企業が4月に中途採用を実施した割合は43.4％で前月から減少
正社員が転職活動を実施した割合は3.4％で前月から減少
企業側は8割以上が賃上げ実施・予定と回答、正社員の賃上げされた・予定の割合は約5割

株式会社マイナビは、全国の企業・個人を対象に実施した、「中途採用・転職活動の定点調査」の結果を発表した。調査の詳細は以下の通り。

調査概要

トピックス

• 4月の企業の中途採用活動実施率は43.4%（前月比：0.9pt減、前年同月比：0.7pt減）【図1】
• 4月の正社員の転職活動実施率は3.4%（前月比：0.4pt減、前年同月比：1pt減）【図3】
• 企業側は8割以上が正社員の年収は前年より上がった・上がる予定だと回答【図5】
• 正社員側の年収が前年より上がった・上がる予定である割合は約半数にとどまり、企業側との差が見られる【図6】

調査詳細

企業の動向

4月の企業の中途採用活動実施率は43.4%（前月比：0.9pt減、前年同月比：0.7pt減）

24年4月に中途採用活動を行った企業は全体で43.4%。前月比0.9pt減、前年同月比0.7pt減であった。調査開始からの推移をみると、緩やかな増加が続いていることがわかる。【図1】

業種別にみると、中途採用実施率がもっとも高かったのは「医療・福祉・介護」。次いで「IT・通信・インターネット」となった。【図2】

個人の動向

4月の正社員の転職活動実施率は3.4%（前月比：0.4pt減、前年同月比：1pt減）

24年4月に転職活動を行った個人は全体で3.4%。前月比0.4pt減、前年同月比1.0pt減であった。23年12月以降3%代で推移している。【図3】

直近1年間の転職活動実施率の推移を年代別にみると、特に20代の減少が目立っている。20代よりも30代の方が転職活動実施率が高くなることも複数回みられ、年代別の構成比に変化が見られている。【図4】

月次トピック【賃上げ】

企業側は8割以上が正社員の年収は前年より上がった・上がる予定だと回答
正社員側の年収が前年より上がった・上がる予定である割合は約半数にとどまる

• 企業向け調査

正社員の年収は前年より上がったと回答した企業は49.5％。今後上がる予定の企業と合わせて83.5％が賃上げに前向きであることがわかった。【図5】

年収を上げる理由については、「従業員のモチベーション向上のため」がもっとも高く、次いで「定着率向上のため」「人材採用のため」と続いた。企業は年収を上げることで人材の確保を狙っているようだ。「給与が低い」ことは当調査においても転職理由トップとなることが多く、働く人のモチベーションにつながりやすいと考えられる。【図7】

• 個人向け調査

正社員として働く個人に対して、年収は前年より上がったか・上がる予定か聞いたところ、年収が前年より「上がった」と回答した正社員は29.0％だった。今後上がる予定だと回答した正社員と合わせて51.3％と、企業側と数値に差が見られた。
年代別に見ると「前年より年収が上がった」がもっとも高かったのは『30代』で34.4％だった。【図7】

個人に年収額について聞いたところ、上がる前の年収は平均563.3万円。現在・上がる予定の年収は平均624.1万円で、前後の差は60.8万円。別途理想の年収も聞いたところ平均818.7万円だった。【図7】

レポート内目次

【TOPICS】
・企業・正社員の動向概要
【企業調査】
・中途採用活動を行った企業の動向
・今後3か月以内に中途採用活動を行う企業の動向
・中途採用活動を行わず、今後も予定のない企業の動向
・中途入社者がいた企業の動向
・月次追加トピック
【個人調査】
・転職活動を行った正社員の動向
・今後3か月以内に転職活動を行う正社員の動向
・転職活動を行わず、今後も予定のない正社員の動向
・中途入社した正社員の動向
・月次追加トピック

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