マイナビ キャリアリサーチLab

2024年8月度 中途採用・転職活動の定点調査

  • 企業が8月に中途採用を実施した割合は42.8%で前月から増加
  • 正社員が転職活動を実施した割合は3.6%で前月から微減
  • 男性育休の取得実績がある企業の割合は59.2%
  • 在職中に子供が生まれたことがある、または生まれる予定がある正社員男性のうち、育児休暇を取得した割合は30.3%

株式会社マイナビは、全国の企業・個人を対象に実施した、「中途採用・転職活動の定点調査」の結果を発表した。調査の詳細はページ末尾に記載している。

トピックス

  • 8月の企業の中途採用活動実施率は42.8%(前月比:2.6pt増、前年同月比:1.1pt減)
  • 8月の正社員の転職活動実施率は3.6%(前月比:0.1pt減、前年同月比:0.8pt減)
  • 企業側の男性育休の取得実績がある割合は59.2%
  • 在職中に子供が生まれたことがある、または生まれる予定がある正社員男性のうち、育児休暇を取得した割合は30.3%

調査詳細

企業の動向

  • 8月の企業の中途採用活動実施率は42.8%(前月比:2.6pt増、前年同月比:1.1pt減)

企業の中途採用活動実施率

2024年8月に中途採用活動を行った企業は全体で42.8%。前月比2.6pt増、前年同月比1.1pt減であった。調査開始から2023年までの推移をみると、緩やかな増加が続いていたことがわかる。2024年の1-8月平均は、2023年平均とほぼ同等の数値となっており、高止まりの状況が続いているようだ。【図1】

【図1】企業の中途採用活動実施率
【図1】企業の中途採用活動実施率/マイナビ2024年8月度 中途採用・転職活動の定点調査

企業の中途採用活動実施率(業種別)

業種別にみると、中途採用実施率が高かったのは、「医療・福祉・介護」で55.6%、次いで「IT・通信・インターネット」が53.9%となった。【図2】

【図2】業種別 企業の中途採用活動実施率
【図2】業種別 企業の中途採用活動実施率/マイナビ2024年8月度 中途採用・転職活動の定点調査

個人の動向

  • 8月の正社員の転職活動実施率は3.6%(前月比:0.1pt減、前年同月比:0.8pt減)

個人の転職活動実施率

2024年8月に転職活動を行った個人は全体で3.6%。前月比0.1pt減、前年同月比0.8pt減であった。2023年末に減少以降、3%代で推移している。【図3】

【図3】個人の転職活動実施率
【図3】個人の転職活動実施率/マイナビ2024年8月度 中途採用・転職活動の定点調査

個人の転職活動実施率(年代別)

転職活動実施率を年代別にみると、2024年8月は30代がもっとも高く4.9%、次いで20代で4.2%だった。転職活動実施率は20代の減少が目立っており、年代別の構成比に変化が見られている。【図4】

【図4】年代別 個人の転職活動実施率
【図4】年代別 個人の転職活動実施率/マイナビ2024年8月度 中途採用・転職活動の定点調査

月次トピック【男性育休について】

  • 企業側の男性育休の取得実績がある割合は59.2%
  • 在職中に子供が生まれたことがある、または生まれる予定がある正社員男性のうち、育児休暇を取得した割合は30.3%

企業向け調査

男性育休の取得実績があるか

男性育休の取得実績がある企業は59.2%。従業員規模が大きいほど取得実績がある割合が高い。【図5】

【図5】男性育休の取得実績があるか ※回答数857
【図5】男性育休の取得実績があるか ※回答数857/マイナビ2024年8月度 中途採用・転職活動の定点調査
男性育休のメリット

男性育休のメリットは、「離職防止」がもっとも多く47.3%、次いで「従業員のエンゲージメント向上」が42.6%となった。単一回答の結果では「従業員のエンゲージメント向上」がもっとも多い結果となった。【図6】

【図6】男性育休のメリット(上位抜粋)
【図6】男性育休のメリット(上位抜粋)
※男性育休の取得実績があると回答した507名が対象/マイナビ2024年8月度 中途採用・転職活動の定点調査
男性育休のデメリット

男性育休のデメリットについては、もっとも多くあがったのは「育休取得者以外の社員の業務圧迫」で41.0%、次いで「育休取得者の業務圧迫」が32.0%となった。【図7】

【図7】男性育休のデメリット(上位抜粋)
【図7】男性育休のデメリット(上位抜粋)
※男性育休の取得実績があると回答した507名が対象/マイナビ2024年8月度 中途採用・転職活動の定点調査

個人向け調査

在職中に子供が産まれた・産まれる予定があるか

正社員男性のうち、在職中に子供が生まれたことがある人の割合は約4割だった。【図8】

【図8】在職中に子供が産まれたこと/産まれる予定があるか
【図8】在職中に子供が産まれたこと/産まれる予定があるか 
※回答者は男性889名
/マイナビ2024年8月度 中途採用・転職活動の定点調査
育児休暇を取得した・取得する予定があるか

在職中に子供が生まれたことがある、または生まれる予定がある正社員男性のうち、男性育休を取得した割合は約3割だった。年代が若いほど取得した割合は高い。【図9】

【図9】育児休暇を取得したか、または取得する予定があるか
【図9】育児休暇を取得したか、または取得する予定があるか 
※在職中に子供が生まれたことがある、または生まれる予定がある正社員男性416名が対象
/マイナビ2024年8月度 中途採用・転職活動の定点調査
男性が育児休暇を取得するうえで課題だと思うこと 

正社員男性の育児休暇を取得するうえで課題だと思うことは、「収入の減少」がもっとも多く40.0%、「周りの社員の業務圧迫」が33.9%だった。【図10】

【図10】男性が育児休暇を取得するうえで課題だと思うこと 
【図10】男性が育児休暇を取得するうえで課題だと思うこと 
※回答者は男性889名
/マイナビ2024年8月度 中途採用・転職活動の定点調査

キャリアリサーチラボ 研究員 朝比奈あかり

調査概要

内容 中途採用・転職活動の定点調査
調査期間 2024年9月2日~5日
調査対象  <企業調査>
・スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人
・本調査:上記のうち、前月採用活動を行った人、今後3か月で採用活動を行う予定の人
<個人調査>
・スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20-50代の正社員
・本調査:上記のうち、前月転職活動を行った人、今後3か月で転職活動を行う予定の人(3か月以内に中途入社した人を除く)
調査方法 外部パネルによるインターネット調査
有効回答数

<企業調査>
スクリーニング調査 5,421件  本調査 857件

<個人調査>
スクリーニング調査 35,187件 本調査 1,379件

レポート内目次

【TOPICS】
・企業・正社員の動向概要
【企業調査】
・中途採用活動を行った企業の動向
・今後3か月以内に中途採用活動を行う企業の動向
・中途採用活動を行わず、今後も予定のない企業の動向
・中途入社者がいた企業の動向
・月次追加トピック
【個人調査】
・転職活動を行った正社員の動向
・今後3か月以内に転職活動を行う正社員の動向
・転職活動を行わず、今後も予定のない正社員の動向
・中途入社した正社員の動向
・月次追加トピック

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