を行う正社員の動向
・転職活動を行わず、今後も予定のない正社員の動向
・中途入社した正社員の動向
・月次追加トピック

詳しくは「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください