2022年7月度 中途採用・転職活動の定点調査
- 夏季賞与が転職活動に”影響している”と回答した正社員は6割以上。最も多い理由は「賞与額が少なかったから」。
株式会社マイナビは、全国の企業・個人を対象に実施した、「中途採用・転職活動の定点調査」の結果を発表した。調査の詳細はページ末尾に記載している。
目次
トピックス
- 7月の企業の中途採用活動実施率、業種別では「環境・エネルギー」がトップ。次いで「医療・福祉・介護」となった。
- 7月の正社員の転職活動実施率は前月比で減少、応募した業種は「IT・通信・インターネット」が最も高く、次いで「メーカー」、「サービス」となった。
- 企業が最も力を入れて募集した職種は「営業」が最も高く25.4%、正社員が応募した職種は「管理・事務」が最も高く34.1%。
- 企業の採用活動時の悩みは「応募が集まらない」、正社員の転職活動時の悩みは「希望した条件の求人がなかった」がトップ。
- 社員の定着を目的としたオリジナリティある取り組み、実施企業の9割以上が”効果を感じた”と回答。
- 夏季給与をもらった人の平均は60.0万円、転職活動を思いとどまる賞与額平均は71.3万円。
- 賞与が転職活動に”影響している”と回答した正社員は6割以上。最も多い理由は「賞与額が少なかったから」。
調査詳細
7月の中途採用活動実施率
- 7月の企業の中途採用活動実施率、業種別では「環境・エネルギー」がトップ。次いで「医療・福祉・介護」となった。
7月の企業の中途採用活動実施率は39.0%(前月比:0.7pt増)。【図1】
業種別の実施率では、「環境・エネルギー」が最も高く52.8%。次いで「医療・福祉・介護」が51.9%、「IT・通信・インターネット」が50.2%となった。【図2】
中途採用活動を実施した理由は、「退職者・休職者の補填」が最も高く50.7%、次いで「年齢など人員構成の適性化」が44.0%となった。【図3】
7月の転職活動実施率
- 7月の正社員の転職活動実施率は前月比で減少、応募した業種は「IT・通信・インターネット」が最も高く、次いで「メーカー」、「サービス」となった。
7月の正社員の転職活動実施率は4.2%(前月比:0.2pt減)。【図1】転職活動実施者が応募した業種は、「IT・通信・インターネット」が最も高く24.4%、次いで「メーカー」が24.0%、「サービス」が15.1%となった。【図4】
転職活動を実施した理由は、「給与を高くしたい」が最も高く56.9%、次いで「仕事内容を変えたい」が37.2%となった。【図5】
中途採用と転職活動の動向
- 企業が最も力を入れて募集した職種は「営業」が最も高く25.4%、正社員が応募した職種は「管理・事務」が最も高く34.1%。
企業が7月の採用活動で最も力を入れて募集した職種は「営業」が最も高く25.4%、次いで「医療・福祉」「ITエンジニア」が11.6%となった。【図6】
正社員が7月の転職活動で応募した職種は「管理・事務」が最も高く34.1%、次いで「営業」が14.3%、「企画・経営」が10.7%となった。【図7】
中途採用と転職活動の悩み
- 企業の採用活動時の悩みは「応募が集まらない」、正社員の転職活動時の悩みは「希望した条件の求人がなかった」がトップ。
企業の採用活動時の悩みトップは「応募が集まらない」で28.5%、次いで「応募者の質が良くない」「募集費用が高すぎる」となった。【図8】
転職活動時の最も当てはまる悩みは「希望した条件の求人がなかった」が19.0%と最も高く、次いで「書類選考で不採用が多かった」が13.5%となった。 【図9】
定着率向上に向けた取り組み
- 社員の定着を目的としたオリジナリティある取り組み、実施企業の9割以上が”効果を感じた”と回答。
社員の定着を目的としたオリジナリティある取り組みを実施している企業は43.3%。従業員規模が大きい企業ほど実施率が高く、301人以上では58.6%。【図10】
取り組み内容のカテゴリは「人事制度(評価・報酬)」が最も高く、次いで「働き方(福利厚生)」となった。【図11】
取り組みを実施している企業のうち、「とても効果を感じた」は27.5%、「効果を感じた」は64.2%と、9割以上が効果を実感しているようだ。【図12】
夏のボーナスと転職活動
- 夏季給与をもらった人の平均は60.0万円、転職活動を思いとどまる賞与額平均は71.3万円。
転職意向のある正社員のうち、この夏の賞与をもらっていない割合は30.5%、もらった人の賞与額の平均値は60.0万円であった。【図13】
転職活動を思いとどまる賞与額を聞いたところ、「いくらであっても転職活動を思いとどまらない」は32.6%。思いとどまる賞与額の平均値は71.3万円と、この夏の賞与額の平均より11.3万円程度プラスとなった。【図14】
ボーナスの転職への影響
- 賞与が転職活動に”影響している”と回答した正社員は6割以上。最も多い理由は「賞与額が少なかったから」。
賞与(支給額・タイミング)が転職活動に「影響している」と回答した正社員は63.7%。20代・30代では7割前後と高めとなった。【図15】
影響している理由として、最も高かったのが「賞与額が少なかったから」、次いで「賞与額によらず賞与をもらってから辞めようと思ったから」となった。【図16】
調査概要
内容 | 中途採用・転職活動の定点調査 |
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調査期間 | <企業調査>:2022年8月1日 <個人調査>:2022年8月1日~3日 |
調査対象 | <企業調査> ・スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人 ・本調査:上記のうち、前月採用活動を行った人、今後3か月で採用活動を行う予定の人 <個人調査> ・スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20-50代の正社員 ・本調査:上記のうち、前月転職活動を行った人、今後3か月で転職活動を行う予定の人(3か月以内に中途入社した人を除く) |
調査方法 | 外部パネルによるインターネット調査 |
有効回答数 | <企業調査> スクリーニング調査:2,532名 本調査:832名 <個人調査> スクリーニング調査:21,941名 本調査:1,346名 |
レポート内目次
【TOPICS】
・企業・正社員の動向概要
【企業調査】
・中途採用活動を行った企業の動向
・今後3か月以内に中途採用活動を行う企業の動向
・中途採用活動を行わず、今後も予定のない企業の動向
・中途入社者がいた企業の動向
【個人調査】
・転職活動を行った正社員の動向
・今後3か月以内に転職活動を行う正社員の動向
・転職活動を行わず、今後も予定のない正社員の動向
・中途入社した正社員の動向
詳しくはPDFデータをご覧ください